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人と関わりたくない5つの原因・理由
では、人と関わりたくない原因は何でしょうか?最初から人間嫌いだった訳ではなく、人付き合いをしていく中で徐々に人間関係が苦手になってしまうこともあります。また、過去の嫌な経験や失敗、トラウマによって人間関係が苦手になってしまうこともあるのです。
人と上手に関われない自分を必要以上に責める必要はありません。原因を知ることで、適切な対策が取れるようになります。
ここでは、その原因・理由を5つ見ていきましょう。
1.幼少期の家庭環境
家族は、私たちが最初に形成する人間関係です。「人間関係の土台」とも言える家庭環境ですが、家族仲が悪いとその後の成長に影響を及ぼす可能性があります。
「兄弟や両親とソリが合わない」「両親がケンカばかりする姿を見てきた」などの環境で育つと、前向きな人間関係を築くのが苦手になってしまうこともあります。友達や恋人がいても「どうせうまくいかなくなる」と悪いことを想定して、人付き合いを避けるようになってしまうのです。
2.恋愛で裏切られた経験
恋愛は家族とも友人とも違う人間関係です。相手を深く信頼してこそ成り立つ関係性だけに、恋人に裏切られた経験は深いダメージとして残ってしまいます。
「信じていた恋人に浮気された」「好きだと思っていたのは私だけで相手は遊びだった」などの経験があると、人間関係そのものが怖くなってしまうでしょう。相手に対する信頼が深ければ深いほど、心の傷がずっと残ってしまいます。
3.学生時代の裏切られた経験
敏感で多感な学生時代に友達や先生から裏切られた経験があると、その後の人生にも影響してしまいます。
「親友だと思っていたのに、陰で悪口を言われていた」「クラスの友達からいじめに遭った」「先生が自分のことを信じてくれなかった」などの経験があると、「友達なんていらない」「誰も信じられない」と思ってしまうかもしれません。このような不信感から、人と関わることを避けるようになってしまいます。
4.社会人時代の裏切られた経験
社会人になると、学生までの人付き合いの仕方とは随分変わります。責任も生まれ、多くの人と関わり合いながら、自分の仕事をこなしていくことは大変でもあり、やりがいを感じるときでもあります。
その中で、同僚に仕事のミスを押し付けられたり、上司がかばってくれなかったり職場で「裏切られた経験」があると、人と関わるのが怖くなってしまうでしょう。人間不信になるだけではなく、働く意欲もなくしてしまう危険性があります。
5.過去に人間関係で大きな失敗をした経験がある
「自分のせいで関係を壊してしまった」「何気ない言葉がきっかけで親友を怒らせてしまった」などの経験がある人は、そのことがきっかけとなり、人と関わることに恐怖心を持ってしまうかもしれません。
「自分のせいで関係を壊すことになるくらいなら、最初から関わらない方がいい」とまで思ってしまうこともあるでしょう。人間関係を築くのを恐れ、人と関わることを避けるようになってしまいます。
人と関わりたくない人の特徴
では、どんな人が「他人と関わりたくない」と感じてしまうのでしょうか。人間関係に苦手意識を持っている場合、苦手を克服するためにまずは特徴を知り、その後に解決策を考えていきましょう。
人間関係の悩みは、さまざまです。人によって違うことも多いので、あなたに当てはまるものはあるか考えてみてくださいね。
1.人に裏切られた経験がある
職場の同僚や上司、学生時代の友人、恋人などから裏切られた経験がある人は、深い人間関係を持つことをためらってしまう傾向にあります。
「また裏切られるのではないか」「裏切られるくらいなら、最初から関わらない方がいい」と考え、積極的に人間関係を築こうとしません。過去のトラウマに縛られ、人と関わることを恐れているのです。
2.自分にコンプレックスがある
勉強や仕事の出来、容姿、才能など自分にコンプレックスのある人は、人との関係を作ることを苦手に感じる場合があります。
周りは何とも思っていなくても、「コンプレックスを笑われているのではないか」という不安から、積極的に人と関わることに恐怖心を感じていることもあります。人と話していても、自分のコンプレックスが気になり、劣等感や恐怖心にとらわれてしまうのです。
3.落ち込みやすい
繊細な人やデリケートな人は、少しのミスで落ち込みやすいこともあります。他人から見たら大したミスではないのに、長い間悩んで落ち込んでしまうこともあるでしょう。
また、相手が言った些細な一言が気になったり、相手にそのつもりはなくても自分を否定する言葉だと捉えたりしてしまう場合もあります。
人間関係の中では、すれ違いが起こったり、意思の疎通がうまくいかなかったりすることはどうしても避けられません。そのため、一人でいる方が楽だと考え、人を避けるようになってしまいます。
心が落ち込みやすい人は、良質な睡眠を得られていない可能性も。自分の睡眠の質を見直すことで、はつらつとした日々を取り戻せる可能性があります。自分らしい人生をおくるために、下記リンクを参考にしてぜひ睡眠について学んでみてくださいね。
4.人に嫌われるのが怖い
人に嫌われることを過剰に恐れる人は、褒められたい、いい人だと思われたいなど、常に「周りから自分がどう見られているか」を気にしています。
「他人からどう思われるか」がすべての判断基準となってしまっているため、「他人から嫌われる=自分には価値がない」と感じてしまうのです。
周りからの評価を気にしすぎるあまり「どうすれば嫌われずに済むか」を考えて、他人の顔色をうかがって過ごすようになります。本当はしたくないけれど、きっと相手はこうしてほしいだろうと考え行動するので、人といることが負担に感じてしまったり、疲れてしまったりするのです。
出典:人間関係の悩みを根本的に解消するカウンセリング 一人で悩み苦しむ日々はもう終わりにしましょう「人に嫌われるのが怖い「嫌われ恐怖症」を生み出す3つの原因」
5.メンタルが弱い
「落ち込みやすい」とも似ていますが、メンタルが弱いと些細なことで傷ついたり、自分に自信が持てなかったりして、他人に劣等感を抱いてしまうこともあるでしょう。
最初はそうでもなかったのに、いつの間にかメンタルが弱くなっていたという人もいます。職場の同僚や上司、友人同士の人間関係で、他人や自分に対する期待値が高すぎると、自分を追い込んでしまう原因になります。
自分より成果を上げる同僚を見て落ち込んだり、思うようなパフォーマンスができず自分を責めたりしてしまうのです。
出典:PRESIDENT Online「ストレスに弱い人に共通する「人間関係」の3つの問題点」
6.人に自分のことや感情を伝えるのが怖い
コミュニケーションが得意な人もいますが、自分のことを表現するのが苦手な人もいます。そんな人が、学校や職場で「もっと何か話してよ」「おもしろいこと言ってよ」などと言われると負担に感じてしまうでしょう。
また、「自分の感情を伝えることで相手を傷つけるのではないか?」と気にしてしまい、自分の意見が言えないと感じる人もいます。
本当は心が繊細でやさしい人ほど、相手を思いやって自分の意見が言えなくなってしまうのでしょう。