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感情的になる自分がつらい…感情をコントロールしたい…
感情は、自分の中で自然に生じるものです。どんなに「怒鳴らないようにしよう」「怒らないようにしよう」と思っていても、ついカッとなってしまうことがあるでしょう。
感情に支配されてしまうと、「本当はこんなことを言いたいわけではないのに……」と後からつらい思いをすることも。上手に感情をコントロールできない自分を嫌いになり、ますます精神的な余裕がなくなっていきます。
今回は、感情的になってしまう原因や対処法をご紹介します。人生は感情があるからこそ楽しめるものです。感情自体を否定するのではなく、感情のたかぶりと上手に付き合っていけるように自分を変えていきましょう。
感情的な自分を治したいのに、つい怒鳴ったり泣いたりしてしまう…
まずお伝えしたいのは「感情的な自分を治したい」と思えていること自体が、とても大きな一歩だということです。自己中心的に生きている人は、自分の感情で周囲をどれほど振り回しているかに気付けません。
「治したい」と思えているということは、自分だけではなく周りも気遣えているということです。「このままではいけない」と思えたあなたは、冷静さと優しさを兼ね備えた素敵な人なのです。どうか自信を持って、一歩を踏み出した自分を褒めてあげましょう。
感情的な自分を変えるためには、段階を踏むことが大切です。闇雲に感情だけを否定したり、本音を我慢して封じ込めたりするのではなく、感情的になってしまう原因と向き合いながら少しずつ自分を変えていきましょう。焦らず自分のペースを守って歩んでくださいね。
つい感情的になる原因は?
感情的になりやすい人は、周囲から「キレやすい人」「関わると面倒臭そう」と思われてしまいがちです。周囲へのネガティブなイメージを払拭するためにも、まずは自分がどのようなタイミングで感情的になりやすいかを認識する必要があります。
ここでは、つい感情的になってしまう原因として挙げられるものをご紹介します。事前にタイミングやシチュエーションを把握しておくことは心の準備にもなり、感情をコントロールするために役立ってくれるでしょう。
1.精神的に余裕がない
精神的に余裕がない人は、感情をコントロールする余裕もなく、つい声を荒らげてしまいがちです。感情をコントロールするためには相手のことを考えられる余裕が必要であり、自分のことでいっぱいになっている状態では難しいものです。
相手を気遣う前に、自分に優しさを与えなくてはなりません。イライラしているときには、相手の何気ない一言が気になってしまいますよね。普段なら笑って受け流せる冗談でも、心に余裕がないとずっと心に引っかかってしまいます。
2.プライドを傷つけられた
プライドを傷つけられると感情的になってしまいがちです。人には誰しも「これだけは譲れない」というプライドや美学があります。プライドには高い・低いの違いこそありますが、「傷つけられたら怒る・悔しいと感じる」のは共通です。
相手に侵されたくないと思っている心のスペースに入り込まれ、プライドを傷つけられると、普段は冷静な人でも激高してしまうことがあります。思わず感情的になるほどに、自分の心や価値観を守りたいと思っているのです。
3.相手や状況をコントロールしたいと思っている
相手や状況をコントロールしたいと思っている人は、感情的になりやすい傾向にあります。本来、自分以外の相手を完全にコントロールすることはできません。協力し合うことはできても、他人である限り機械のように完璧に支配下におくことはできないものです。
コントロールしたがる人は、相手が少しでも自分の希望とは違う行動を取ると、現実と理想のギャップを感じて強いストレスを感じます。無理矢理にでも言うことを聞かせようとするあまり、つい感情的になり相手を言いなりにさせようと目論みます。
4.感受性が高く相手の感情を敏感に察知している
感受性が高く相手の感情を察知しやすい人は、感情的になりやすいでしょう。感受性が高い人は共感性も高い傾向にあり、相手の感情の動きを敏感にくみ取ります。円滑なコミュニケーションにおいては相手の立場に立って考えることが必要ですが、感受性が高すぎると必要以上に相手の感情を受け取ってしまい、自分の心が不安定になりがちです。
心に余裕がなくなると相手を労わる気持ちも減り、自分の感情の赴くままに振る舞ってしまいます。このタイプの人は「相手を傷付けてしまったかもしれない」と悩みがちで、自己嫌悪を抱え込みやすいでしょう。