「人と関わりたくない」と感じる病気・疾患


人と関わりたくないと感じてしまう背景には、何らかの病気が潜んでいる可能性もあります。ここでは、人と関わりたくないと感じる症状を持つ代表的な病気・疾患を4つご紹介します。

もしこれから紹介するような症状がある人は、十分な休息を取り、疲れやストレスを解消する方法を考えましょう。日常生活に支障が出るほど状態が悪い場合は、早めに精神科や心療内科を受診することをおすすめします。

1.社交不安障害

たくさんの人の前で話したり、注目を浴びたりする場面では誰でも緊張するものです。しかし社交不安障害になると人前で恥ずかしい思いをしたり、注目を浴びたりすることに過剰な不安や恐怖を感じます。

人前に出ると緊張で震えが止まらなくなったり、汗が噴き出したり、呼吸が苦しくなったりします。激しい動悸や腹痛、吐き気などの身体症状が出ることも。次第に人前に出ることが苦痛になり、人と関わりたくないと感じるようになります。「恥をかいたらどうしよう」「また失敗するかもしれない」と過剰に恐れてしまうのです。職場や学校に行けなくなり、社会生活に影響を及ぼすことも考えられます。

参考:厚生労働省 こころメンテしよう「不安障害・社会不安障害」

2.回避性パーソナリティ障害

回避性パーソナリティ障害は、人から否定や拒絶されること、恥をかくこと、失敗することなどを極度に恐れる精神障害です。人よりも不安を感じやすく、傷つくことや失敗することを恐れるあまり、人前に出ることや人と関わることを避けようします。

たとえば、失敗するのが怖くて新しいことにチャレンジできない、他人から拒絶されるのが怖くて親友や恋人を作れないなどの症状があります。自分は他人よりも劣っていると思い込み、言いたいことを我慢したり自分の殻に閉じこもったりしてしまうこともあるでしょう。

参考:厚生労働省 知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス 総合サイト「パーソナリティ障害」

3.気分障害

気分障害は、気分の浮き沈みによって日常生活に支障をきたす病気の総称です。気分障害は大きく分けると、うつ状態が続くうつ病と、躁状態とうつ状態をくり返す双極性障害の2つがあります。

うつ状態になるとひどく気分が落ち込み、やる気がなくなったり何も考えられなくなったりします。無気力な状態が続き、好きだったものに対しても関心が薄れ、喜びや楽しみを感じられなくなってしまうことがあります。自分に自信がなくなり誰にも会いたくない、人と関わりたくないと思ってしまうのです。

参考:厚生労働省 知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス 総合サイト「うつ病」

4.統合失調症

統合失調症は考えや気持ちがうまくまとまらなくなる病気です。特徴的な症状は大きく2つに分けられます。健康なときにはなかった状態が表れる陽性症状と、これまであったものが失われる陰性症状です。

陽性症状の代表的なものは幻覚と妄想です。多く見られるのは、実際にはないものが見える、言われていない悪口が聞こえる、監視されていると思い込むなどの症状です。陰性症状には意欲がなくなる、感情の起伏が乏しくなる、人との関わりを避けるようになるなどがあります。

参考:厚生労働省 知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス 総合サイト「統合失調症」

誰とも関わらずに生きていくことは可能?

現代の日本社会なら、仕事や買い物をはじめとしたほとんどの生活をインターネット上で完結させることが可能です。普段はほとんど人と関わらずに生きることもできるでしょう。しかし、病気にかかったり何かトラブルが起こったりしたときなど、どうしても人の助けが必要になることもありますよね。一生誰とも関わらずに生きていくことは難しいのではないでしょうか。

大切なのは、人との関わりの中で自分に合った適度な距離感を見つけることです。人と関わりたくない人が、無理をして積極的に人付き合いをする必要はありません。

人との関わりは最低限で済むように仕事や環境を整えることもできるのです。自分にとってストレスの少ない距離感を保ちながら、心地良いと思える人との関わりを大切にしていきましょう。

ほし あゆみ

ほし あゆみ

ライター。「好きを大切に」をコンセプトにしたWebメディア『my prism』を自主運営。HSP気質。生きづらい世の中を少しでも生きやすくする方法を模索中。漫画とアイドルとインターネットが好きです。

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