文句ばかり聞かされると、こちらの心まで疲れてしまう…

所属しているコミュニティに文句ばかり言う人がいると、「できれば関わりたくない」と思ってしまいますよね。とくに同僚の悪口を聞かされてしまうと、相づちを打っただけなのに自分まで悪口を言ったような気持ちになります。

できるかぎり接点を持たずに過ごそうとしても、話しかけられたら無視をするわけにもいきません。文句が多い人は押しの強いタイプも多く、一度話しかけられるとなかなかその場を離れられないこともあるでしょう。

「自分も同じように文句を言えばストレス発散になるかも」とは思うものの、自分がされて嫌なことを相手にするのにも嫌悪感を抱きます。心を守るためには、文句が多い人と無理なく距離を取り、自然な形で接点を減らしていくことが大切です。

愚痴や文句が多い人との上手な付き合い方

ここでは、愚痴や文句が多い人との上手な付き合い方をご紹介します。文句が多い人には煩わしさを感じますが、「文句さえ言わなければ悪い人ではない」という場合も多いものです。関わり合いが必須なコミュニティでは相手と距離を置くだけではなく、ストレスの少ないコミュニケーションの内容に変えていく努力も大切です。

1.物理的な距離を置く

物理的な距離を置くことで、文句が多い人との接点を減らすことができます。文句には「特定の相手にこそ伝えたい内容」と「誰でもいいから話したい内容」があり、前者の場合は物理的距離を取っても回避するのは難しいものです。

しかし後者の場合は、ただ物理的距離を取るだけで文句を言われる可能性が減少します。とにかくただ文句を言いたいだけの人は、近くにいる手頃な相手であれば誰でもいいのです。物理的距離を取れば対象に選ばれづらくなり、接点も減っていくでしょう。

2.ビジネスライクに付き合う

文句が多い人は、「文句を言っても大丈夫な相手か」を見定めた上で話しています。例えば職場の愚痴を同僚に話すことはあっても、同じ内容を直属の上司に話すとは限りませんよね。また、仕事上の付き合いのみの相手には愚痴を言いづらいものです。

ビジネスライクに付き合うことで、相手に「自分は愚痴を聞かされるほど親しい相手ではない」ということをアピールできます。仕事以外の話はせず、連絡も最低限必要な内容のみにしてみましょう。

3.相づちは打っても同調はしない

愚痴や文句を聞かされるのは嫌な気持ちになりますが、無視をするのも難しいもの。早くその場を去るためにも、適当な相づちを打つことも多いでしょう。相づち自体に大きな問題はありませんが、相手の愚痴の内容に同調をしたり、肯定的な態度を示したりするのはやめることをおすすめします。

相手の愚痴や文句に同調してしまうと、仲間意識を持たれてしまいます。今まで以上に文句を言われるようになったり、内容が悪口の場合は「〇〇さんも言っていた」と広められたりするケースも。余計なトラブルを起こさないために、最低限の相づちのみで終わらせるよう心がけてください。

4.自分から違う話題を振る

「愚痴や文句ばかりでつらい」と思ったときには、自分から違う話題を振ってみてはいかがでしょうか。文句が多い相手であっても、ネガティブな話題しかできないわけではありません。

自分が相手を無視しづらいように、相手も自分を完全に無視することはないものです。明るい話題を振れば、必ず何かしらの反応を示してくれるはずです。相手からの反応がささいなものであっても、文句を聞かされている以外の時間を少しでも増やすことで、結果的に心を守れます。

文句しか言わない人にならないために…

文句ばかり言う人は、自分がどれだけ周りに迷惑をかけているかを想像できません。自分の気持ちを相手に聞いてもらうことは、快感と安心感を生みだします。そのため、自分が文句の多い人間になっていても気付きづらいものです。

文句しか言わない人にならないためには、意識的に周りを褒める言動を心がけましょう。また客観的な視点を大切にし、主観的な目線で物事を判断しないことが大切です。先入観を取り払い、自分を取り巻く環境や目の前の相手を正しく認識するよう心がけてください。

不快な出来事があったときも、自分が不快だという気持ち以外に「なぜ不快だと感じているのか」「繰り返さないために自分ができることは何か」と考える視点を身に付けましょう。視野を広げることで自分の気持ち以外にも意識が向き、より全体の利益や幸福を考えられます。

言葉はときに刃になる。自分の心を守る行動を

今回は、愚痴や文句ばかりを言う人の心理や上手な距離の取り方をご紹介しました。体を傷付けるのが物質的な凶器ならば、心を傷付けるのは目に見えない凶器です。言葉はときに凶器となり、体に傷を付けるように心に深い傷を残します。

心の傷は目に見えないため、自分自身でも軽視しがちです。攻撃的な人や文句が多い人から距離を取ることは、自分の心を守るために有効な手段です。「我慢できる範囲だから」と心の状態を楽観せずに、できる限り精神的に負担のない環境を作りましょう。

他人に心が傷つけられることを当たり前の習慣にしてはいけません。まずは少しずつ、自分のできる範囲で構わないので、心が安心できる場所を増やしていきましょう。

※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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