適応障害の治療法

適応障害は、環境を変えることで改善しやすい病気です。

ストレスの原因からすぐに離れられない場合は、心理療法によってストレスの上手な逃し方や対処方法を身につけることが可能です。根本的な治療ではないものの、不眠や不安の対症療法として、薬が処方されることもあります。

いずれにしても、複数の治療法をその時々の状況や体調に合わせて、使い分けていくのがポイントです。

1.ストレスのもとから離れる

治療というよりも対処法になりますが、適応障害の場合はストレスのもとから離れるのがいちばん効果的です。環境を変えることで、多くの適応障害は良くなります。

しかし、一時的に症状がなくなったとしても、元の環境に戻ったり、新しい環境で別のストレスに直面したりすれば再発する可能性があります。再発を防ぐために診察やカウンセリングを受けると、ストレスとの付き合い方を身につけられるでしょう。

2.カウンセリングを受ける

適応障害には、認知行動療法や解決思考アプローチが役立ちます。認知行動療法では、ストレスフルな場面に遭遇したとき、その状況をどう受け止めるかの「認知」に着目してより柔軟で客観的な見方になるよう話し合います。

解決思考アプローチ(SFA)では問題や原因ではなく、相談者の能力や可能性など解決に役立つ資源に注目し、問題解決を目指します。

3.薬物療法

適応障害の薬物療法は、症状に対して薬を用いる対症療法です。

不安には抗不安薬、抑うつ感には抗うつ薬、不眠には睡眠薬、焦燥感や衝動性には抗精神病薬を検討します。薬にはそれぞれ副作用もあるため、医師と相談しながら服薬する流れになることが多いでしょう。

ストレスで潰れる前に、相談しに行こう

限界を迎えるまでストレスを我慢しようとしていませんか。職場に着くと足がすくむ、動悸がして涙が止まらないのに、我慢して出社していませんか。

まずは思いきって、周囲の人や専門家を頼ってみましょう。医療機関の受診に抵抗がある場合は、職場の産業医やかかりつけの内科など抵抗感のないところに相談する方法もあります。

適応障害は誰でもかかる可能性があります。個人が弱いわけでなくても、ストレスの量が大きすぎたり、周囲のサポートが不足したりするとかかる病気です。けっして個人の弱さ、力量不足というわけではありません。

我慢をし続けて症状が悪化する前に、ストレスで潰れてしまう前に、早めの相談が大切です。

 

この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。

あーちゃん

あーちゃん

1992年生まれ。臨床心理士(公認心理師) 指定大学院を卒業し資格を取得後、街のクリニックで非常勤心理士としてカウンセリングや心理検査の業務に従事する。小学校や高校のスクールカウンセラーとしても活動中

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