「幻聴は疲れが原因?」幻聴の原因・種類・治し方|平穏な生活に戻ろう

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最近、幻聴が聞こえる…

幻聴は、周囲の人たちにはなかなか理解されづらい症状です。自分にとっては現実のように音や声が聞こえているのにもかかわらず、周囲に不可解な反応をされてしまうと「こんなに聞こえているのに」とつらい気持ちになってしまうこともあるでしょう。

幻聴は、適切な治療法を選択することで改善する可能性が高い症状です。現在も「周りの人に理解されない音や声」に悩んでいる場合、本当は音や声は幻の可能性があるかもしれません。

今回は、幻聴の原因や概要、治療方法などをご紹介します。幻聴に悩まされている方だけではなく、周りに幻聴で悩んでいる人がいる方もぜひご参考にしてくださいね。

幻聴とは

幻聴とは「幻覚」の症状の一つです。幻覚とは「実際には存在しない感覚を体験すること」を指し、幻聴は「聞こえないものが聞こえる症状」になります。

健康な人でも「なんとなく何か聞こえた気がした」「誰かに話しかけられたような気がした」という聞き間違いが起きることもあるでしょう。しかし幻聴は聞き間違いのような「錯覚」とは違います。幻聴が聞こえる人にとっては「はっきりと、現実だと疑わないような鮮明さで聞こえる」という状態です。

幻聴の症状は人によって違い、頭の中から聞こえてくる場合もあれば、外から実際に話しかけられるように聞こえてくる場合も。症状が目に見えないため周囲の共感を得づらいことも特徴で、幻聴に悩む人はストレスや不安を一人で抱え込んでしまうケースもあります。

幻聴は思春期や青年期に起こりやすいとされていますが、統合失調症や認知症などの病気を発症している可能性もあります。幻聴の症状のタイプや頻度から原因を探り、現在の状態を理解した上で患者ごとに適切な治療を行うことが大切です。

幻聴の種類

ここでは、幻聴の種類についてご紹介します。幻聴には大きく3種類のタイプがあり、それぞれ聞こえる内容が異なります。幻聴の種類を事前に自分で理解することで、受診時やカウンセリング時での意思疎通もスムーズになるでしょう。

1.言語性幻聴

言語性幻聴では、自分以外の話し声が聞こえます。言語性幻聴で聞こえる話し声のパターンはさまざまで、自分のことを噂する内容であったり、話しかける内容であったりします。複数で対話するように聞こえる幻聴を対話性幻聴とも呼びます。

また言語性幻聴に反応をする症状を独語と呼び、周囲の人から見たときにまるで独り言を言っているかのように見えることが特徴です。幻聴の主語は一人称・二人称・三人称のいずれのパターンもありますが、言葉の内容は当人を指していることが多い傾向にあります。

2.要素性幻聴

要素性幻聴では、騒音のような単純な音が聞こえることが特徴です。人間の話し声のような複雑な音ではなく、ベル音に代表されるシンプルな「物音」が聞こえます。

3.複雑性幻聴

複雑性幻聴は言語ではなく音が聞こえる幻聴ですが、要素性幻聴で聞こえる単純な音よりもより複雑に組みあわさっていることが特徴です。まるで音楽のように音階が聞こえる症状が代表的です。

幻聴が生活に与える影響

幻聴が頻繁に生じると、日常生活に多大な影響を与えます。まず挙げられるのが「自分自身が混乱すること」です。幻聴では存在しない音や声が生々しく聞こえるため、聞こえた音や声が現実なのか幻なのかが判断しづらく、戸惑いや強いストレスを感じます。

また幻聴で誰もいない場所で振りかえったり、一人で幻聴と会話したりすることが続くと、姿を見た周囲からは一線を引かれてしまうこともあるでしょう。幻聴が原因となりコミュニティの中で孤立し、社会生活に悩む人もいます。

学業や仕事に集中できなかったり、幻聴が聞こえてくることにパニックになったりして取りみだしてしまうことも。健全な社会生活が営めず、家の中に引きこもってしまう人もいます。

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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