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利己主義の人に疲れた…どう付き合えばいいのかわからない…
学校や職場など、同じコミュニティの中に利己主義の人がいると精神的に疲れてしまいますよね。チームのみんなでよい雰囲気を作ろうとがんばっているのに、ひとりだけ自分勝手な行動をされてしまい空気が悪くなります。
周りが注意しても、本人はなぜ注意されているのかわからなかったり、さらに自己主張が強くなってしまったり……。同じコミュニティのひとりとして蔑ろにするわけにもいかず、どうすればトラブルがなく付き合えるのか困惑してしまいます。
今回は、利己主義の人の特徴や心理、上手な付き合い方をご紹介します。利己主義の人は、周りを振り回すことに快感を抱いているタイプやまったく悪意がないタイプなど、人によって違う心理を抱いているものです。相手の心理を理解し、ベストな距離感を設けましょう。
利己主義・利己主義者の意味とは
「利己」とは、自分だけの利益を求めること。「主義」とは、継続的に持っている思想上の立場や意見、主張を指します。つまり利己主義とは、自分の利益や立場だけを考え、周りのことを考えずにわがままに振る舞う態度・主義を指します。
利己主義の人は自己中心的な思想や振る舞いが多く、周りが不利益を被ってでも「自分さえ得できればそれでいい」と考えており、周りからは嫌われがちです。身勝手な性格をしており、モラルや常識が通用しないことがあります。
人間はみんな自分本位な部分があって当然ですが、利己主義の人の身勝手ぶりは円滑なコミュニケーションができる範囲を超えており、しばしば周りを苛立たせて人間関係のトラブルを招きます。本人にとっては自分が原因でトラブルが起きてもあまり関心がありません。
トラブルが自分に損をもたらすのであれば状況改善に努めますが、そうでない場合は場をかき乱すことへの罪悪感すら持たないことも。自分の利益を最優先に考えるだけではなく、周りの気持ちを軽く考えすぎるため、反感を買ってしまうのです。
参考:コトバンク「利己」
参考:コトバンク「主義」
参考:コトバンク「利己主義」
自分本位な利己主義者の特徴
利己主義の人の基本的な行動原理は「自分の得になるか」です。そのためならうそをついたり、他人を利用することすら辞さなかったりする傾向にあります。嫌われがちな利己主義者とトラブルを起こさないためには、相手の心理を深掘りしてみましょう。
ここでは、自分本位な利己主義者の特徴として挙げられるものをご紹介します。「利己主義者とはできる限り関わりたくない」と思っている人こそ、相手を理解することでベストな距離感を測れるでしょう。
1.自分が得することが最優先
利己主義者は、あらゆる物事と「自分の得になるか」を天びんにかけて判断します。一見すると面倒な仕事や作業も、結果的に自分の得になると判断すれば引き受けます。しかし、実際に作業を行うときにはできる限り手を抜き、労力を伴わずに結果を出す方法を探すタイプです。
労力と結果をさらに天びんにかけ、最も自分が損をせずに結果を出せる方法を編み出します。自分の利益のためならば頭の回転が速い人も多く、同僚すらも欺きます。仕事の能力が高くても人間的には信用されず、人望は薄いでしょう。
2.自己中心的な言動が目立つ
利己主義者は自己中心的な行動が目立ちます。周りを一切気遣っていないわけではないのですが、相手に親切にしたい気持ちよりも自分が得をしたい気持ちが強いため、しばしば空気を読めていないような発言をして周りを動揺させます。
他のメンバーがチーム全体の生産性や幸福度を上げるような案を出している最中に、自分の利益が増えるか減るかだけを気にしているような発言をするため、あきれられてしまうことも。本人は「自分の利益を気にしてなぜ責められるのか?」と理解できないことも少なくありません。
3.目的を達成するためなら手段を選ばない
利己主義の人は、目的を達成するためなら手段を選びません。自分がどのように行動すれば最も利益を受け取れるかを常に考えており、計算高く立ち回ります。自分の行動によって周りに不利益を与えても、大きな問題とは思いません。
普通の感覚を持っている人であれば罪悪感を抱いてしまうような手段でも、利己主義者にとっては簡単です。自分が嫌われることに恐怖心を抱いておらず、反感を買ってでも自分が得できればそれでいいと思っています。
4.付き合う人のステータスを重要視する
利己主義者は基本的に人間を信用していません。自分の欲望をかなえたり利益を与えてくれたりする人との関係性を重要視し、相手の人間性や性格は二の次です。場を支配できるような権力を持つ人や社会的ステータスが高い人は、自分の得になる存在だと考えます。
「この人は利益を与えてくれそうだ」と判断したら、愛想よく振る舞い、相手に気に入られようと行動します。そして相手が不祥事を起こしたら「この人と今以上一緒にいても損をするだけだな」と判断するため、そっと距離を取る薄情さも持ち合わせているのです。