自分の変化に気付いてあげられるのは自分だけ

あなたにとって大切なものは何でしょうか。どんなことに意味を感じますか。あなたが生きがいを感じるためには、何が必要かを考えてもらいたいのです。

生きがいの本質は、自分の価値観に合った活動をすること、自分の価値観に合った人付き合いをすることにあります。現在のあなたは、生きがいを感じられる状態にありますか。「〜すべきだ」と思い込みすぎて、「〜したい」という自分の気持ちを押し殺していませんか。

もし心身ともにつらい状況にあり、ストレスが限界に達しているとわかるサインが現れているなら、ぜひ自分の心の声に耳を傾けてあげてください。自分の変化に気づき、解決するために行動してあげられるのは自分だけなのです。

心が壊れる前兆に気付いたら取るべき行動

心が壊れてしまいそうなほどストレスが限界に達しているのを感じたら、早めに以下の行動をとるようにしましょう。まず、やらなくても良いことはやらないと決めてしまいます。

次に、空いた時間を休養やエネルギー回復にあてます。エネルギーが回復してきたら、セルフケアの時間を意識的に増やしましょう。ここまできてはじめて、私たちは自分が何をすべきか、何をしたいかを優先して考えられるようになります。

1.やらなくて良いことを決める

やらなくても良いことを決めるためにも、まず自分が優先したい時間を書き出してみましょう。家族や友人と過ごす時間、自分の習い事や趣味の時間、あるいはやってみたい仕事をする時間、あなたはどんな時間を優先したいと思いますか。

優先したい時間がわかったら、その時間を捻出するためにやらないことも書き出してみます。人からの頼み事、自分以外の人にもできそうな家事など、切り捨てられそうなものは思い切ってやめましょう。やらなくて良いことを決めることで心の容量を増やすことができます。

2.心身の休養とケアに専念する

心身ともに疲れ果てている場合は、エネルギーが回復するまで休んでしまうのもひとつの方法です。おいしいものを食べたりヘッドスパやマッサージを受けに行ったりしても良いでしょう。

ある程度エネルギーがたまったら、自分のしたいことをするのも良いセルフケアになります。映画を観に出かける、公園に散歩に行きカフェに寄ってみるなど、思いつくまま好きなことをしても良いですね。

3.それでも解消しなければ専門医を頼る

あらゆる方法を試しても心身の調子が回復せず、社会生活上支障をきたすほどつらいようであれば、専門医や心理士を頼るのもひとつの手段です。特に眠れなかったり食べられなかったりする場合は、心身が限界を迎えてしまう前に早めに対処することが大切です。

一人で受診するのが不安な場合は、家族やパートナーに付き添ってもらっても良いでしょう。あらかじめ睡眠時間や食事、気分などの記録をつけておくと医師とのコミュニケーションがしやすくなります。

精神的に不調を来たしたら何科を受診するべき?

精神的に不調をきたしたら、精神科や心療内科を受診するようにしてください。精神科は気分の落ち込みや不安など、精神的な不調を専門に診てくれる機関です。うつ病や適応障害、不安障害が疑われる場合は精神科をおすすめします。

心療内科は頭痛や腹痛、めまいや動悸など、精神的な不調が原因で体にも症状が出る疾患を専門に診てくれます。逆流性食道炎や過敏性腸症候群などが該当します。どちらを受診するか迷ったら、かかりつけ医に判断を仰いでみるのもひとつの方法です。

体の疲れと同じように、心の状態にも敏感になろう

私たちの心と体は本質的につながっています。

疲労や栄養不足の状態にあれば、大なり小なり不快感をおぼえるものです。不快感があると無気力になるため、運動や食事を怠りがちになります。さらに深刻になると心の病気となり、心身ともに大ダメージを受けてしまいます。

原因が見あたらないのに体が疲れるときは、心の疲労が影響している場合が多々あります。日頃から心の状態、心の疲れにも気を配り、適度にセルフケアをすることを忘れずにいてくださいね。

※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。

あーちゃん

あーちゃん

1992年生まれ。臨床心理士(公認心理師) 指定大学院を卒業し資格を取得後、街のクリニックで非常勤心理士としてカウンセリングや心理検査の業務に従事する。小学校や高校のスクールカウンセラーとしても活動中

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