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子育てに疲れた…育児から離れる時間が欲しい…
妊娠中、待ちに待った我が子との時間。幸せで穏やかな毎日が待っていると思ったら、何もかも思い通りにならずに疲れてしまうことがありますよね。「大変だとは聞いていたけれど、これほどまでとは……」と自信を喪失してしまう人も多いでしょう。
子育てに疲れると心の余裕がなくなり、小さなことでもイライラしがちに。愛しいはずの我が子の泣き声さえもストレスの原因になり「一人になりたい」と思ってしまうのも無理はありません。子育てから逃げ出したい自分に気付き、自己嫌悪を抱くこともあるでしょう。
今回は、子育てに疲れてしまう理由や隙間時間にできるリフレッシュ方法などをご紹介します。ストレスは抱え込まずに、できる限りその日のうちに解消できるのがベストです。わずかな時間でも有効活用して、自分らしさを取り戻していきましょう。
育児に疲れてしまう原因
ここでは、育児に疲れてしまう原因として挙げられるものをご紹介します。育児疲れは本人の性格や赤ちゃんの個性、夫婦間や親族間の関係性、ライフスタイル、経済状況、育成環境などさまざまな要因が複合的に重なり発生します。自分の疲れの原因を正しく認識することが大切です。
1.体力的に余裕がない
体力的に余裕がなくなると、精神的にも余裕が失われてしまいます。育児は基本的に体力勝負です。普段の家事だけでも疲れてしまうのに、少し目を離すだけで命の危機にさらされる赤ちゃんと一緒に住んでいると心も体も疲れるのは自然なことです。
まともな睡眠時間が取れず、やっとミルクや母乳を飲んでくれたと思ったらすぐに次の回の準備が始まります。自分の食事を取ることもままなりませんが、赤ちゃんのためには無理やりにでもごはんを食べなくてはいけません。やっと眠れると思ったら赤ちゃんの泣き声が響くような生活が続くと、「一体いつまでこの生活が続くの?」と頭を抱えてしまいます。
2.自分の時間がない
育児をしていると、自分の時間を取ることが困難になります。プライベートの時間が一切取れないわけではありませんが、心身ともに疲れ切っている親としては「息抜きをする時間があるなら少しでも睡眠時間を確保したい」と思ってしまうのです。
趣味に没頭しようとしても、いつ赤ちゃんが泣きだすか分からない状態ではなかなか集中できません。いつでも動けるようにスマホでSNSを見る程度の息抜きしかできず、上手に気分転換できない時期が続きます。
3.社会から孤立しているように感じる
育児では社会から孤立しているような感覚に陥ることがあります。特に産休まで社会で活躍していたお母さんは、出産前と現在とのギャップを悲観的に捉えてしまうことも。パートナーの仕事が忙しくワンオペ育児の状況が続くと、一日を通してほぼ赤ちゃんとしか会話しないことも珍しくありません。
赤ちゃんと二人きりで家の中にいると、まるでこの世界に取り残されたような感覚になり、強い孤独感を抱きます。我が子が愛しいことには変わりありませんが、「もし子どもがいなかったらまだ働いていたんだろうな……」と想像してしまうこともあるでしょう。
4.理想と現実にギャップを感じる
育児は、基本的に理想通りにいかないものです。現在は、困ったときに活用できる育児書や育児応援サイトなどさまざまなサポートメディアがありますが、実際は毎日がイレギュラーの連続のような状態です。
ドラマや漫画に出てくるような「いいお母さん・お父さん」になれずに、理想と現実にギャップを感じてしまうこともあるでしょう。特に完璧主義の人や、育児をそつなくこなせると思っていた人は、現実を受け止めきれずに落ち込んでしまいがちです。
子育て中に「一人になりたい」と思うのは自然なこと
子育てに疲れると、時には「一人になりたい」と思ってしまうこともあるでしょう。真面目で優しい人ほど、子どもから離れたいと思ってしまった自分を責めてしまいます。「自分が望んで生んだのに、一人になりたいなんて思っちゃだめだ」「どうして自分だけうまくいかないのだろう」と悩みを抱え込んでしまうことも。
しかし、育児にストレスをまったく感じない人は存在しません。どんなに完璧な育児をしていそうな人や、経済的に恵まれている人にも、育児の苦労や子育ての不安は平等に襲い掛かります。
睡眠不足や疲れ、赤ちゃんへの不安、パートナーとのすれ違い、理想と現実のギャップ、孤独、泣き声のストレス、将来のキャリアへの不安……。さまざまな不安を抱え込んだままでは、心が壊れてしまいます。
親は、母親や父親である前に一人の人間です。精神的に限界を迎えそうな状況では、ストレス源から距離を取りたいと感じるのは自然なことなのです。ストレスの対象が赤ちゃんであっても同じであり、「一人になりたい」と思った自分を責める必要はありません。