HSPの人に向いてる仕事11選|自分の特徴を生かした仕事を探そう!

メンタルヘルス

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まずは、自分の特徴や気質を把握しておこう!

HSP(Highly Sensitive Person)とは、繊細・神経質・内向的な気質を持つ人のことをいいます。最近では、ニュースやSNSで「繊細さん」として話題になっていますよね。

HSPの人は生きづらく気疲れしやすいので、本人も周りの人もよいイメージを持っていることが少ないです。しかし、決して悪い気質ではありません。HSPの特徴と気質を理解できれば、仕事に生かせるでしょう。非HSPの人とは違った分野で能力を発揮して、活躍している人も珍しくありません。

また、人によってHSPの繊細な部分は異なります。共感力の高さや芸術性、思慮深さなどさまざまな強みを持っています。まずは自分のことを把握しましょう。

出典:マドレクリニック HSP(Highly Sensitive Person)ハイリー・センシティブ・パーソン

HSPの人が仕事を探すときに必要な軸とは?

HSPの人は非常に繊細な感覚を持っているので、職場の環境によって、モチベーションや実力が大きく影響されます。そのため、人間関係や仕事の裁量度、能力に対する適正など、非HSPの人よりも慎重に探す必要があります。少しでも苦手な環境に身を置くと、過剰にストレスを感じてしまい毎日が苦しくなってしまうのです。

仕事を探すときに必要な軸を理解して、現在の仕事に当てはまるのか考えてみましょう。

1.対人関係(男女比など)

仕事は1日のほとんどの時間を占めます。そのため、対人関係に悩みがあると職場での居心地が悪くなり、大きなストレスになるのです。苦手な人が多い場所や意見を言いづらい職場だと、無意識に我慢してしまい心が疲れてしまいます。

威圧的で人を見下すような態度をとる人や、感情的でネガティブな発言の多い人は、非HSPの人でも苦手でしょう。HSPの人は特に繊細なので、刺激の強い人たちが苦手になりやすいのです。あなたの繊細な性質に、職場の雰囲気が合っているかを確かめてみましょう。

2.自分のペースで仕事ができるか

HSPの人が締め切りやノルマなど、切迫した状況で働くのは、ストレス過多になり耐えられなくなります。上司からの厳しい指示やマニュアル重視な働き方も、自分のペースを保てず焦って不安になってしまうでしょう。

自分に裁量権があり、焦らず取り組める仕事であれば、不安や緊張に悩まされることも減り、ストレスを感じづらくなります。自分がどれくらいの裁量で働きたいかを考えてみて、やりたい仕事を選びましょう。

3.自由度

HSPにとって働く環境の自由度は、非HSPの人より重要です。とくに、休日や休憩時間をしっかり取りたい人が多いでしょう。少しのストレスでも気疲れしてしまうので、こまめに休む必要があるのです。休憩せず無理をしてしまうと集中力が落ち、仕事の進捗に悪影響を及ぼします。思うように働けないと能力が低いと思い込んでしまい、自分を責めてしまいます。すると、ますます気疲れしてしまい、体調を崩すこともあるのです

有給や希望休が取りやすいか、きちんと休憩時間が確保できるかなどもチェックしましょう。

4.適正・分野

HSPの繊細さをうまく生かせば、特性になり才能として力を発揮できます。細かい作業を必要とする仕事、一人で集中できる仕事はHSPの人に向いています。繊細な感覚を生かせ、細かい計算や分析を正確にこなせるからです。

高い共感能力を生かせる仕事もおすすめです。相談に共感したり、相手に寄り添ったアドバイスを伝えたりできるので、1対1のコミュニケーションが取れる仕事はやりがいを感じられるでしょう。

HSPの人に向いていない5つの仕事

HSPの繊細さを生かせる仕事は、あなたにとって天職になるでしょう。しかし、向いていない仕事を選ぶとストレスを抱え、心身の健康を損なってしまいます。他人との競争や不特定多数の人と長時間かかわる仕事は、HSPの人にとって過度なプレッシャーとなります。また、他人の感情を受け止めすぎて、うまく処理できないことがあるのです。

ここでは、HSPの人に向いていない5つの仕事を紹介します。つらいと思う項目があれば、なるべく避けたほうが良いでしょう。

1.休みを取りづらい・拘束時間の長い仕事

HSPの人は繊細なので、他人よりもストレスや気疲れしやすいです。適度な休みを取れれば、心身をリフレッシュして仕事に臨めます。

しかし、休みが取りづらかったり、拘束時間が長かったりするとストレス過多になり、生産性と集中力を保てなくなるのです。非HSPの人よりも、体調や感情の変化が働きに影響を及ぼしやすいからです。本来の働きができなくなると自分を責めてしまい、さらに心身がつらくなってしまいます。

2.体育会系の企業

完全成果主義で、人前で怒られるといった体育会系の企業に勤めるのは、繊細なHSPの人にとって心身ともに耐えられません。体育会系の会社では、寝る間も惜しんで働かないといけなかったり、休日も返上しないといけなかったりすることがあります。生活の全てを仕事に捧げる人も多いでしょう。

根性論が好きな体育会系の人が多い職場だと、HSPの人にとっては価値観の違いがストレスになるのです。つらいのはメンタルが弱いからと怒られることもあります。

3.マルチタスクが多い仕事

繊細なHSPの人は、一つの作業に没頭できる才能があります。細かいところに気づき、緻密な仕事をこなすのが得意です。しかし、マルチタスクの仕事だと、多くの情報に気を取られ注意散漫になり、脳が処理しきれなくなります。やらないといけないことが増えると、優先順位が決められず気持ちが焦るのです。混乱するほど不安になり、集中力が保てなくなります。1日が終わる頃には心身ともに疲れ切ってしまいます。

 

鈴木 愛和

鈴木 愛和

広島出身27歳。HSS型HSP。5年間シンガーソングライターとして活動後、正社員として働きながら、フリーの心理カウンセラーやボイストレーナーとしてたくさんの方のサポート。

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