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5.自慢話や自分の話が多い
無神経な人は周囲に気を使うことが苦手なため、いつも自分の話題ばかりを話してしまいます。もちろん、会話において自分の話をすることは悪くありません。しかし無神経な人は、相手の話を遮ってでも自分の話を聞いてもらおうとします。
話の内容も、自慢話や自己顕示欲を発散するようなものばかり。話している本人は気持ちがいいかもしれませんが、聞いている側はストレスがたまります。
「自分の話ばかりするのはやめてもらえないか」と直接伝えるのは角が立つため、冷静な人は黙って周りからいなくなります。気付いたときには味方をしてくれる人は誰もいない状況になることもあるでしょう。
無神経な人はどんな育ち方をしている?
人にはそれぞれの性格があり、一人ひとりが長所と短所を持っています。現在の性格が培われるまでには、幼少期からの環境も関係しているものです。無神経な人も、赤ちゃんの頃から無神経だったわけではありません。
ここでは、無神経な人はどのような育ち方をしてきたことが多いのかを解説します。育った環境も千差万別であるため確定的な要素とは言い切れませんが、無神経な性格を形づくるための傾向として参考にしてくださいね。
1.人とコミュニケーションを取る機会が少なかった
幼い頃から人とコミュニケーションを取る機会が少なかった人は、無神経な性格になる傾向にあります。なぜならコミュニケーションの上達は会話や対話の中でこそ培われるものだからです。
コミュニケーションは、相手の気持ちを察したり相手の立場になって考えたりするための訓練でもあります。両親が家にいる時間が少なかったり、兄弟がいなかったり、身近に遊べる友達が少なかったりした人は、コミュニケーション能力が育つ機会にも恵まれません。
そのため大人になっても適切なコミュニケーション方法や距離感が掴めず、悪気はなくても相手に嫌な思いをさせてしまいます。本人は親しみやすく振る舞っているつもりでも、周りからすると無神経でデリカシーがない人だと思われてしまうこともあるでしょう。
2.注意してくれる相手に恵まれなかった
無神経な人は、過去の自分勝手な言動を他人から注意してもらえなかった可能性があります。「あなたの言動は無神経だ」と指摘されるのはショックを受けますが、正直に注意をしてくれる人に恵まれただけ幸運だといえるでしょう。
指摘をされれば自分を省みるきっかけとなり、自己改善や自己成長につなげられます。しかし指摘をされなければ、「自分は今の性格でいいのだろうか」と立ち止まって考える機会にはなかなか恵まれません。
「過去の人間関係や周囲の人たちの人間性に恵まれなかった」と考えれば、無神経な人も被害者といえるかもしれません。しかし、人に恵まれなかったことは「周囲の人を傷付けてもよい」という免罪符にはならないのです。
3.無神経でもトラブルに見舞われていない
人が「自分を変えよう」と思うきっかけはさまざまですが、多くの場合は自分の性格が原因で不利益を被ったりトラブルに見舞われたりすることではないでしょうか。無神経な人の場合も、無神経であることが原因でトラブルに見舞われていなければ、わざわざ自分を変えようとは思わないかもしれません。
つまり、自分を変える必要性を感じたことがないのです。今のままの自分で問題ないと感じているからこそ、自分を改善するという発想自体を持てていない状態です。
悪気はないのはわかっていても、一緒にいるとストレスがたまる…
無神経な人が一人でもコミュニティの中にいると、非常にストレスがたまります。相手が明らかな悪意や敵対心を持っているならば、こちらも意思表示ができるというもの。しかし、無神経な人の多くは悪意を持っておらず、無意識のうちに周りを傷付けます。
この「相手には悪気はない」という気持ちは、まるで呪いのように自分の心に制限をかけます。相手に悪気はないから責めてはいけない、怒ってはいけない、嫌な顔をしてはいけない……。被害を受けているのは自分のはずなのに、なぜか自分ばかり我慢してはいないでしょうか。
相手に悪気があるかないかに関わらず、不快感を抱いたらはっきりと意思表示をしてもよいのです。とはいえ、相手との関係性を悪くしたいわけでもありませんよね。どのように伝えるべきか悩んだ結果、答えが出ずに現状の問題を放置してしまう人もいるでしょう。
人を傷つける人への5つの対処法
ここでは、人を傷つける人への対処法を5つご紹介します。相手のことをこれ以上嫌いにならないためにも、何より自分自身の心を守るためにも、正しいコミュニケーションを学んで適切な距離感を取りましょう。自分の対応が変わることで、相手からの対応も変わる可能性があります。
1.不快感を抱いたらはっきりと伝える
無神経な人の言動が原因で不快感を抱いたら、できる限りはっきりと意思表示をしましょう。無神経な人はジョークのつもりで軽率な発言をしているかもしれません。「心から嫌だと思っている」と真剣に伝えることが大切です。
無神経な人が不快な言動を繰り返す原因のひとつとして、今まで他人から指摘を受けなかったことが考えられます。こちらから意思表示をすることで相手も初めて「嫌な思いをさせていたんだ」と気付き、態度を改めてくれるかもしれません。