「誰にも相談できない…相談できる人がいない…」その心理&対処法とは?

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悩みを誰にも相談できない…相談できる人がいない…

一人では解決できない悩みを抱えているのに、誰にも相談できずに悩んでいる人は少なくないでしょう。深刻な悩みであるほど相談する相手を選びたいものですが、ハードルを上げるほど相手は見つからないものです。

普段は仲がいい友達でも、相談相手として見ると「この人は少し違うな……」と思うこともあるでしょう。また、信用できる相手がいるのにもかかわらず、自分の心の準備ができていないため相談ができないという場合もあります。

今回は、悩みを誰にも相談できない人の心理や、周囲に相談するために取り入れたい考え方などをご紹介します。人に相談をするためには、自分の心のあり方も大切です。精神的なコンディションを整えつつ、適切な相手に相談ができるように視野を広げていきましょう。

人に相談をするのが苦手な人の5つの心理

相談をすることは、人によって難易度が違うものです。世間話をするような感覚で簡単に相談ができる人もいれば、自分のプライドを壊さないと心を開けない人もいます。どの性格が良いか悪いかではなく、自分の個性を理解してベストな改善方法を考えることが大切です。

ここでは、人に相談をするのが苦手な人の心理として挙げられるものを5つご紹介します。自分はどのタイプに当てはまるのかを振り返りながら参考にしてみてくださいね。

1.「どうせわかってもらえない」と思っている

相談をするのが苦手な人は、相手に話したとしても「どうせわかってもらえない」と思っている可能性があります。話す前から相手の理解力や共感力を諦めてしまっている状態で、相手の能力や人間性を信用できていません。

自分も相手に心を開いていないため、そもそも相手に期待できていない状態です。他人の力に期待をしすぎるとお互いに負担になりますが、最初から諦めていては今以上の関係性は構築できず、自分が抱えている問題も進展しないでしょう。

2.うまく説明できる自信がない

「感情や気持ちをうまく説明できる自信がない」と思っている人は、人に相談をするのも苦手な傾向にあります。感情や感覚のように形のないものを言語化するのが苦手で、どんな言い方をすれば相手に誤解なく伝わるのかを考えてストレスを感じます。

また、人見知りな性格で会話をしようとすると焦ってしまう場合もあるでしょう。パニックになって思ってもいないことを言ってしまったり、適切ではない伝え方をしてしまったり。「やっぱり言わなきゃよかった」と後悔することを恐れ、最初から相談をしない選択肢を取ります。

3.プライドが高い

プライドが高い人は、相談すること自体に抵抗感を覚えている人が多い傾向にあります。プライドが高い人にとって、相談は自分の弱みを見せる行為です。弱点を相手に教えることと同じ意味になってしまうため、「一人で悩んでいたほうがマシだ」と感じます。

もし相談をしてアドバイスをもらっても、なかなか素直に聞き入れられません。相手の意見を認めることは、自分よりも相手の意見のほうが優れていると認めることであり、一種の敗北のように感じてしまうのです。

4.本音を出して嫌われるのが怖い

本音を出して嫌われることを恐れている人は、相談が苦手な傾向にあります。普段から自分のイメージを気にしていて、コミュニティの中で孤立しないように努めています。「本音を話して嫌われてしまう位なら、自分を偽ってでも平和に過ごしていたい」と思うタイプです。

相手の顔色を伺い、相手が望む言葉を意識的に選びます。相手の目に映る自分は、相手にとって都合がいい自分であるように努力しています。相談では本音を曝け出さなくてはならないため、今までの自分のイメージとのギャップを与えてしまうことを危惧しているのです。

5.完璧主義者で自分に厳しい

完璧主義で自分に厳しいタイプの人は、人に相談することで「他人に甘えている」と感じてしまう傾向にあります。すべての課題を自分一人の力でやり遂げたいと望んでいるため、アドバイスをもらうだけだったとしても他人の力は借りたくありません。

ストイックであることは素敵な個性ですが、自分の心を追い詰めてしまっていることに気付かない場合も。本心では「相談したい」と思っていても、相談することにより今までの完璧な自分の姿が崩れてしまうことを恐れています。

ストレスや悩みを抱えたままだとどうなる?

人にはそれぞれ得意不得意があるため、相談という行為に苦手意識を感じること自体には大きな問題はありません。しかし、誰にも相談をできないままストレス発散もできずにいると、どんどん精神的に落ち込んでしまいます。

ストレスや悩みを放置していると、イライラしやすくなったり視野が狭くなったりデメリットが増えるものです。人に迷惑をかけないために相談を控えている人も、つい八つ当たりをしてしまい自己嫌悪に陥ることがあるでしょう。

心身の健康のためにはもちろん、円滑なコミュニケーションのためにも、ストレスは定期的に発散して悩みはしっかりと解決するに限ります。相談をしてアドバイスをもらい解決につなげることで、周囲との関係性もよいものになっていくでしょう。

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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