家族にイライラする原因は心の病気?家族とうまくいかないときの対処法

メンタルヘルス

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家族にイライラする…ストレスがたまる…

家族と一緒に住んでいると、長時間一緒にいるため必然的にストレスがたまりやすくなります。他人なら距離を置くこともできます。しかし、家族と完全に離れようと思うと、最終的には縁を切らないといけないため、なかなか難しいですよね。

また、自分はそこまで怒ることではないと思っていても、知らず知らずのうちにイライラする原因になることがあります。家族がコントロールしようとしてきたり、感情が不安定ですぐにキレる人がいたりすると、誰でもストレスがたまってしまいます。限界を超えて爆発する前に、原因を知って適切な対処を行ってくださいね。

今回は、家族にイライラする原因は心の病気?家族とうまくいかないときの対処法について紹介します。当てはまる症状があるか、一緒に見ていきましょう。

家族にイライラする原因は心の病気の可能性もある?

何も原因が思い当たらないのに、家族にイライラする場合は心の病気を発症している可能性があります。

精神疾患は誰でもかかりうる病気です。国内では約420万人が心の病気になっているというデータも。これは日本人の30人に1人が発症している計算です。生涯で考えると、5人に1人がかかると言われています。

参考:厚生労働省「こころの病気について理解を深めよう」

想定される心の病気

家族にイライラすることだけで病気とは判断できません。しかし中には、心の病気が原因でイライラしてしまうことも。ただの体調不良や気持ちの問題だと思うかもしれませんが、軽く見ていると心の病気が重症化する可能性があります。

ここからは、家族にイライラする原因として想定される、心の病気を4パターン紹介します。何かおかしいなと思ったら、できるだけ早めに精神科や心療内科を受診するようにしましょう。

1.統合失調症

統合失調症は幻覚や妄想が起こる陽性症状、感情表現や意欲の低下を伴う陰性症状、認知機能の低下の生じる病気です。幻覚症状が出ると、実際にはないものをあるように感じてしまいます。

周りの人が自分の悪口を言っているように聞こえる、いやがらせをされている、テレビやネットが自分に関する情報を流していると思い込む、などの幻覚が現れることがあるのです。

今のところ、統合失調症の原因は正確には分かっていません。一般的には、家族が統合失調の場合は生まれつき発症しやすいと言われています。そのほか、精神的ストレスや脳の神経伝達物質の異常など、さまざまなきっかけで起こり得ます。

参考:厚生労働省 みんなのメンタルヘルス総合サイト「統合失調症」

2.パーソナリティ障害

人は誰でも考え方や行動のパターンに、何らかの特徴・偏りを持っています。その人らしさといえるような特徴を「パーソナリティ」と呼びます。パーソナリティ障害と診断されるのは、コミュニティ内の大多数の人と比べて違う反応や行動をすることで本人や周囲の人が苦しみ、社会生活に支障をきたしている場合です。

パーソナリティ障害にはさまざまな分類がありますが、基本的には適切な人間関係を築くことやストレスに対処をすることが難しくなります。

パーソナリティ障害は、生まれつき発症しやすい因子を持った人が、幼少期にストレスを抱えていたり、脳の神経伝達の乱れを生じたりすることで発症すると考えられています。

人によっては、自分自身に対するイメージとほかの人から見た自分自身のイメージが食い違っている場合も。それによって、コミュニケーションがうまくいかず、家族や友人に対してイライラすることがあります。

参考:厚生労働省 みんなのメンタルヘルス「パーソナリティ障害」
参考:MSDマニュアル家庭版「パーソナリティ障害の概要」

3.適応障害

適応障害は家庭環境や学校の人間関係などがストレスとなり、普段の生活が送れないほど症状が現れる病気です。憂うつな気持ちや不安などが強まって、涙が止まらなくなったり、過剰に心配したり、神経質になったりします。

適応障害の特徴はストレス原因がはっきりしていることです。そのため、原因から離れると症状が改善することがほとんどです。反対にストレス原因から離れられない、取り除けない場合は慢性化すると言われています。

参考:池澤クリニック「病気解説 適応障害」

4.その他

ほとんどの精神疾患には、イライラする症状がみられます。そのため、イライラする症状だけでは原因が明確には分かりません。

紹介した病気以外では、次のような病気が原因で、家族といるときにイライラしやすくなっている場合があります。

  • うつ病:一日中気分が落ち込む、何をしても楽しめないなどの精神症状と、眠れない、食欲がないなどの身体症状が現れやすくなります。
  • 双極性障害:憂うつで無気力な状態と、ハイテンションで活動的な時期を繰り返す病気です。
  • 自律神経失調症:昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に作用する副交感神経のバランスが崩れること。便秘や下痢、頭痛、体のだるさなど、全身にさまざまな症状が出てくると言われています。

上記の症状が2週間以上続くようであれば、精神疾患を疑っても良いでしょう。

参考:Doctors File「自律神経失調症」
参考:厚生労働省 みんなのメンタルヘルス「双極性障害」
参考:厚生労働省 みんなのメンタルヘルス「うつ病」
参考:杉浦こころのクリニック「イライラする・怒りっぽい」

杉本しほ

杉本しほ

1997年生まれ、兵庫県明石市出身。フリーのライター兼占い師。不安障害になった経験から、同じようなメンタルで悩んでいる人に寄り添える記事を書きたいと思っています。

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