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朝起きられない…目覚ましに気づけない…
スマホのアラームを5分おきにセットしているのに、朝起きられない人や、目覚ましを使っているけれど、気づくことができない人は多いのではないでしょうか。朝起きられないというだけで、自分は怠け者だと自己否定してしまう人もいるかもしれません。また、朝起きられないことで遅刻癖がついてしまうと、対人関係にヒビが入ることも考えられます。
ですが、実は隠れた病気を患っている場合もあるので、朝起きることができない人は注意が必要です。ここから朝起きることができない主な原因や、朝起きられない人が罹患している可能性のある主な病気についてお伝えします。朝起きられず悩んでいる人は参考にしてみてください。
朝、起きることができない主な原因
朝起きることができないという人には、そもそもの生活習慣が乱れていたり、低血圧だったりする場合と、精神疾患などの病気から朝起きることができないという場合が考えられます。生活習慣が乱れている場合は、改善していくステップを通してより健康的な生活に近づくことができるでしょう。ですが、精神疾患などの病気が原因だった場合は、医師の治療を受ける必要があります。
いずれにせよ、朝起きることができないということは身体が発している何らかのSOSサインであることが考えられます。下記に朝起きられない主な原因を挙げていくので、見ていきましょう。
1.生活習慣の乱れ・環境の乱れ
そもそも生活が昼夜逆転していたり、生活習慣が乱れていたりする場合、朝起きられない場合があります。このような生活習慣を見直し、環境の乱れを整えましょう。例えば生活の昼夜逆転を改善したいときには、朝日の光を浴びる時間を意図的につくると効果的です。
また、部屋を綺麗に掃除するなど、心身ともに気持ちよく過ごせる環境を作ることも大切です。生活環境が整うと気分も晴れます。掃除をこまめにすることでストレス発散にもなるので一石二鳥です。まずは簡単にできることから始めてみてください。
2.血圧が低い
低血圧の人も、朝起きられない場合が多いです。血圧が低いとふらつき、低血圧というのも未病(病気になる一歩手前の段階)のひとつとも言われています。血圧が低い人は「食生活の改善」、「水分をしっかり摂る」、「血液循環をよくする運動」、「食後にカフェインを摂る」などの工夫をして、血圧を正常値にもっていきましょう。
3.ストレス
ストレスが溜まっている人も、朝起きられない場合が多いです。職場や学校に行くのが憂鬱だったり、ストレス源を中々無くすことができない環境にいる人もいるでしょう。そういった人は適度にストレス発散をしたり、可能な限りストレス源から離れたりするなどしてみてください。
具体的には趣味に没頭する、散歩や軽いジョギングをしてみる、ストレッチやヨガを日常生活に取り入れてみるなどです。自分の好きなことを中心に活動すると、ストレス発散に繋がることがあります。ストレス源から離れるためには、自分なりの居場所を職場や学校につくっておくことが重要です。あまりにもつらい場合は、誰か信頼できる人に相談してみる、オンラインカウンセリングを受けてみるなどもひとつの方法です。
参考:Mentally 悩みを打ち明けられる こころのオンライン相談アプリ
4.精神疾患を患っている
精神疾患を患っていることが原因で、朝起きられない人もいます。例えば、非定型うつ病や起立性調節障害などといった疾患です。このような症状を患っている、もしくは患っている可能性がある場合は、自分一人で解決しようとせずに一度診察を受けましょう。
次に、「朝起きられない症状がみられる病気」について解説しますので、ご自身に当てはまっていないかどうかチェックしてみてください。
朝起きられない症状がみられる病気(精神疾患)
朝起きられない原因が、精神疾患である場合もあります。少しでも心当たりのある場合は、心療内科やクリニックを受診して早めの対策を打つことで、病気の早期発見につながります。中には「心療内科やメンタルクリニックに行くことなど考えられない」、「自分の怠けのせいだ」と決めつけてしまい、症状が悪化してしまってから病院を受診するという人もいます。
心療内科やメンタルクリニックは、医師との相性もありますが、基本的に自分の置かれている状況を伝える場です。場合によっては医師との相談のもと服薬をはじめ、自分の状況を定点観測してもらうこともできます。そして、心療内科やメンタルクリニックに通うことは、風邪のときに内科にかかるのと同じくらい自然なことです。
少しでも不安に思う人は、ぜひ心療内科やクリニックを受診してみてください。
1.睡眠障害
睡眠障害という病気は内実が複雑で、不眠や過眠、どちらもを繰り返すなど、症状も様々です。
例えば睡眠障害によって不眠状態が続き、起床時間がずれてしまって中々起きられない人もいます。また、過眠状態が続いていて朝起きられないという人もいるでしょう。睡眠障害になってしまうと著しく日常生活に影響が出ます。早めに心療内科やメンタルクリニックなどの受診をおすすめします。
2.非定型うつ病
非定型うつの人とは気分反応症といって、日常の出来事で気分が浮き沈みすることがある病気です。具体的な症状だと、気分の変動が激しく夕方から夜にかけて憂鬱になりやすく、また過食傾向になることがあります。このような症状が多い人は非定型うつの可能性が高いといえます。
非定型うつの人は過眠になりやすく、昼間寝てしまって自己嫌悪につながりがちです。症状に心当たりのある人は、専門医に診てもらいましょう。
3.起立性調節障害
起立性調節障害とは起立時にめまいや動悸、失神などが起きる病気です。思春期の子どもに多いですが、大人になっても発症するケースもあります。この病気ゆえに不登校になってしまう子どももいるので、保護者の方は子どもがしっかり睡眠を取れているか、よく見てみてください。
この病気は「朝起きられない」の典型なので、自覚症状が見られる場合は医療機関の人に相談してみましょう。
睡眠不足・寝坊を防ぐ有効な対策
睡眠不足や寝坊を防ぐためには、朝しっかり目覚めようという気持ちも大切ですが、それ以上に夜しっかり眠れるように工夫をして眠りにつくことも重要です。
対策としては、「自分に合った寝具を用意する」、「寝る前に瞑想する」、「アロマオイルやお香を寝る前に焚く」などの工夫ができます。ヒーリングミュージックをかけて、その音に集中していると自然に眠れる場合もあるのでおすすめです。朝起きられないのは「生活習慣の乱れ」という単純な理由の場合もあります。そんなときは朝無理にでも起きて、熱いシャワーを浴びたり、コーヒーを飲んだりするのが効果的でしょう。
生活に支障をきたしたら、専門医を受診しよう
まずは気持ちよく目覚め、気持ちの良いスタートを切るためにも、しっかりと良質な睡眠をとって、朝気持ちよく起きる習慣を身につけることを心がけてみてください。朝起きるための工夫をしても症状が治らないようであれば、病気である可能性があります。生活に支障をきたすほど、眠りすぎてしまう症状が出てきたら、専門の医療機関やクリニックを受診しましょう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。