ワンオペ育児の意味とは|心に余裕がない日々を抜け出すヒント

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ワンオペ育児がつらい…人生の意味がわからなくなる…

どんなに可愛い我が子が相手でも、育児のつらさは別問題です。睡眠不足で体が疲れ切ってしまったり、一日中泣き声を聞いて精神的に追い詰められてしまったり……。愛しいはずの子どもの存在がストレスになっていることに気付き、自己嫌悪に苛まれてしまうこともあるでしょう。

特に地元から離れた場所で子育てをしていたり、近所に頼れる家族や友人がいなかったりする人は、育児のつらさをひとりで抱え込みがちです。パートナーが仕事で忙しい場合は相談することもはばかられ、同じ屋根の下で生活しているのに孤独を感じてしまいます。

今回は、家事や育児をひとりでこなすワンオペ育児のつらさや対処法についてご紹介します。育児をつらいと感じるのは、決しておかしいことではありません。心が限界を迎えてしまう前に、適切な方法で息抜きをしてメンタルケアをしていきましょう。

ワンオペ育児の意味とは

ワンオペ育児とは、ほとんどすべての家事や育児をひとりで行うスタイルのことを指します。ワンオペ育児は女性の悩みというイメージを持つ人も多いかもしれませんが、女性が働いて男性が家事や育児を行う家庭では男性側がワンオペ育児を担当しているといえます。ワンオペ育児に男女差はありません。

ワンオペとは「ワンオペレーション」という言葉の略称で、もともとは飲食チェーン店でよく使われているワードです。お客さんの注文から料理の準備、清掃、会計までをすべてひとりで行う形態を指し、ひとりで家事までこなす育児の大変さと似ていることから、ワンオペ育児と呼ばれるようになりました。

ワンオペ育児は24時間続くとは限らず、「1日のうち〇時間がワンオペ」「帰宅後から就寝までワンオペ」のように時間によって変わることがあります。家族の中で家事や育児を交代し、協力し合うことでワンオペ育児の時間は減らせます。

しかしパートナーのどちらかの仕事が忙しい場合は、必然的にもう片方のパートナーのワンオペ育児の時間が長くなるものです。ワンオペ育児の時間が増えると、精神的にも身体的にも負担がたまっていきます。

ワンオペ育児がつらいと感じる理由

子どもは社会で育てるものだと言いますが、実際に家の中で面倒を見るのが親であることには変わりありません。自分の子どもを自分で育てるという当たり前のことが、ワンオペ育児が続くと難しくなってきます。

ここでは、ワンオペ育児がつらいと感じる理由をご紹介します。待ちに待った我が子との時間であっても、ワンオペ育児で感じるつらさは実際に体験した人にしかわからないものです。自分を苦しめているストレスの原因を知り、対策につなげていきましょう。

1.育児による出来事をシェアできない

ワンオペ育児ではパートナーとコミュニケーションを取る時間が少ないため、育児による出来事をシェアできない問題が発生します。特に生まれた年から数年間の子どもの成長は目まぐるしく、「夫婦で思い出を分かち合いたい」という願望が生まれるのは自然なことです。

しかしパートナーが仕事で疲れて帰ってくると、話をする時間があまり設けられない状態で寝室に行かれてしまうことも。相手に悪気はないとわかっていても、ワンオペ育児をしている側としては寂しさが募ります。

特に一日中子どもと過ごしている身としては、その日の意識はほとんど子どもに注がれていると言っても過言ではありません。育児の話題をシェアできない状態は、自分の存在意義まで否定されているような感覚にもなってしまうものです。

2.体力的な負担が大きい

ワンオペ育児は、体力的な負担が大きいものです。ただでさえ、家事は労力を伴うもの。掃除や洗濯、料理、買い出し……。家事を完璧にこなしてくれるハウスキーパーという職業が成り立っていることが、家事の大変さを証明しています。

日常の家事に上乗せされて育児の労力が加わることを考えれば、ワンオペ育児が体力的につらいことは明白です。離乳食にミルクにおむつ交換、数時間ごとにしか眠れない生活の中で自分も食事をしなければなりません。羽を伸ばして寛げる時間はほぼなく、必要最低限の休憩を取りながら動くうちにあっという間に一日が終わってしまいます。

まとまった睡眠時間が取れないため、疲れはどんどん持ち越されます。体力的な疲れは精神的にも疲弊させ、心の余裕がなくなる日々。「いつまで耐えれば楽になれるの?」と思ってしまうことも珍しくありません。

3.自分ができないことばかりに目が行きやすい

ワンオペ育児では、自分ができないことばかりに目が行きやすいものです。もちろん、世の中に完璧な育児はありません。そもそも赤ちゃんには言葉が通じないため、要求に完璧に応えてあげることは不可能です。

しかしワンオペ育児で心が疲れていると、なかなか泣きやまない赤ちゃんを目の前にして途方に暮れてしまいがちです。「自分の子どもの気持ちをわかってあげられないなんて、親失格だ」と自分を追い詰めてしまいます。

ふと周りを見渡すと、山積みになった洗い物や畳まれずに放置されている洗濯物、干す気力がなく寝室に置かれたままの布団……。子どもが生まれる前なら当たり前にできていたことができなくなり、「本当はすべて完璧にやりたいのに、どうして自分はできないんだろう」と無力感を抱いてしまいます。

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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