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人と話すのが苦手…
私たちは他人と関わりながら生活しています。学校や会社での人間関係はもちろん、SNSにしても買い物にしても他人と全く関わらない日はほとんどありません。そのため、対人コミュニケーションは生活を送るための必須事項であり、苦手であっても「しなくてはならないこと」です。
しかし、だれでも円滑にコミュニケーションをとれるわけではありません。言いたいことを上手く伝えられなかったり、緊張してどもってしまったり、人と会話すること自体が苦手な人もいるでしょう。
今回は、人と話すのが苦手になる原因、克服する方法を紹介します。なぜ会話が苦手なのか原因と向き合い、少しずつコミュニケーションスキルを磨いていきましょう。性格だからと諦めず、できそうなことから無理せずはじめてみませんか。
人と話すことが苦手な原因とは?
なぜ話すのが苦手なのかは人それぞれです。元々恥ずかしがり屋もいれば、過去の対人関係がトラウマとなり、話すのが苦手になった人もいるでしょう。苦手の原因を客観的に分析できれば、自分に合った改善方法も見つけやすくなります。
ここからは、人と話すのが苦手な理由を6つ紹介します。自分との共通点がないかチェックしてみましょう。性格だと思い込んでいる人も、記憶の奥にしまい込んでいたトラウマを発見できるかもしれませんよ。
1.元々人見知りな性格
元々シャイで人見知りな性格は、人と話すのが苦手なタイプが多いでしょう。クラスになじめなかったり、相手から話しかけてもらうのを待っていたりします。そのため、友達づくりに苦労した人もいるでしょう。
大人になったからといって、人見知りが社交的になるわけではありません。学校でも会社でも、コミュニケーションは苦労がつきもの。性格を変えることは難しく、理想の自分とのギャップに焦ってしまう人もいるでしょう。
2.相手の気持ちを気にしすぎてしまう
自分の言動で相手がどう思うのかを気にしすぎるタイプは、人と話すのが苦手なことも少なくありません。確かに、会話を重ねるほど相手を傷つける可能性は高くなります。そのため、会話そのものを控える傾向にあります。一方、相手の気持ちを考えすぎるタイプは、思いやりがあり、心の優しい人なのです。
相手の気持ちを優先し、想像力も豊かです。優しいのは素晴らしい個性ですが、同時に臆病にもなりやすく、相手の反応によっては傷つくことも。相手を嫌な気持ちにさせないよう、顔色をうかがうような会話になりがちです。
3.自分を否定されるのが怖い
自分に自信がなく、人から否定されるのが怖いタイプは、会話を避けようとします。自己肯定感が低く、相手の言動に敏感です。冗談を真に受けたり、必要以上に謙遜したりするでしょう。
そのため、気が強くはっきりものを言うタイプの相手と話していると、逃げ腰になって会話ができなくなってしあまうことも。少しでも攻撃された、見下されたと思うとつらくなり、相手がそのつもりではなくても長期間にわたって落ち込んでしまいます。
4.陰口・悪口を言われたことがある
対人関係で過去にトラウマがあると、話すのが苦手になります。特に、陰口や悪口を言われた過去を持つ人は、疑り深くなってしまうでしょう。また、悪口を言われたくない気持ちが強いので、当たり障りの無い会話になりがちです。
傷ついた出来事を覚え、無意識のうちに同じ目に遭わないように行動するからです。1度背負ったトラウマは、簡単には消去できません。トラウマで相手を信じられない人は、会話のたびにつらい思いを抱えているのです。
5.話している時の自分の顔が嫌い
自分の顔にコンプレックスを感じていると、人と話すことを避ける傾向にあります。特に口元が気になる人は会話の問題ではなく、「口を動かしたくない」「口元を見られたくない」と感じています。
出っ歯や八重歯などコンプレックスがある人に多い傾向です。また、口を動かすと顔のシワが気になる、焦ると目が泳ぐから嫌など、人によってコンプレックスはさまざまです。
6.小さい頃から人と接する機会がなかった
コミュニケーションの得意・不得意は生まれながらの性格も関係していますが、ちょっとした訓練で変われます。たとえば、たくさんの人と話す機会を設ければ得意になるでしょう。しかし、子どもの頃から人と接する機会が少ないと、大人になっても苦手なままの可能性が高いです。
一人っ子で親も共働きで家にあまりいなかった、学校でもある特定の人としか話さなかった、塾や習い事など学校と家族以外のコミュニケーションがなかった、などの条件が重なれば人と話すのが苦手なまま大人になってしまいます。