休職のまま退職は可能?うつ病で休職後、スムーズに退職する5つのステップ

メンタルヘルス

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休職したけれど、このまま退職しても平気?

うつ病で休職に至ったものの、すぐに復帰するのが難しそうだったり、職場環境の改善が見込めそうになかったりして退職すべきか迷う人は多いのではないでしょうか。

家族や周囲の人、専門医に相談してみて、やはり退職した方が良さそうだと意見が一致する状況であれば、休職したまま退職した方が良いこともあります。

自分に合わない職場で無理をし続けるよりは、思い切って環境を変えた方が気分や体調の回復は早まります。無理して働き続けてあなたの心身の状態が悪化しても、会社は責任をとってくれないのです。

人によって、精神的ストレスの許容範囲は異なります。自分のストレスの許容範囲は自分にしかわかりません。人のためにがんばれるのは素晴らしいことですが、自分に優しい生き方を考えることも大切です。

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休職のまま退職は可能!

結論からいうと、休職したまま退職は可能です。すでにうつ病で休職中の場合は社会保険の傷病手当金を受給されている人がほとんどだと思いますが、退職後も受け取ることができます。

そのほかにも雇用保険の失業給付金を受給できる可能性があります。会社の就業規定によっては、退職金を受け取れることもあります。うつ病で退職を検討する場合、治療に専念できるだけのお金の余裕があるかどうかは重要です。

休職のまま退職する際に受けられる社会保障を知っておくことで、不安なくスムーズに手続きを進めることができるでしょう。

本記事では、うつ病で休職したまま退職する場合、どのように手続きを進めれば良いのかや、退職後に受けられる社会保障の紹介をしています。退職を検討中の人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

精神疾患で休職した時は、まず自分をいたわろう

うつ病に限らず、精神疾患で休職したときは、まずは復帰よりも治療に専念することが大切です。うつ病の場合、休職してから復帰するまでの期間はうつ病の重症度により異なります。

休職してから復帰するまでの期間の目安は、軽度で1〜2ヶ月、中程度で3ヶ月〜6ヶ月、重度で半年〜1年です。疲れ果てた状態で休職し、せっかく休める時間ができたのに短期間で復帰しては、休職の意味がなくなってしまいます。

休職しはじめの時期は休養・療養期間にあたりますので、まず自分の心身をいたわることを優先してください。エネルギーが戻ってきてから徐々に復職や転職を検討すれば良いのです。

休みはじめの時期は、脳が疲労しているので考えても結論を見出しにくく、徒労感だけが残る場合が多いです。思いきって休んでしまいましょう。

参考:LITALICOワークス うつ病で休職するには?診断書や過ごし方・復帰方法について解説。休職期間はどのくらい?

休職中、精神面で気をつけたい5つのこと

うつ病の休職中に気をつけるべきことは、休養・療養期間と復職準備期間で異なります。

休養・療養期間であれば、職場復帰や転職よりも休養を優先することが望ましいです。十分に休養期間をとり、心身ともにエネルギーがたまってきてから復職や転職を視野に入れるようにしましょう。

1.十分な休養をとる

うつ病で休職中の場合、回復にいちばん役立つ治療法は「十分な休養をとること」です。うつ病で休職が必要になる状態だと中程度〜重度のうつ病である可能性が高いため、最低でも3ヶ月〜半年はまとまった休息期間が必要でしょう。

1ヶ月程度だと、体はまだ「ランナーズハイ」の状態であるといえます。「休むと調子が悪くなった」と感じるかもしれませんが、それは休職に至るまでの間に無理をしていた証拠なのです。

参考:atGPしごとLABO 「うつ病の休職期間はどれぐらい?その間の正しい過ごし方とは?

2.規則正しい生活リズムを保つ

うつ病の回復のために、規則正しい生活リズムを心がけてください。3食とれなくても、できるだけ同じ時間に食事をとるようにするだけでも体内リズムが整います。休職しはじめの時期は、まだ脳が疲れ切ってエネルギー不足の状態であることが多いです。

とにかくよく眠り、体力が回復してきて「暇だな」と感じられるくらいの状態を目指しましょう。睡眠と食事が十分にとれない状態であれば、睡眠薬や抗うつ薬による薬物療法を検討します。医師の服薬指示を守り、自己判断で薬を中断・減薬しないようにしましょう。

3.職場の環境調整を試みる

体力・気力がともに回復してきたら、職場復帰のための環境調整を試みましょう。すでに休職を開始している場合は、主治医や産業医との面談を通じて、休職に至った原因を検討し調整を図ります。

専門医を通じて職場の上司とも連携をとりながら、仕事の業務量や時間、人間関係の改善を試みることが多いです。パワハラやセクハラの問題が生じている場合は会社に伝えにくいことも多いかもしれませんが、まずは一人で抱え込まず相談することが大切です。

あーちゃん

あーちゃん

1992年生まれ。臨床心理士(公認心理師) 指定大学院を卒業し資格を取得後、街のクリニックで非常勤心理士としてカウンセリングや心理検査の業務に従事する。小学校や高校のスクールカウンセラーとしても活動中

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