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働くのが怖い…人が怖い…
労働は、多くのストレスと隣り合わせです。毎日の出勤や満員電車、ノルマ、残業、休日出勤、同期への劣等感、職場での人間関係……。さまざまなストレスを感じる中で「働くのが怖い」と思ってしまうこともあるでしょう。
精神的に余裕を持つためには、ストレスの原因となる物事から距離を置くことが必要です。しかし仕事自体にストレスを感じていると距離を置くことは難しいもの。日々の労働の中で、仕事への恐怖心をいかにケアできるかが大切です。
今回は、働くのが怖いと感じる原因や対処法、人が怖いと感じる人におすすめの仕事などをご紹介します。ストレスの原因を分析して恐怖心を理解し、自分にとってベストな対応策を考えていきましょう。
働くのが怖いと感じる原因
ここでは、働くのが怖いと感じる原因を6つご紹介します。仕事に向かう足取りが重くなってしまう理由は人それぞれです。他人と比べずに、自分にとって何がストレスなのかを分析しましょう。自己理解を深めることが現状打破につながります。
1.人間関係に恐怖心を抱いている
人間関係に恐怖心を抱いている人は、働くのが怖いと感じる傾向にあります。コミュニケーション能力がほとんど必要ない仕事は数多くありますが、まったく人と関わらずに働ける仕事は少ないでしょう。
どのような仕事にも人間関係があり、リモートワークであってもチャットやメールなどのオンラインコミュニケーションが必要です。人間関係自体にトラウマや恐怖心を抱いている人は仕事にも恐ろしさを感じてしまうでしょう。
2.自分に自信がない
自分に自信がないと悲観的になり、何をしてもうまくいかないように感じてしまいます。「がんばってもどうせ失敗するだろう」「努力しても報われない」などネガティブな結果ばかりを想像してしまい、仕事自体に恐怖心を抱く傾向にあります。
自信がない人はチャレンジすることを恐れてしまうため、仕事における出世や成功のイメージも持ちにくいです。「人間関係でもミスをしてしまうかもしれない」と不安だらけの状態で働くため、周囲の反応や評価を気にしてばかりになってしまうでしょう。
3.自分の能力が評価されるのが怖い
「自分の能力を評価されることで現実を突きつけられるのが怖い」と感じる人は、仕事に恐怖心を抱きます。仕事は周囲の人間とチームを組んで行うため、自分と周りの能力の違いが見えてきます。
仕事の経験を重ねるごとに、個性だけではなく能力の高さ・低さも目立つようになります。自分の価値を決められること、人から見下されたり笑われたりすることに人一倍恐怖を感じているタイプでもあります。
4.今まで働いたことがない・正社員経験がない
今まで社会に出て働いたことがない学生や無職の人は、仕事に恐怖心を抱きやすい傾向にあります。人間は自分が経験したことがない未知の物事に不安を感じる生き物です。仕事を通して社会という知らない世界に飛び込むことに、ストレスや恐怖心を抱いています。
また今までフリーターや派遣社員の経験しかない人も、仕事に恐怖心を感じやすいものです。正社員になると免れない出世レースや責任の重い仕事を任せられるプレッシャー、会社の顔となる覚悟など、多くのストレスを予想して尻込みしている状態です。
5.過去の職場でトラウマを抱えている
過去に働いた経験があり、昔の職場でトラウマを抱えている人は仕事に恐怖を感じます。たとえば人間関係でトラブルがあったり、ハラスメントやいじめを受けたり、仕事の成果が出せずに強い劣等感を感じたりといった体験が挙げられます。
一度心に付いた傷は簡単には癒えません。昔とは違う職場や業種であっても、仕事というもの自体に恐ろしさを感じて臆病になってしまいます。「もう昔のように傷つきたくない」と思い、外敵から心を守ろうとしているのです。
6.うつ病や精神疾患を患っている
仕事へのストレスや不安は多くの人が感じているものです。しかし恐怖心が原因で働けなくなってしまったり、体調を崩してしまったりする場合はうつ病や精神疾患を患っている可能性があります。
ストレスによる精神疾患の症状には個人差があり、自覚症状がないまま重症化してしまう場合もあります。周囲のアドバイスに耳を傾けながら、心身の変化に注意を向けることが大切です。精神疾患は目には見えないため、違和感を抱いたらできる限り早く専門医を受診しましょう。