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一人じゃないと思うことが、大きな力になる
うつ病の周囲の人は「声をかけるぐらいしかできない」と落ち込んでしまいがちです。しかし、それで良いのです。うつ病の人にとっていちばんの励ましとなるのは、腫れ物にさわるようでもなく、がんばりを強要するでもなく、ただ、何も言わず側で見守っていつも通り接してくれる人だからです。
うつ病の当事者で、メンタルヘルス系の発信もされているほっしーさんは、うつ病のとき周囲の人にされて嬉しかったことについて「変わらずいつも通り接してくれること」をあげています。
一人じゃないと思うことが、大きな力になることがあります。もちろん、同じうつ病でも人によってしてほしいことは異なりますので、全ての人がほっしーさんのように考えるとも限りません。まず本人の気持ちに寄り添い、どうして欲しいのかを聞くことも大切です。
参考:ほっしーのメンタルハックチャンネル「うつ病の私はこんな接し方をされると嬉しいです」
メールで支えることもできる!うつ病の人に送ると心が楽になる言葉
うつ病の人に対して、メールで言葉がけをして支える方法もあります。メールは直接対面で会うよりも心の負担が少なくやりとりができるのがメリットです。デメリットとしては、直接会って話さない分、誤解が生じやすい点です。
メールを送るときは、簡潔に適度な長さで送信するようにしましょう。うつ病になると思考力が低下するので、長い感情的なメールは相手を疲れさせてしまいます。朝や深夜は、本人の体調が悪くなりやすい時間帯のため、避けるようにするのが無難です。
1.「最近、調子はどう?」
はじめに、相手の体調を気づかう言葉をひと言いれると良いでしょう。調子と聞かれてもよくわからないという人もいるため、「気分・体調の調子はどうかな?」と聞いてみる方法もあります。
メールができる状態かどうか、まず本人の体調を聞いて、続けてどんな言葉をかけるか考えるようにしましょう。調子が悪そうであれば、また連絡するねと言って早めにメッセージを切り上げます。話ができそうな状態であれば続けてやりとりしてみても良いでしょう。
2.「そのままのあなたで良い」
うつ病で気分が落ち込んでいると、人と話をするときに元気そうに振る舞ったり、笑顔で対応したりするのが難しくなります。「そのままのあなたで良い」と声をかけることで、無理に明るく振る舞う必要がなくなり楽になることがあります。
うつ病の周囲にいる人の中でも、とくに家族が言うと効果的な言葉です。勉強ができなくても、仕事をがんばれなくても、そのままのあなたを大切に思うという気持ちをめいっぱい伝えてあげることで、疲れた心が癒されることもあります。
3.「無理に返信しなくていいからね」
LINEのメッセージで既読がついて返信が来ない場合でも、返信を催促したり強要するのはやめましょう。気分が落ち込んでいると、ひと言の返事をするにも時間がかかることがあります。
メッセージに「無理に返信しなくて良いからね」と付け加えると、相手の返事の負担を減らすことができます。本人の回復を待ち、返事ができる状態になるまで刺激せず見守る姿勢を持つことが大切です。
うつ病の人にかける言葉は気をつけよう
うつ病の人に言葉をかけるときは、決して怠けや甘えではなく、本人もなりたくてなっているわけではない、脳の病気に悩まされている状態なのだと理解し接することが大切です。
怠けや甘えと思い込むと、自然とかける言葉も「がんばりなさい」とか、「誰でも落ち込むもの」などと言ってしまいがち。本人の気持ちを思いやって、優しい言葉をかけるようにしてあげてくださいね。
心の知識を学んで、身近な人を支えよう
うつ病を患っていると、普段は気にも留めないような些細な言葉でも敏感に受け取ってしまいがちです。身近な人を元気づけたいと思って言った一言が、相手の心を傷つけてしまう可能性があります。
相手を正しくサポートするためには、心に関する専門的な知識を身につけることが大切です。おすすめしたい方法の一つが、短期間で取得できるメンタル関連の資格取得です。
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※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。