食欲不振の症状とは?食欲がない5つの原因&お家でできる改善方法

メンタルヘルス

この記事を監修してくれたのは…

食欲がないのはストレスが原因…!?

      • 「お腹が空く感覚がわからない」
      • 「お腹が空いているのに食べる気がわかない」
      • 「少ない量しか食べられない」
      • 「食べると吐いてしまいそう」

こんなお悩みはありませんか?

食欲不振は風邪などの病気によって引き起こされます。しかし、病気でないにもかかわらず「空腹なのにご飯が食べられない」状態が続くときは、ストレスが関係しているかもしれません。一時的な食欲不振はしばらくすれば回復しますが、長く続く場合には注意が必要です。

現代はストレス社会のため、日々の生活のなかで気づかぬうちにストレスを抱えてしまっていることも。ストレスが蓄積されていくと”自律神経の乱れ”を起こし、食欲不振をはじめさまざまな症状として身体に現れます。

ご飯を食べることは私たちが生命活動を維持するためには必要な行為。食欲がないことに気がついた時は自分がストレスを抱えていることを知り、自身の生活を見直してみましょう。

食欲不振とは?


そもそも食欲不振とはどういう状態でしょうか?食欲不振は食欲減退とも呼ばれており、わかりやすく言うと“胃は空っぽなのに食べる気がわかない、食べられない状態”のことです。

通常、しばらくご飯を食べないでいると血液中の糖分(ブドウ糖)が不足し、空っぽの胃は収縮をし始めお腹がグゥっと鳴ります。脳の視床下部にある摂食中枢が刺激されると、お腹が空いた感覚になるのです。しかし、なんらかの原因で伝達がうまくいかず、“お腹が空く感覚”を感じにくくなります。

多くの場合は「ひどく疲れた時」や「とても悲しいことが起きた時」一時的に食欲がなくなることがあります。これらの場合しばらくすると食欲は回復していきますが、数日以上にわたり食欲がない状態が続くとなると、ほかに原因があると考えられます。一つ目に身体の問題、二つ目に心の問題、三つ目に薬の副作用による問題です。

出典:食欲不振

食欲不振かも!?食欲がない5つの原因


食欲は睡眠欲や性欲と並ぶ人間の三大欲求の一つです。ご飯を食べることは、人間の活動に必要な栄養を摂ることでもあります。

必要な栄養が摂れない状態が続くと、栄養失調や体重の減少、精神面での影響など、日々の活動に支障をきたす恐れがあります。先ほど述べたように問題は大きく分けて3つありますが、その中でも特に顕著な原因をそれぞれ見ていきましょう。

1.ストレス

ストレスは全身の倦怠感、精神的な不安をはじめ万病の元とされています。食欲不振においても例外ではありません。

たとえば、職場での人間関係や家庭でのトラブル、こうした悩みが積み重なりストレスを受け続けると、自律神経が乱れ、消化吸収を促進する副交感神経の働きが抑制されます。また脳が緊張状態に陥いり、摂食中枢へ必要な信号が出せず、食欲が低下する場合があります。

疲労や悲しいことがあった時に食事が取れなくなるのもストレスが原因です。このあと説明する食欲不振の原因も、深く突き詰めるとストレスによって引き起こされている可能性も。

2.臓器の疾患

胃腸、肝臓、胆のう、すい臓などの消化器に炎症や潰瘍などの疾患が起きると働きが鈍くなります。また、消化器の機能は自律神経が調整しているので、疾患がなかったとしてもストレスに影響され、消化器の働きが鈍くなることがあります。(最近では機能性ディスペプシアと呼ばれる。)

たとえば、夏バテや熱中症で脱水症状のような状態になると、ご飯を食べたい気持ちがわかなくなります。これらは暑さによるストレスが起き、消化器系がうまく働かないのが原因です。

消化や吸収の力が低下すると「胃が動かないので食欲がわかない」「食事をしても少量ですぐにお腹がいっぱいになる」という状況になります。

参考:巣鴨駅前胃腸内科クリニック 食欲不振外来

3.甲状腺機能低下症

甲状腺とは首の前の部分、喉ぼとけの下にある蝶のような形をした臓器です。甲状腺機能低下症は、身体全体の新陳代謝を促す甲状腺ホルモンが、なんらかの原因によって不足している状態のことを言います。甲状腺ホルモンは血液の循環により心臓、肝臓、腎臓、脳など身体の臓器に運ばれ新陳代謝を活発化させる機能です。

また脳や胃腸の活性化、体温調整の役割があり、このホルモンが不足すると疲労感、倦怠感、食欲の低下、寒気などの身体的症状に現れるほか、無気力や眠気、記憶力の低下にも及んでいきます。さまざまな身体機能が低下するため、うつ病の症状と間違われることも。

参考:ドクターズ・ファイル 甲状腺機能低下症

4.不眠

正常な睡眠ができなくなると、食欲が低下することもあります。

不眠の原因はさまざまですが、大きく分けて5つ。ストレスによる心理的要因、外傷や喘息など疾患を伴った身体的要因、不安や抑うつなどの精神医学的要因、服用している薬による薬理学的原因、時差ぼけなどによる生理学的要因です。

いずれかの原因で、良質な睡眠が得られず長期的な睡眠不足が続くと、疲れが取れなかったり、ストレスが大きくなったりと自律神経の乱れにつながります。

5.精神疾患

心理的ストレスが長く続き、問題解決がされないままでいると、うつ病や自律神経失調症などの精神疾患を引き起こします。精神疾患になると常に悲愴感や不安感、焦燥感、抑うつで頭がいっぱいになり、脳の機能が低下し摂食中枢の働きも鈍くなります。

また摂食障害(拒食症)によって、太ることに対し極度の恐怖を抱き、ご飯が食べられなくなる場合も。

こうした精神疾患は、食事をしていても味がしないといった症状も現れるため、食事自体が楽しくなくなり悪循環を起こします。

いくつ当てはまる?食欲不振の主な症状

  • 数週間にわたり食欲がわかない
  • 食欲がわかず体重が減った
  • 食べることが億劫になる
  • 食べることを忘れてしまう
  • 味気のない食事に偏っている
  • 食べていてもおいしくない、味を感じない
  • 身体的な痛み(胃痛や腹痛)によって食欲がわかない
  • 暑さによる夏バテ

などが主な食欲不振の症状です。いくつ当てはまったでしょうか?多く当てはまった方は食欲不振が疑われます。食に対して興味がなくなり、無欲になっている状態です。

先でも述べたようにご飯を食べることは人間の三大欲求で必要な行動。当てはまった方は、次の改善方法を取り入れてみてください。

 

Mari Namiki

Mari Namiki

HSS型HSP。セクシャルマイノリティ。音楽や自然好き。小学5年生まで人と会話ができず、中学時代に不登校を経験。体が弱いことや常に生きづらさを抱える経験から、同じ悩みを持った方にそっと寄り添います。

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