1.5月病

ゴールデンウィーク(春の大型連休)後に増加するのが「5月病」です。入社や人事異動など環境の変化があった人が新しい環境にうまく適応できず、GW明けに何となく調子が悪い、やる気がでないなどの心身の不調にみまわれる状態をいいます。

5月病は医学的診断名ではありませんが、次に紹介するうつ病と関連があるとされています。5月病は心身に疲れがたまっているサインです。休養を取ることはもちろん、ストレス発散法を複数身につけておくことも大切です。

参考:厚生労働省 こころの耳「五月病との付き合い方」

2.うつ病

うつ病は、気分の落ち込みといった代表的な症状のほかに、興味関心の低下、自責感や無価値感、焦りやイライラ、日内気分変動(朝は調子が悪く夕方になるにつれ回復する)を生じる心の病気です。

ずっと寝ていたい、何もしたくないと感じる、やる気が起きないなどの状態が2週間以上続いており、出社や家事育児などに支障をきたすほどの影響があれば、うつ病である可能性が高まります。

参考:mentally「臨床心理士が解説 うつ病の症状と特徴とは?5つの主な治療方法」

3.ナルコレプシー(居眠り病)

ナルコレプシー(居眠り病)とは、時と場所を選ばず日中に強烈な眠気に襲われ、仕事や日常生活に支障をきたす疾患です。脳の神経伝達物質で、脳の覚醒を維持する作用のある「オレキシン」が何らかの要因により働かなくなることで生じるといわれています。

日本人の有病率は600人に1人。発症に男女差はないものの病院受診をする人には男性が多いです。多くは10代から20代前半にかけて発症します。治療には睡眠薬や生活リズムの改善などが対症療法的に用いられます。

参考:NPO法人 日本ナルコレプシー協会「ナルコレプシー(居眠り病)はこんな病気~いま望まれる理解とおもいやり」

ずっと寝ていたい、何もしたくないと思ったときの対処法

あなたは「睡眠負債」という言葉をどこかで聞いたことがあるでしょうか。

睡眠負債(sleep debt)とは、日々の睡眠不足が借金のように積み重なり、心身に悪影響を及ぼす状態をいいます。アメリカの睡眠障害研究の第一人者であるウィリアム・C・デメントが提唱した概念です。

ずっと寝ていたい、何もしたくないと感じるようであれば、睡眠負債がたまっている可能性が高いです。睡眠負債の解消には「眠ること」が欠かせません。「起きなければ」という気持ちを横に置いて、まずはしっかり休養をとることが何よりも不調の改善に役立ちます。

疲労回復には食事療法も効果的です。体の疲れにはうなぎや豚肉、ニンニクに含まれるビタミンB1が、心や脳の疲労には青魚に含まれるDHAやEPAが効果を発揮します。

ゆっくりぬるめのお風呂に入る、ストレッチやマッサージなどで体をほぐす、家族や友人、パートナーとおしゃべりをするなどの生活習慣の改善も疲労回復に良い活動です。

参考:一宮西病院「睡眠負債はしっかり返済」

自分を責めないで。まずはゆっくり休んで自分を労ろう

ずっと眠っていたい、起きたくないと感じるのは、あなたがそう感じるほどにこれまでがんばってきた証拠といえます。どうか自分を責めないで、心身の疲労を回復することを意識してみてくださいね。

多くの疲労は上記の方法を組み合わせることで改善されますが、長引く場合は専門医に頼るのを検討することも忘れずに。

※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。

あーちゃん

あーちゃん

1992年生まれ。臨床心理士(公認心理師) 指定大学院を卒業し資格を取得後、街のクリニックで非常勤心理士としてカウンセリングや心理検査の業務に従事する。小学校や高校のスクールカウンセラーとしても活動中

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