過干渉な両親の対処法は?過保護な親と上手に距離を取る方法

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親が過干渉でつらい…距離を取る方法が知りたい…

一般的な家庭であれば、親が子どもを心配に思うのは自然なことです。子どもが危ない目に遭わないように守ってあげるのが親の役割であり、子どもは親の庇護のもとで成長していきます。そして大人になるにつれて少しずつ親の手を離れ、自分で未来を作っていくのです。

しかし親が過干渉である場合は、成長してもまるで子どもと接するかのように面倒を見たがります。ひとりの人間である子どもを束縛し、自分の支配下に置こうと試みます。子どもにとって過干渉な親は大きなストレスであり、さまざまな面での自立の障害となるでしょう。

今回は、親が過干渉になる原因や、過保護な親と距離を取る方法などをご紹介します。親の束縛から抜け出すためには、精神的にも経済的にも自立している必要があります。まずは自分の気持ちを最優先に考えながら、未来へのビジョンを描いて歩んでいきましょう。

過干渉の意味とは

過干渉とは、特定の対象に対して必要以上に干渉することを指します。干渉とは、他人の物事に自ら関与しにいったり、他人を自分の意思に従わせようとしたりすることです。その際、他人の意思や行動を妨害したり、指図したりします。

親が子どもに過干渉になると、子どもの人間関係や知識までもコントロールしようとします。特定の友達と仲よくさせようとしたり、関わらせないようにしたり。一部の娯楽品をあえて制限することで、子どもを従わせようとします。

子どもも意思を持つ一個人であることを忘れ、プライベートにまで干渉します。束縛をされることにストレスを感じた子どもは、親に対して反抗的な態度を取ったり良い子の振りをしたりと、人間性に歪みを生じさせることもあるでしょう。

親が子どもに過干渉になる原因

親が子どもに過干渉になる理由は、親自身の人間性によるものです。子どもを心配したり危険から遠ざけたりするのは自然な行為ですが、一線を越えた干渉は子どもにとってマイナスな影響ばかりを与えてしまいます。

ここでは、親が子どもに過干渉になる原因として挙げられるものをご紹介します。親自身の性質や親と子どもの関係性に依存するため一概には言えませんが、過干渉な親は子どもに対して特質的な感情を抱いていることが多いでしょう。

1.自分の理想通りの子どもに育てようとしている

過干渉な親は、自分の理想通りの子どもに育てようとしている可能性があります。親は誰しも心の中に理想の子育てのビジョンを描いているものですが、理想と現実は合致しないことを理解しています。子どもは親の奴隷ではなく、尊重するべき一個人であると認識できているためです。

しかし過干渉な親は、ビジョンに沿った子どもに育つように本人をコントロールしたがります。少しでも自分の理想からズレた行動を取ると叱り、ロボットのように軌道修正をしようとします。時には、自分が諦めた夢を子どもに代理で叶えてもらうために、本人の意思を無視することも。

2.自分が優位に立てる存在が欲しい

自分が優位に立てる存在が欲しいと思っている親は、子どもを自分の支配下に置きたがります。自分の価値を自分で決めることが苦手で、相対的な評価で自己価値を測っています。過干渉な親にとって、子どもは「自分より下の存在がいる」と思えるための存在です。

一般的には子どもは親に従うものであり、親は子どもを守るものです。しかしこのタイプは子どもが大人になっても、親子というだけで上下関係を求めてきます。仕事でもプライベートでも優位性を感じられない人生を過ごしているからこそ、親という立場を利用して権力を振りかざしたいのです。

3.子どもの幸せを願いすぎて視野が狭まっている

過干渉な親の中には、心から子どもを愛して心配している人もいます。目に入れても痛くないような大切な存在だからこそ、あらゆる危険から遠ざけてあげたいと思っています。このタイプの過干渉は、子どもへの家族愛や庇護欲が過剰になった結果だといえるでしょう。

子どもからしても「親は悪気があって過干渉をしているわけではない」「自分のことを愛してくれているだけだ」と理解できるため、ストレスを我慢して過干渉を受け入れてしまうことも。子どもが本当に望んでいることを理解できておらず、愛情の重さゆえに視野が狭くなっている状態です。

過干渉な親を持つことにより起こり得るトラブル

ここでは、過干渉な親を持つことにより起こり得るトラブルについてご紹介します。過干渉はひとつの愛情の形でもあるのですが、子どもにとって負担となる形で愛情が伝わることで、さまざまな弊害をもたらすものです。

1.判断力や決定力が乏しくなる

過干渉な親を持つと、判断力や決定力が乏しくなります。子どもの頃から親が身の回りの面倒を見てくれて、自分の代わりに考えて決定してくれていました。そのため自分で物事を考える力が養われず、大人になっても他人本意なコミュニケーションを取ってしまいます。

自分の意見や主体性がないため、周りに振り回されてしまいがちです。子どもの頃から築かれた意思決定の弱さは、とくに結婚や転職などの重大なシーンにおいて大きな短所になります。

また日常でも決定力の弱さは弊害になりやすいものです。例えば友達と食事に行ったときに、メニューから食べたいものを選ぶことが苦手です。優柔不断な性格が目立ち、チャンスを逃してしまうことも多いでしょう。

2.人間関係を築くのが苦手になる

親に過剰な干渉をされると、人間関係を築くのが苦手になります。子どもの頃から親の顔色を伺ったり、事を荒立てないように本音を隠したりして生きてきたため、親以外との人間関係もいびつなものになってしまう傾向にあります。

特に小さな子どもにとっては、家庭が自分の世界の中心になりがちです。親との関係性は、最も身近な人間関係です。その構築方法がいびつなものであれば、世界が広がった際にも同じように顔色を伺ってしまうでしょう。

3.反発的・攻撃的になる

親の過干渉を受けていると、反発心が生まれます。親の言いなりになりたくない気持ちが高まり、本来の性格以上に攻撃的な態度を取ってしまいます。家が安らげる場所として機能しなくなり、常にイライラしているような状態に。

親との関係が険悪になることで、人間関係自体に期待が持てなくなります。人から束縛されることに強い拒否感を抱くようになるため、人一倍パーソナルスペースに敏感になり相手と距離感を設けるようになりがちです。プライベートを詮索しようとしてくる相手には、必要以上に攻撃的になってしまうこともあるでしょう。

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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