幻聴は疲れやストレスも原因!?

日頃からの疲れやストレスを感じると、幻聴の症状が出やすくなります。特に統合失調症による幻聴はストレスとの関係性が強く、引っ越しや異動など環境の変化によってストレスが一定量を超え、幻聴の発生につながる可能性も。
しかし見方を変えれば、幻聴の症状は「体と心の限界が近いから、そろそろリフレッシュの時間を設けたほうがいい」というサインでもあります。幻聴の原因はストレス・疲労であると断言することはできませんが、可能性の一つとして捉えて自身をいたわる時間を作ることも大切なのです。

参考:医療法人原会 原病院「統合失調症」

参考:Medicalook「【医師監修】幻聴の消し方を教えて!病気の可能性と治療法も。病院は何科?」

幻聴の主な原因

ここでは、幻聴の主な原因として挙げられるものを5つご紹介します。幻聴の理由は、心の病気や脳の病気、そして依存症などとさまざまです。ときには命に関わる可能性がある原因もあるかもしれません。症状や体の状態と照らしあわせながらご参考にしてください。

1.PTSD

PTSDは正式名称を「Post Traumatic Stress Disorder(心的外傷後ストレス障害)」といいます。災害や事故などの命の危険を感じるような体験をした人が、自分の意思や記憶とは無関係にフラッシュバックをしたり、不安や緊張が高まったりする病気です。

ショックを受けた出来事がよみがえるとき、思い出を繰りかえすように幻聴が聞こえてくる場合があります。PTSDが原因で聞こえる幻聴は、比較的短めの言葉が多い傾向があるとされています。

参考:厚生労働省「PTSD」

参考:医療法人秀明会 心療内科・精神科 杉浦こころのクリニック「幻聴が聞こえる(誰もいないのに声が聞こえる)」

2.統合失調症

統合失調症は、心や思考がまとまりづらくなる病気です。統合失調症では「陽性症状(健康なときにはなかった症状が表れている状態)」と「陰性症状(健康なときにあったものが失われている状態)」があります。

統合失調症の陽性症状の一つとして「幻聴」があり、周りの人には聞こえない声が当人だけに聞こえるという症状が多く見られます。自分の悪口をいう声や、命令をしてくる声が聞こえる症状が代表的です。

参考:厚生労働省「統合失調症」

3.認知症

認知症は、脳の働きに支障が出ることで認知機能が下がり、日常生活にマイナスな影響を及ぼす病気です。認知症の中で最も多いのはアルツハイマー型認知症ですが、65歳未満で発症する若年性認知症の危険性もあります。

認知症の症状の一つに幻覚があり、実際にはしない音や声が聞こえる幻聴も含まれます。周囲にとっては本人の聞き間違えだと思っても、本人が「聞き間違えた」と認識していない場合は幻聴の可能性が高まるでしょう。

参考:厚生労働省「認知症」

参考:認知症サポートSOMPO笑顔倶楽部「【幻聴や幻視は認知症を疑うべき?】幻覚症状と認知症の関係」

4.薬物・アルコール依存症

薬物やアルコールに依存している状態では、幻聴の症状が表れる傾向にあります。アルコール以外で幻聴が表れる代表的な薬物は、大麻や覚せい剤、シンナーなどです。摂取をしている最中や、使用後しばらく時間が経過した後に幻聴が聞こえてくる場合があります。

薬物中毒になると不安・被害妄想などの症状が表れ、幻聴や妄想によって重大な事件を引きおこす可能性も。またアルコールや薬物は精神依存性が強いため、一度依存をすると自分の力だけではなかなかやめられません。

参考:厚生労働省「「薬物乱用」人間社会をダメにする!」

参考:医療法人秀明会 心療内科・精神科 杉浦こころのクリニック「幻聴が聞こえる(誰もいないのに声が聞こえる)」

5.脳の病気

脳の病気により、幻聴を含めた幻覚が引きおこされる可能性があります。主に「脳の炎症」によって幻覚が生じ、代表的な炎症は脳炎や髄膜(ずいまく)炎、橋本脳症、抗NMDA抗体受容体脳炎、脳腫瘍などが挙げられます。

脳の病気が幻聴を引きおこしている場合は、大きな病気を患っている可能性があるため、早急な受診が必要です。正しい診断を受けた上で、原因となっている病気を治療することが求められます。

参考:佐藤脳神経外科「【レビー小体型認知症以外も見逃さないために】幻覚が見えるのはどんな病気?│幻視│体感幻覚」

幻聴のメカニズム

自分だけにしか聞こえない音や声が聞こえてくる場合、幻聴の内容は自分の心理状態を反映している可能性が高いでしょう。心の中にある感情や記憶が幻聴の元になり、夢の中で聞く音や声と同じように、現実世界でも聞こえてしまいます。

たとえば「あの人は自分のことが嫌いだろう」「あの人のことが苦手。いなくなってくれればいいのに」と強く思ったとき、言葉に出さない感情が頭の中で聞こえてくる場合があります。

また幻聴の症状に悩まされていると、どの音や声が現実・幻聴なのか判断が難しくなるため、妄想を起こしやすくなり、幻聴が悪化する原因となることも。

精神的にネガティブな状態では幻聴が起こりやすくなる傾向があります。特に不安が高まっているときや孤独を感じているとき、心身が疲れているとき、睡眠が不足しているときなどが挙げられます。

参考:医療法人社団福美会ヒロクリニック心療内科「幻聴がみられる原因と対策法―心の病気について【医師監修】」

幻聴の治し方・治療法

精神的な理由で幻聴に悩まされている場合は「投薬治療」と「メンタル面でのリハビリテーション」を行うことが多い傾向があります。専門医を受診することで客観的・専門的な判断を得ることが、治療への重要な一歩です。

統合失調症の場合は専門医と信頼できる関係性を作ることが大切です。幻聴・幻視・妄想などの症状を軽くしながら、社会生活機能を維持・向上させつつ、回復した後も再び幻聴が表れないように医者と連携して維持していきます。

精神的なストレスに心当たりがない場合は、依存症や体の病気の可能性もあるでしょう。症状や不安に合わせ、脳神経外科や心療内科・精神科を受診することをおすすめします。

参考:Medicalook「【医師監修】幻聴の消し方を教えて!病気の可能性と治療法も。病院は何科?」

参考:厚生労働省「統合失調症」

メンタルとフィジカル、どちらも大切にしよう

幻聴の症状に悩んでいる方は、まずは「心と体のどちらにより支障がでているのか」や「どちらから、どのようにして静養するべきか」を理解することが大切です。幻聴は原因がさまざまであるため「メンタルとフィジカルのどちらかだけを大切にすればいい」というわけではありません。

比較的行動力が残っている人は、脳や体の検査をまず先に行い、フィジカルに支障がないと確認できた後にメンタルの検査を行いましょう。ストレスや疲れによりフットワークが重くなっている人は、まずは精神科や心療内科に行き少しでも心の負荷を軽くすることが先決です。

幻聴はフィジカルの病気も関連している可能性がありますが、肉体的な検査に行くための精神力を取りもどさなくては動けません。メンタルもフィジカルも両方尊重しながら、自分にとってベストな改善方法を見つけてくださいね。

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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