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休日の朝、ベットから起き上がれず昼まで眠って過ごしてしまう。起き上がろうとすると倦怠感を覚えたり、めまいやふらつきを感じたりする。そもそも、起きる気力がなくずっと寝ていたい、何もしたくないと感じる。こんなことはないですか。
ずっと寝ていたい感覚が一時的なもので、しっかり休息をとることで回復するなら心配はいりません。しかし、2週間以上長引いているようであれば、注意したほうが良いサインが出ているといえます。
本記事では、ずっと寝ていたい感覚を引き起こす原因を3つの要因から検討し、関連する疾患を紹介します。自分の疲労の原因は何か、心の病気の可能性がないか知りたいという人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
ずっと寝ていたいのはなぜ?考えられる原因とは
ずっと寝ていたい状態になるようであれば、体や心が何らかの要因により疲れていて、眠ることで回復しようとしている可能性が高いです。
疲労は、運動や貧血など身体的要因による「体」の疲れ、精神的ストレスによる「心」の疲れ、デジタル機器の使用による「脳」の疲れのいずれかに分けることができます。あなたの疲労は、3つのうちどれにあてはまりそうでしょうか。早速、みていきましょう。
1.運動や貧血による「体」の疲れ
激しい運動をともなう仕事や立ち仕事は、体をダイレクトに酷使します。体を使う仕事をした後に筋肉痛や足のむくみなどを感じるようであれば、体の疲れである可能性が高いでしょう。座り仕事でも、肩や腰に負担がかかり体の疲れがたまります。
そのほかにも、夜勤による体内時計の乱れや、鉄分不足やPMSによる貧血や眠気、だるさなどの女性に多い症状も体の疲れのサインです。子育て中であれば睡眠リズムが不規則になりやすく、体の疲れがたまりやすくなります。
参考:ていねい通販「疲れがなかなか取れない原因は?ドクター&専門家が語る正しい疲労回復法
2.精神的ストレスによる「心」の疲れ
仕事やプライベートの人間関係で気を使いすぎて疲れてしまう場合は、「心」の疲れである可能性が高いです。仕事のメールやLINEなど、すぐに返信しなければと気負いすぎてスマホを手放せない状態になっていませんか。
相手からの返信待ちの状態が続くと心身が活動モードに、交感神経が優位になり、常に臨戦態勢となります。ちょっとした物音にも敏感になり、スマホの音が鳴ったと錯覚してしまうことも。こんな傾向がみられるようであれば、心が疲れているサインといえます。
3.デジタル機器による「脳」の疲れ
スマホやPC、ゲーム機などのデジタル機器は、脳の疲れを生じやすいツールです。デジタル機器が放出するブルーライトは、交感神経を優位にし、脳の覚醒を促す物質です。夜寝る前に浴びすぎると、脳が覚醒し眠りにくい状態を引き起こします。
日没以降はブルーライトを浴びないのが一番良い方法ですが、そうはいかないこともありますよね。部屋に暖色の照明を取り入れる、スマホやPCの明るさ設定をナイトモードに変えるなど、できることから対処してみてください。
参考:ビジネス+IT「健康をむしばむIT機器のブルーライトに、睡眠医学で対処せよ」
ずっと寝ていたい症状から想定される病気
ずっと寝ていたい感覚から想定される病気は複数ありますが、ここでは代表的なものを紹介します。GW明けに調子が悪くなりやすい「5月病」、うつ病、ナルコレプシー(過眠症)と、症状や原因、重症度はさまざまです。
もし以下の状態にあてはまるようであれば、生活リズムの改善やストレス発散などを意識し、悪い状態が長引く場合は早めに精神科や心療内科を受診することをおすすめします。