やりがい搾取とは?搾取する企業の特徴・事例|自分でできる対策方法

リレーションシップ

やりがいを押しつけられている気がする…

「やりがい」は、仕事に幸福を与えるための重要な要素です。しかし、中には「やりがい」を利用して労働者の権利を無視したり、不当な扱いをしたりする企業も存在しています。

やりがい搾取は、社会的に弱い立場の人や、性格的に逆らえないタイプの人に対して行われやすい行為です。まずは正しい知識を身につけ「今、自分がいる環境は少しおかしいかもしれない」と気づくことが大切です。

今回は「やりがい搾取」の意味や対処法などについてご紹介します。仕事に抱いている情熱やモチベーションはそのままに「従業員として誠実な扱いを受けているのか」を今一度振りかえってみましょう。

やりがい搾取とは

生きる上で「労働」は欠かせない要素です。私たちは働くことで会社から報酬を得ており、労働の目的の大前提は「お金」です。どんなに好きな仕事や楽しい仕事でも、無賃金では生活ができません。まず「労働に見あった賃金・報酬」が支払われていることが、一般的な「労働」のあり方です。

人生の大部分は労働とともにあります。自分が携わる仕事に幸福を見いだすほどに、人生の充実感や納得感も高まるものです。「労働における幸福」を形づくるために重要な要素となるのが「やりがい」です。

「やりがい」とは「物事を行う価値」であり、やりがいを感じられるほどに仕事への幸福度が増し、モチベーションも上がります。しかし今、労働者の「やりがい」を悪用して不当な扱いを強いる会社・企業が問題となっています。

  • やりがいを利用し、労働者の権利を侵害すること
  • やりがいを利用し、従業員に不当な労働を強いること
  • やりがいを利用し、労働者を低賃金で雇用し、不当な利益を得ること

これが「やりがい搾取」の主な意味です。

参考:オフィスステーション「【社労士監修】やりがい搾取とは?意味や判断基準、やりがい搾取の特徴や事例、防止策までご紹介」

やりがい搾取が起きる社会の背景

やりがい搾取が起きる社会の背景は、主に2つあると考えられています。

1.ブラック企業の横行

ブラック企業とは、従業員に長時間労働や過剰なノルマを求める「コンプライアンス意識が著しく低い企業」を指します。給与や残業代の未払い、ハラスメント行為などが横行しやすいことも特徴です。

日本ではバブルが崩壊してから、企業の永続的な経営が不確実なものになりました。人件費を抑えたままできるだけ多くの利益を得ようとする企業が増える中、ブラック企業が横行し従業員のやりがいを悪用する傾向が強まっています。

参考:労働問題弁護士ナビ「ブラック企業とは|ブラック会社の特徴10個と見抜くポイント」

2.世代間での価値観の違い

バブル崩壊前の労働者の価値観は「単純な仕事でも一生懸命取りくむ」「自分なりのやり方や仕事のコツを発見し、面白さにつながる」ことが「やりがい」につながる傾向にありました。

しかしIT技術が発達した現代では、単調な作業は機械に任せた上で労働者は効率化のために動くことが美徳とされる場合が多く、「結果」こそが「やりがい」として認識されるケースが増えています。

労働者と雇用者、上司と部下などの世代の差がやりがいへの価値観の違いを生み、結果的にやりがい搾取となっている可能性があります。

参考:オフィスステーション「【社労士監修】やりがい搾取とは?意味や判断基準、やりがい搾取の特徴や事例、防止策までご紹介」

やりがい搾取する企業の特徴・事例

やりがい搾取は、経営者が悪意を持って労働者を酷使する場合もあれば、会社が自覚なく加害者になっている場合もあるでしょう。どちらの場合も正しい対価が支払われない時点で「搾取されている」と判断できます。

ここでは、やりがい搾取する企業の特徴や事例を3つご紹介します。少しでも「会社からやりがい搾取を受けているかもしれない」と思ったら、職場環境を冷静に観察してみましょう。

1.無言の圧がある・個人の意見を受けいれない環境

職場の人間関係や社内行事などにおいて無言の圧力を従業員に与える企業は、やりがい搾取をしやすい傾向にあります。結婚や妊娠などのライフイベントにも嫌悪感を示されたり、暗黙の了解を半強制的に守らなくてはならなかったりなど、本音を言いづらい環境です。

もしも本音を伝えても個人が尊重されないケースが多く、上層部の意見が「絶対的な正義」と見なされがちです。個人の感情は無視されやすく、意見を主張するだけで白い目で見られたり、はれ物のように扱われたりすることも。

2.給料が見あっていない・最低賃金を下回っている

労働に対しての給料・報酬が見あっていない場合も、やりがい搾取に含まれます。同業種の平均年収と比べて大幅に低いだけではなく、福利厚生が整っていない、サービス残業が多い、自腹で社用品の購入をさせられる、などが挙げられます。

場合によっては、時給換算をしたら最低賃金を下回っている場合も。不当な報酬に抗議をしても「うちの会社ではこれが限界だから」「嫌なら転職すれば」などのように雑に扱われてしまい、多忙も相まって八方ふさがりになりがちです。

3.有給を取得できない・定時に帰りづらい・休憩を取りづらい

やりがい搾取をする企業の中には「やりがいのある仕事のためなら、プライベートも犠牲にできる」という信念を持っているケースがあります。悪質な経営者は労働基準法すらも軽視し、有給の取得をさせないように従業員をコントロールする暴挙に出ることも。

ほかには、定時に帰ろうとすると嫌味をいわれたり、休憩を取ろうとしても周りがまだ働いているため取りづらかったりします。労働者が持つ権利を行使しづらく、プライベートを返上して仕事をしたとしても、十分な報酬が支払われない傾向にあります。

METLOZAPP

METLOZAPP

フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

関連記事

特集記事

TOP