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メンタル・心の調子が安定しない人が側にいるとき…
ストレスの多い現代社会。毎日「やらなくてはいけないこと」に追われ、私たちの心は日に日にすり減っていきます。心への負担が許容範囲を超えると、落ちこんだり涙が止まらなくなったりなどの症状が現れることも。
今回は、心が壊れている人・心の調子が安定しない人の特徴や適切な接し方、周囲がしてはいけないことなどをご紹介します。心が疲れている人は自分を癒すためのヒントに、周囲に気になる相手がいる人は手助けのためのヒントにしてくださいね。
心が壊れてる人の特徴
心が壊れているときは、自分の状態を冷静に分析する余裕がありません。だからこそメンタルが疲れているときの特徴を知り、早い段階で自分の状況に気づく必要があります。
ここでは、心が壊れている人の特徴をご紹介します。自分の状態と照らしあわせながら、今の心の状態を分析してみましょう。また、周囲に心が壊れていそうな人がいないかも観察してみてくださいね。
1.ストレスから周囲に八つ当たりしてしまっている
人間は常に何かしらのストレスを感じていますが、平常時では上手に発散させて周囲との良好なコミュニケーションを保とうとします。しかし心が壊れると、ストレスのコントロールが上手くいかず、人間関係に支障が出やすくなります。
周囲に八つ当たりをしてしまったり、イライラが収まらずに攻撃的になったり。他人に当たっても問題は解決しないとわかっていても、八つ当たりをしないと自分で抱えきれない状態になります。普段は大人しい人が急に怒鳴ったり喧嘩腰になったりするなど、周囲は驚かされることもあるでしょう。
参考:北九州市いのちとこころの情報サイト「こころの病気について2 ~うつ病の他覚症状~」
2.朝起きれない・夜眠れなくなっている
今まで規則正しい生活を送れていた人でも、心が壊れてくると朝起きられない、夜眠れないなどの症状が現れます。生活習慣が乱れることで、遅刻や早退、欠勤、欠席が増える傾向にあり、授業中や仕事中にうとうとしてしまうことも。
不眠だけではなく過眠も特徴的で、寝ても寝ても寝足りないというストレスに悩まされる人もいます。明け方に起きて再び眠れなかったり、逆に明け方まで寝つけなかったり。睡眠のバランスの崩れは心身の不調に影響し、日中のパフォーマンスも下降気味になる傾向です。
参考:北九州市いのちとこころの情報サイト「こころの病気について2 ~うつ病の他覚症状~」
3.何もない時に涙が止まらなくなっている
心が壊れている人は感情のコントロールが上手くできなくなり、何もないときでも涙が止まらなくなることがあります。悲しい出来事があると涙が出てくるのは自然なことですが、心が壊れていると平常時でも突然涙がこみ上げ、ポロポロと泣いてしまうこともあります。
涙を自分でコントロールできないため、家事の最中や仕事中でも突然泣いてしまい、特に職場では「仕事中に泣きだす人」というレッテルを貼られてしまう可能性も。本人にとっては、ただでさえ心が疲れているのにさらに悩みの種になる悪循環に陥ってしまいます。
参考:厚生労働省「うつ病」
4.小さなことで取り乱してしまっている
心が壊れると、普段なら普通にできることも簡単にできなくなります。判断力や集中力が鈍り、本来のパフォーマンスを発揮できません。そのため、平常時なら乗り越えられるトラブルを実際よりも大きな問題だと感じてしまい、パニックになりがちです。
周りからすると「小さなことで取り乱している」と見られやすく、本人も取り乱している自分に自己嫌悪を感じてしまう悪循環に。必要以上に自分を責めやすくもなるため、焦燥感が募りさらに冷静な判断ができなくなります。
参考:厚生労働省「うつ病」
心が壊れてる人の心理状態を理解しよう!
心が壊れている人は気分が落ち込んでいるだけではなく、今まで楽しめていたことが楽しめなくなったり、物事を悪いほうに考えてしまったりします。
自己肯定感が下がり、どんなに頑張っても「自分はダメだ」と思ってしまうことも。冷静な判断をする力が下がっている状態です。回復のためには周囲のサポートを借りつつ、限界を超える前に医療機関やカウンセラーなど専門家に相談することが大切です。
参考:厚生労働省「うつ病」