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誰も信じられない…
「もう二度と人を信じられない」と思ったり、人間不信になった自分にさえ疲れてしまったりする人がいます。ささいなことがきっかけで、人間不信に陥るケースもあるでしょう。周囲の人を信じられない生活を送るうちに、少しずつ自分のことも信用できなくなるのです。
自分を含め「人を信じられない」という人間不信の状態から脱却するためには原因や対処法を知り、自分に合った人間不信の治し方を実践するのが大切です。
この記事では人間不信はどういった状態なのか、人間不信になりやすい人の特徴や原因、治し方を紹介します。
人間不信とは?
人間不信とは、人を信じられない状態のこといいます。過去のトラウマ体験や今の職場環境が、人間不信の原因になることがあるでしょう。人間不信になるきっかけは、日常生活に転がっているのです。
また、人を信じられないと孤独を感じやすくなり、殻に閉じこもってしまう負のループに陥ることがあります。
ここからは、人間不信になりやすい人の特徴と原因を紹介していきます。自身の経験や考え方と照らし合わせながら、自分に合った治し方を一緒に考えていきましょう。
人間不信の人、6つの特徴
人間不信になりやすい人には6つの特徴があります。ささいな出来事で人間不信になることがあるため、誰にでも起こり得るでしょう。
なぜ自分が人間不信になったのか、どうして人を信じられないのかをひも解けるよう、人間不信に陥りやすい人の特徴をみていきましょう。
1.人を頼ることができない
誰かに「助けて」と頼れない人は、人間不信の可能性があります。「受援力」という言葉をご存じですか。簡単にいうと「助けてほしいと言える力」のことです。2010年内閣府により刊行されたパンフレット『防災ボランティア活動の多様な支援を受け入れる地域の「受援力」を高めるために』で使われた言葉です。
ボランティア活動に限らず、仕事や子育てなど、さまざまなシチュエーションで助けてほしい場面はあるでしょう。しかし、人間不信になりやすい人は、誰かに頼ることなく、自分の力だけで解決しようとする責任感の強い人が多い傾向にあります。
参考:内閣府防災情報「防災ボランティア活動の多様な支援を受け入れる地域の「受援力」を高めるために」
2.できるだけ人と関わらない
そもそも人間不信になりやすい人は、できるだけ人と関わらないように生活していることが多いです。しかし、日々の生活には家族や仕事、友人など、どのような場面でも人間関係はつきものですよね。全く人と関わらずに生活するほうが難しいはずです。
周囲の人と関わることで生まれるであろう人間関係のこじれを不安に思い、可能なかぎり人と関わらずに生活をすることも少なくありません。
3.誰にも何にも期待していない
人間不信の人は責任感が強いため、相手に任せるのを最初から諦めているケースがあります。「他の人に任せるくらいなら自分でやってしまおう」と自分ひとりで抱え込んでしまう考え方の人は、人間不信になりやすいのです。
誰にも何も期待していない人は、自分の中での「当たり前」という基準値が高い傾向にあります。「自分はできるのに、なぜ相手はできないのだろう」と感じて、相手へ期待するのを諦めてしまうのです。相手への期待値が高いのも、人間不信の人にみられる特徴のひとつです。
4.過去にトラウマを抱えている
トラウマとは心的外傷のことであり、言い換えれば「心の傷」です。大人になってからの経験より、子供のころのトラウマ体験のほうが、より強く行動に影響を与えるといわれています。
人との関わることで経験したいじめや裏切りなどが、人間不信につながることもあるでしょう。過去にトラウマを抱えている人は、つらかった経験を思い出さないよう無意識のうちに人と関わるのを避けようとします。その場合、自己防衛をしている可能性が考えられます。
参考:医療法人中沢会上毛病院HPコラム「トラウマに苦しまないために」
5.人付き合いが苦手
人間不信になりやすい人は、対人関係で悩みを抱えていることも少なくありません。相手の意見を優先させる傾向にある人は、相手の顔色や行動が気になってしまいます。自分の気持ちを押し殺して相手の意見を尊重ばかりしていると、神経をすり減らしてしまい、人付き合いに疲れてしまうこともあるでしょう。
このように、人との関わりへの苦手意識が強いことも、人間不信の人にみられる特徴のひとつです。
6.自分の感情を表現することが苦手
自分の考えや感情を相手へ伝えるのが苦手な人は、人間不信の可能性があります。自分を認めてもらえないのではないかと不安に感じ、自分の感情を相手へ表現することをためらってしまうのです。
また、自分の意見を飲み込んでしまいがちな人も少なくありません。自分の意見を言語化することに苦手意識があるため、人間不信になることもあるでしょう。