【産後うつ】4つの主な症状

産後うつにかかると、ちょっとしたことでイライラしたり、涙もろくなったりと情緒が不安定になります。マイナス思考になるので、思うように育児が楽しめない自分を責めたり、追い詰めたりすることも。

イライラや涙もろくなるといった症状は産後うつによるものであり、決して母親のせいではないことを知ってください。また、以下のようなサインが現れたら、信頼できる家族や友人にすぐ相談したり、適切な相談機関につなげてもらったりしましょう。

1.怒りが湧く・イライラする

産後、すぐに元の体に戻るわけではありません。「産褥期(さんじょくき)」を経て妊娠前の状態に戻るのです。初めての育児は赤ちゃんへの接し方や対応法がわからず、疲れてしまうことがあるでしょう。

育児で疲弊しているところに、不眠や産褥期による身体的ストレスも重なれば、怒りがわくのもおかしくありません。いつもならカッとならないパートナーや家族の何気ないひと言にもついイライラしがちです。

2.涙もろくなる・情緒が安定しない

ちょっとしたことですぐに落ち込み、涙もろくなります。特に理由がないのに涙がでてくることもあります。無気力状態になったり、家事や育児に集中できなくなったり、物忘れやケアレスミスが増えたりすることも。

常に体がだるい、疲れたと感じることもあるでしょう。また、思うように家事や育児ができないことに対して「ほかの人はちゃんとしているのに」と自分を責めることもあります。

3.今や未来への強い不安感を感じてしまう

泣いている我が子を見て、自分にはどうすることもできないと無力感を覚えることがあります。赤ちゃんの体重が思うように増えないと、自分のせいなのではと不安になることも。目の前で起きている出来事をなんでも不安に結びつけ、将来を悲観的に捉えてしまいます。

不安になると脈が早くなったり、息苦しくなったりするので外出を避けるようになり、家にこもりきりになることもあるでしょう。

4.不眠・眠れなくなる

産後うつは出産直後から3ヶ月の間に起こりやすいといわれています。

生後3ヶ月くらいまでは2〜3時間おきに授乳が必要なので、母親はすきま時間に睡眠をとるしかありません。授乳期間が過ぎても、ちょっとした物音で起きてしまったり、布団に入ってもなかなか寝つけなくなったりすることがあります。体は疲れているのに眠れないので、ますます疲労をため込んでしまいます。

【産後うつ】いつまで続く?治療法とは?

一般的なうつ病と同じように、産後うつも早めの治療が肝心です。治療をしないまま放っておくと自然に治るどころか、かえって悪化してしまうことがあるので注意しましょう。

産後うつも、うつ病のように薬物療法とカウンセリングを組み合わせた治療が多いでしょう。抗うつ薬は授乳への安全性が高いといわれています。抗うつ薬が母乳に出てしまうことは避けられませんが、赤ちゃんへの影響はほとんどないと考えられているのです。

カウンセリングでは「がんばれない自分は母親失格である」といったマイナス思考に対して、適切な認知に修正するよう働きかけます。「かわいいと感じられないときがあってもいいい」と思えるように認知を変えていくのです。

参考:【臨床心理士が解説】うつ病の症状と特徴とは?5つの主な治療方法

無理せず、少しずつ回復していこう!

産後うつを疑いつつも、どこに相談すべきかわからない人もいるでしょう。住んでいる市町村、都道府県のホームページから子育て相談窓口を探して相談してみてください。「子育てに自信がなくて、不安やストレスを感じている」と相談するのも可能です。

医療機関の助けが必要なら、地域の病院を紹介してもらいましょう。直接話せない場合は、電話やメールでの相談も受け付けています。

この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。

あーちゃん

あーちゃん

1992年生まれ。臨床心理士(公認心理師) 指定大学院を卒業し資格を取得後、街のクリニックで非常勤心理士としてカウンセリングや心理検査の業務に従事する。小学校や高校のスクールカウンセラーとしても活動中

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