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もう、すべてに疲れた…生きるのがしんどい…
私たちは日々、多くのストレスを感じながら生きています。学業や仕事、将来、健康、お金……。ストレスの原因は数えはじめたらきりがありません。時にはストレスに飲みこまれ、生きること自体につらさを感じてしまう場合もあるでしょう
今回は、生きるのがしんどいと思う原因や対処法についてご紹介します。精神的に健康な生活をするためにはストレスの原因から離れることも大切ですが、受けたストレスをどう解消するかも重要です。心身ともに豊かな人生のために、生きやすくなる考え方を身につけましょう。
生きるのがしんどい原因とは?
ここでは、生きるのがしんどい原因を4つご紹介します。苦しさをケアするためには、原因に気づくことが大切です。とはいえ、多くの人にとってストレス源と向きあう時間はつらいもの。自分にとって無理のない範囲で振りかえってみてくださいね。
1.激務で心身ともに疲れている
仕事が忙しくて心身ともに疲れているときは、生きるのがしんどいと思ってしまいがちです。特に繁忙期やイレギュラー対応などで連日残業が続いていると、家に帰ってもプライベートな時間が取れずリフレッシュができません。
時には休日すらも仕事に費やし、何のために生きているのかがわからなくなってしまうことも。自分が何を好きだったのかも見失っている状態では、生きる意味が見いだせずにしんどさばかりがつのってしまいます。
2.人間関係がこじれている
オーストリアの精神科医であるアルフレッド・アドラーによると、生きている中で感じる悩みの9割が人間関係に関わるものだといいます。毎日向かわなくてはいけない職場や学校の人間関係がこじれていると、それだけで大きなストレスを感じてしまうものです。
特にいじめやハラスメントなど、尊厳が傷つけられるような問題を抱えている場合は、「明日が来るのが憂うつで眠りたくない」と思ってしまうほどにストレスを感じてしまいます。
3.金銭的に余裕がない
人生における幸せはお金だけでは換算できませんが、金銭的に余裕がないと心の余裕もなくしてしまいがちです。生活費や食費、光熱費、貯金、医療費、養育費、税金、保険……。心身ともに健康に生きる上で、お金の問題は避けられません。
金銭的に余裕がないと自分の楽しみに使うお金も制限され、ストレスを発散しづらくなります。また余裕がある人へのコンプレックスも抱きやすく、自分と相手の環境や年収を比べてイライラしてしまうことも。
4.精神的疲労・メンタル不調
生きるのがしんどいと思う理由は、精神的疲労やメンタル不調による可能性もあるでしょう。精神的な疲れは目には見えないため、体はまだ動くからと気づかぬうちに無理をしてしまいがちです。
特に周りも似た環境で仕事をしている人や一人暮らしをしている人は、自分の精神状態を客観的に判断する機会が少なく、気づいたときには通院が必要な状態になっているケースも。心のキャパシティは人それぞれ違うため、常に自分の心理状態を客観的に判断できる視点を持つことも大切です。
生きるのがしんどい・疲れた…と感じやすい人の特徴
ここでは、生きるのがしんどい・疲れたと感じやすい人の特徴を4つご紹介します。周りと似たようなストレスや悩みを抱えていても、人によって受けとり方は違うものです。無理をしやすい性格の人はネガティブな感情をためこみやすいため、普段の自分と照らしあわせながら確認してみましょう。
1.我慢しすぎてしまう
嫌なことでもつい我慢をしてしまう人は、生きるのがしんどいと感じやすい傾向にあります。本当は言いたいことややりたいことがあるのに、周りを優先したり自分に言い訳をしたりして我慢し、欲望に忠実に生きることができません。
人生は選択の連続であるため、感情的にならない判断力は大切です。しかし自分の心に蓋をしてばかりでは自分らしさは失われ、何のために生きているのかわからなくなってしまうでしょう。ありのままの気持ちに従えない人生はしんどさを感じさせます。
2.0か100かで考えてしまう
生きるのがしんどい人は、物事を0か100かで考えてしまう傾向にあります。自分にも他人にも「できているか・できていないか」の二択で判断するため、よくも悪くも完璧主義に陥りやすいでしょう。とはいえ物事を完璧といえるほどやり遂げることは困難であるため、自己否定に苦しみがちです。
他人にも厳しい考えを押しつけやすく、距離を置かれてしまうことも。常に100を求める姿勢はストイックでもありますが、精神的にも肉体的にも負担が大きい生き方といえます。
3.人からの評価や見られ方を気にしやすい
自分で自分の価値を見つけることが苦手な人も、生きるのがしんどいと思いがちです。自分が周りからどう見られているかばかりに目が行き、自分らしく振るまうことができません。人から嫌われたり見くだされたりすることに強い恐怖心を抱いています。
自分の意思がないわけではありませんが、他人の意思を優先することが多く、自分が原因でトラブルが起こらないように常に気を張っています。ありのままの自分を見せられない人生は苦しく、うそをつき続けているような状態です。
4.自分より周囲を大切にしすぎてしまう
自分より周囲を大切にしすぎてしまう人は、セルフケアが後回しになりがちです。自分のストレスケアよりも先に周りへの気遣いを優先してしまうため、周囲から感謝はされますが心の負担はどんどん増えていきます。
よくいえば「周りのことを考えられる人」ですが、常に自分の心を犠牲にしているためストレスを感じやすいでしょう。時にはイエスマンだと思われて嫌われてしまう可能性も。また、自己中心的な人に利用されてしまう危険のある人ともいえます。