うつ病の人がかけられると嬉しい言葉とは?心に響く言葉&メールの内容

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うつ病の人には言ってほしくないこと・言ってほしいことがある

うつ病の人には言ってほしくないこと、言ってほしいことがあります。「思ったより元気だね」といった言葉は言ってほしくない言葉です。人と会っている時は気を張っていることが多いので、元気そうにみえることもあります。しかし、本調子とは限らないのです。

かけてほしい言葉は人それぞれ異なりますが、本記事では代表的なものをあげています。うつ病の人に接するとき、どんな言葉がけをしたら良いかわからない時に、参考にしていただければ幸いです。

うつ病の人の心に響く言葉

以下に、うつ病の人に響く言葉をあげています。本人を心配し、気にしているというメッセージを伝えることは大事ですが、電話や外出を強要しないようにすることも大切です。

うつ病の回復期であれば電話のやり取りや外出に励まされることもありますが、いちばん調子が悪い時には逆効果となってしまうこともあります。調子が悪い時は短く簡潔に、温かい言葉をかけるのを心がけましょう。

1.「急がずゆっくり治してこうね」

うつ病になると思考力や意欲が低下して、自分がいつも通りできないことに対する焦りやイライラを感じる機会が増えます。早くいつものできる自分に戻らないと……と気持ちが先走ってしまうことも。

そんなとき、周囲の人が「急がずゆっくり治していこうね」と声をかけることができると、本人の焦燥感を和らげ、支える助けになります。本人なりのペースを尊重し、一歩引いた場所から見守る姿勢をもちましょう。

【臨床心理士が解説】うつ病の症状と特徴とは?5つの主な治療方法

2.「打ち明けてくれてありがとう」

うつ病で気分の落ち込みの症状が現れると、考え方もネガティブになるため「消えたい」「自分はダメな人間だ」などと本人が訴えてくることがあります。こうした悲観的な言葉を聞くと、周囲の人は「消えたいなんていわないで」「ダメなんかじゃないよ」とつい否定したくなりがちです。

しかし、否定してしまうと、本人がせっかく話してくれた「つらい気持ち」を無視することになってしまいます。こんなときはぜひ、「打ち明けてくれてありがとう」と声をかけてあげてください。つらい思いをそのまま受け止め、聞いてもらえるだけでも救われる気持ちがするものです。

参考:EPARK くすりの窓口「友人、家族、同僚がうつ病に。接し方で気をつけるべきポイントを解説」

3.「できることがあったら教えてね」

周囲の人に頼るのが苦手な人が多いため、この言葉を前もってかけておくことで、サポートの必要が生じたときに助けを求めやすい空気を作っておくことができます。支援する側の思い込みで動いてしまうのではなく、必ず本人がどうしてほしいのかを聞くようにしましょう。

調子に波がある場合は、良いときと悪いときに分けて、良いときは一緒に外出して欲しいけど、悪いときはそっとしておいて欲しいなど、場面・状況に応じてどうして欲しいか聞いておけると周囲の人が対応しやすくなるでしょう。

4.「いつも応援してるよ」

うつ病の急性期でいちばん調子の悪い時期に「がんばれ」は言わないようにしましょう。この時期の「がんばれ」は本人を追い詰める言葉になりがちです。本人なりにがんばってきた結果、うつ病になることを理解しましょう。

回復期であれば、がんばれという言葉が本人の背中を押すこともあります。「がんばれ」が言いにくい場合は「いつも応援しているよ」といった言葉がけでも良いでしょう。がんばれよりもソフトに、応援したい気持ちを伝えられるはずです。

あーちゃん

あーちゃん

1992年生まれ。臨床心理士(公認心理師) 指定大学院を卒業し資格を取得後、街のクリニックで非常勤心理士としてカウンセリングや心理検査の業務に従事する。小学校や高校のスクールカウンセラーとしても活動中

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