ピアサポーターの意味や役割とは

ピアサポーターとは直訳すると「ピア(仲間)のサポーター(支援者)」。つまり、疾患や病気に苦しんでいる人を支える役割を持っています。一般的なピアサポートの参加者との明確な違いは、ピアサポーターが既に課題を克服している立場だということです。

ここでは、ピアサポーターの意味や役割について詳しくご紹介します。「自分の人生経験を活かして人の役に立ちたい」と思っている人や奉仕精神が高い人は、ピアサポーターとして今悩んでいる人のサポートをしてみてはいかがでしょうか。

参考:NPONEWS「ピアサポート・ピアサポーターとは?活動や目的、分野ごとの団体を紹介」

参考:厚生労働省「当事者の関わり(ピアサポート)について及び当事者視点での精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの在り方等について」

1.過去の経験を活かして仲間をサポートする

ピアサポーターは、これまでの自分の人生経験を活かして現在悩む人たちへカウンセリングを行い、問題解決のためのサポートを行う役割を持っています。このカウンセリングのことをピアカウンセリングと呼び、当事者だった経験を活かして近しい距離で悩みを抱える人たちとコミュニケーションを取ります。

経験者だからこそ持てる当事者目線と、解決をした人だからこそ持てる俯瞰的な視点を特性とし、ピアサポート利用者の気持ちを言語化したり、自尊心を回復させたりすることが最たる役割です。

2.相手を対等に扱うことを意識しなくてはならない

ピアサポーターであるためには、過去の経験とは別に人格も重要な要素です。たとえ似た経験をした人物であっても、自分の言葉が相手への押し付けとなっていないかを常に意識する必要があります。ピアサポーターとピアサポート参加者は、常に対等な立場なのです。

相手の気持ちを尊重して肯定的に受けとる必要があるため、ピアサポーターは相手を指導してしまっていないかに気を払わなくてはいけません。人生経験の共通性はあくまで前提であり、相手に寄り添える人格こそがピアカウンセリングには必要です。

3.悩む人のロールモデルとなる存在になる

ピアサポーターは、悩みを抱えてピアサポートに参加する人のロールモデルとなることが求められます。ロールモデルとは、行動や思考パターンなどの上でお手本になる人物のことです。ピアサポートの面では、困難への取り組む姿勢や解決豊富、解決に至るまでの精神性などの見本となります。

ただ話を聞いてくれる存在ではなく、悩める人が「真似したい」と思えるような人物こそがピアサポーターです。困難を抱える人にとってロールモデルの存在は苦しみを乗り越えるための指針となり、前進のためのモチベーションにもなるでしょう。

ピアサポーターになるには資格や研修は必要?

ここでは、ピアサポーターになるために必要な資格や研修についてご紹介します。ピアサポーターになるためには経験と人格が最も重要ですが、ピアサポーターに関する深い知識を持つことで、さらに多くの人の助けとなれるでしょう。

誰でも無資格でピアサポーターになれる

ピアサポーターは職業として定められているわけではなく、活動するために必要な資格はありません。誰でも無資格でピアサポーターになることが可能です。カウンセラーのように資格がなければ働けない・信用がないわけではないため、誰でも立候補できます。

資格を取得することで文化の発展に貢献できる

無資格で活動できるピアサポーターですが、ピアサポートを推進する日本ピア・サポート学会では、私的な資格認定制度を設けています。資格を手に入れることでピアサポートの知識を深め、さらなる文化の発展に貢献できるでしょう。

資格取得には、日本ピア・サポート学会に1年以上所属していることや、カウンセリングに関する研修を一定時間以上行っていることなどが条件となります。また各都道府県でも個々で研修や資格取得を推進しているため、住んでいる都道府県・区町村で講座が開かれていないか調べてみましょう。

参考:日本ピア・サポート学会「資格認定」

ピアサポートとピアサポーターをつなぐ要素は「仲間」であること

ピアサポート参加者とピアサポーターには、同じ苦しみの当事者という強いつながりがあります。ピアサポーターが問題を克服して自分らしい人生を歩んでいる姿は、まさに当事者として悩みと対峙している参加者に大きな希望を与えるのです。

もちろん、関係性に上下はありません。お互いに平等な仲間という意識を持ち、本音で話して情報を与え合い、導き合える関係性が理想です。

ピアサポートでは「不安なときには支え合える仲間がいる」と思えるだけで、「がんばってみよう」という気持ちが芽生えます。がんばった先にいるロールモデルとしてのピアサポーターこそが、苦しみと闘うための指標となり、未来の自分と照らし合わされるのです。

過去の経験を活かしてピアサポートを行おう

今回は、ピアサポートとピアカウンセリングを行うピアサポーターについてご紹介しました。

「人生には無駄な経験などない」とは言いますが、つらい過去や悲しかった出来事はなかなか忘れられないものです。しかしその経験を活かし、苦しんでいる人の役に立てるのなら「本当に無駄ではなかった」と胸を張って言いたくなりますよね。

ピアサポーターには、精神疾患や依存症、病気などさまざまなカテゴリーが存在します。過去の自分の人生と照らし合わせながら、強みや人間性を活かしたコミュニティを選び、足を踏み入れてみましょう。

※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。

METLOZAPP

METLOZAPP

フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

関連記事

特集記事

TOP