同僚や友人が適応障害になったときにかける言葉

適応障害やパニック障害の同僚に声をかけるときは、病気の原因や不安を取り除けるような内容が効果的です。適応障害の原因が仕事の責任の重さや量にあるようであれば、同僚をはじめとする周囲の人に負担を軽減してもらうことが役立ちます。

友人が声をかける場合は、本人が家族にも職場の人にも直接言えないようなことも打ち明けられるよう、声をかけやすい雰囲気を作っておくことが大切です。友人は第三者的な立場だからこそ、本人が遠慮せず言いたいことをこぼせることもあります。

1.「何かあればいつでも連絡してね」

直接でも、LINEやメールでも構いません。まずは「何かあればいつでも連絡(相談)してね」と本人に伝えておきましょう。この言葉を前もって伝えておくことで、本人に吐き出したいことや相談したいことが出てきたときに、相談してもらいやすくなります。

直接話せるほど本人に気力や体力がなさそうであれば電話やLINEの連絡にし、「返信不要です」とつけて送信すると相手が返信する負担が省けるでしょう。

2.「無理しなくていいんだよ」

本人に必要以上にがんばらねばと自分を追い込んでいる様子があれば、「無理しなくていいんだよ」「今は休むときだよ」と伝えることで、焦りの気持ちを和らげることができます。同僚や友人の前では気を使って元気に振る舞ってしまう人にも伝えられると良い言葉です。

「あなたが愚痴を吐いてしまっても離れていかない存在が側にいる」と根気強く伝えましょう。

3.「負担になる業務はサポートするから教えてね」

休職中であれば、職場の人は同僚も含め頻繁に連絡しないほうが良いでしょう。ただ「復帰を待っているよ」と前向きに受け止める姿勢を示すようなメッセージのみ送り、本人が動ける状態になるまでそっとしておくことが大切です。

同僚から「負担になる業務はサポートするから教えてね」と伝えておけると、本人の後ろめたさを軽減し、いざというときに頼ってもらいやすい雰囲気を作れます。

適応障害・パニック障害の人に言ってはいけない言葉

適応障害やパニック障害の人には、甘えと決めつけるような言動を伝えないようにしましょう。本人も自分が弱いのが悪いのかもしれないと不安なときにこの言葉を言われると、気持ちの逃げ場がなくなってしまいます。

むやみやたらに焦らせる言動もNGです。病気の理解と本人の回復を待つ姿勢が大切です。

1.「甘えじゃない?」「気のもちようでしょ」

適応障害の場合、ストレスのもとから離れると元気になることが多いため、家族や友人から「甘えじゃない?」と言われやすいものです。ストレスのもとがなくならない限り本人の心身の不調は改善しません。

気のもちようで回復するものでもないため、安易に甘えと決めつけるのはやめましょう。

2.「思ったより元気そうだね」

上記と同様に、本人がストレスのもとから離れて元気なときに言ってしまいやすいセリフです。家族や恋人、友人など周囲の人に悪気がなくても、「思ったより元気そうだね」と言われると、本人は罪悪感を覚えてしまうかもしれません。

できれば、本人の前では言わないほうが無難です。

3.「これからどうするの?」

これからどうすべきかを考えるよりも、まずは休養や心身の回復が必要な時期もあります。特に適応障害を発症してすぐの時期は、職場やこれまで通りの生活を取り戻す前に、心身の不調の回復が最優先されます。

あれこれ口に出してしまいそうになったら、一旦冷静になりましょう。一緒に住んでいる場合は、本人が元気になった時に先々のサポートができるよう、必要な社会資源を調べておくことが役立ちます。

適応障害の人にかける言葉を学び、正しい接し方を心がけよう

適応障害やパニック障害に苦しむ人が周囲にいたら、病気を本人の甘えや努力不足と決めつけないこと、本人の回復状況や求めることに合わせてサポートすることが大事です。

ストレスのもとを取り除き環境調整をしたり、出かけられない場所に付き添ったりなども、適応障害やパニック障害に必要な対応です。本記事が、病気に対する知識を身につけ、適切な接し方を心がける手がかりになれば幸いです。

※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。

あーちゃん

あーちゃん

1992年生まれ。臨床心理士(公認心理師) 指定大学院を卒業し資格を取得後、街のクリニックで非常勤心理士としてカウンセリングや心理検査の業務に従事する。小学校や高校のスクールカウンセラーとしても活動中

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