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仕事・恋愛・人間関係でつらい…「助けてほしい」が言えない人へ
私たちは毎日、多くのストレスを感じながら生きています。家庭や友達、恋人、仕事、将来、健康、収入……。さまざまな悩みやストレスを一人で抱えこみすぎると、心に余裕がなくなり「誰か助けてほしい」という気持ちになることもあるでしょう。
「苦しいときには誰かを頼ればいい」と思う人もいるかもしれません。しかし、人によっては周囲に助けを求める行為に多くのエネルギーを使うこともあります。「誰かに弱みを見せるくらいなら、一人で苦しんだほうがマシだ」と感じ、さらに自分を追いつめてしまう人もいるのです。
また追いつめられた状況では悲観的な考え方をしやすく、普段なら前向きになれるシーンでもネガティブな想像をしてしまうことも。心が壊れてしまう前に「周囲に助けを求める方法」を知り、自分の心を守ってあげましょう。
今回は「助けてほしい」と思う原因や、周囲に上手に助けを求める方法などをご紹介します。心が追いつめられているときにやってはいけない行為も解説しますので、精神的に疲れを感じている人はぜひ参考にしてくださいね。
まずは、助けてほしい原因を探ろう
さまざまな悩みやストレスが重なると、頭がパニックになって「自分が何から助けてほしいのか」が分からなくなりがちです。まずは、助けてほしいと思う理由を探ってみましょう。
助けてほしいと思いやすい悩みを4つご紹介します。悩みが重複している方も多いかもしれませんが、まずは解決したい悩みの優先順位を付けることが大切です。ストレスの原因を整理して、ゆっくりと解決方法を考えていきましょう。
1.激務が続いて精神的に疲弊している
激務が続いて精神的に疲弊しているときは、心の余裕がなくなり「助けてほしい」と思いやすいものです。プライベートの時間が取れず、リフレッシュをするタイミングがつかめないためなかなか心をリセットできません。
心も体も疲れきって、家に帰っても寝るだけの毎日。何のために働いているのかも見失いがちで、楽しいことを楽しいと思えなくなってしまいます。
2.職場や家庭でいじめ・モラハラなどを受けている
職場や家庭でいじめ・モラハラを受けている人も、周囲に助けを求めているでしょう。狭いコミュニティの中でのいじめは相談する相手が見つかりづらく、一人で悩みを抱えこんでしまいやすい環境です。
「もしも告発したらもっとひどい目に遭うかもしれない」と不安になり、自分さえ耐えればいいと思いこみます。人格否定をされる日々の中で自分に自信が持てなくなり、相手の言いなりになってしまうことも。
3.失恋や大きな別れが訪れた
自分にとって大切な人との別れは、大きなショックを感じます。今まで住んでいた世界がガラリと変わったような感覚になり、悲しみのあまり現実感が無くなってしまうことも。
失恋や大きな別れは判断力を鈍らせ、悲観的な気持ちになります。苦しみのあまり「気分転換をしよう」とすらも思えず、日々を呆然とした感覚で過ごしてしまうこともあります。絶望的な毎日から誰か助けてほしい、と思うのも無理はありません。
4.理由なく、ただただつらい・苦しい
落ちこむ理由がわからないのに、つらい・苦しいという気持ちに悩まされる場合もあります。ストレスが積みかさなり、心のキャパシティを超えて精神的に限界を感じている可能性があります。
苦しい理由がわかれば対応策を考えられますが、心当たりがないため「どうすれば苦しみから抜けだせるのか」がわかりません。手の打ちようがないと感じ「誰か助けてほしい」と思うようになります。
助けてほしいと思ったとき、誰に相談したらいい?
「助けてほしい」と思ったときには、家族や恋人、親友など信頼できる関係の相手に相談をするのが一般的でしょう。しかし、場合によっては親しい関係だからこそ「この関係を失いたくない」「心配をかけたくない」と感じ、相談をしづらくなることも。
また家族と疎遠だったり仲が悪かったりする場合もあり、相談できる恋人や友達などがいない人も珍しくありません。現実で相談相手が見つからない場合は、SNSを使い「あえて顔も本名も知らない相手に相談する」こともおすすめします。
お互いにリアルな人物像を知らないからこそ、客観的・現実的な意見をもらえることもあるでしょう。心が限界を迎えてしまう前に心療内科を受診し、診察やカウンセリングを受ける方法もおすすめです。