何科を受診したらいい?アダルトチルドレンの治療法

アダルトチルドレンは正式な診断名(精神疾患)ではありません。誤解を生じやすい概念のため、医療現場では「気分障害や依存症」、「パーソナリティ障害」、「PTSD」などの診断名を使用することが多いのです。

アダルトチルドレンの治療法には、主に薬物療法やカウンセリング、自助グループなどが用いられます。抑うつや不安、軽躁、パニック、不眠、食欲不振、過食などの症状へは、それぞれ対症療法的に薬物療法を使用します。

カウンセリングの中では、元の家族との関係が現在の人間関係に与える影響を整理し、より良い関係をきずくにはどう振る舞うのが最適かを専門医やカウンセラーと共に考えていきます。

自助グループでは、同じ悩みを抱えるアダルトチルドレンの人たちが集まり、お互いのことを話して支え合います。

参考:心理オフィスK アダルトチルドレンを治す方法

治療後に気をつけたい、今後の対策!

アダルトチルドレンの人は自分に自信がなく自己犠牲的で、自分を良く思えないことが多いのが特徴です。治療が進むにつれ、こうした誤った自己像は修正され自分自身の良いところに気づき、自分を大切に扱えるようになるでしょう。

治療後も、調子が悪いときはものの見方が歪み、対人関係を否定的にみてしまうことがあります。そんなときは、治療で身につけた認知の修正や振る舞いを変えるなどの方法を用いて自分でも修正をはかることが大切です。

自分の力だけでは修正できない場合は、専門家を頼りましょう。一進一退、根気強く続けることが回復への何よりの近道になります。

※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。

あーちゃん

あーちゃん

1992年生まれ。臨床心理士(公認心理師) 指定大学院を卒業し資格を取得後、街のクリニックで非常勤心理士としてカウンセリングや心理検査の業務に従事する。小学校や高校のスクールカウンセラーとしても活動中

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