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相手の気持ちを知ろう!見栄っ張りな人の心理とは?
見栄っ張りな人はプライドが高いことが特徴ですが、プライドの高さにはさまざまな背景があります。例えば、本当は自分に自信を持てていないことが挙げられます。心から自分に自信を持てている人は、わざわざ自分を大きく見せてまでアピールすることはありません。
自信がある人は、自分から能力をひけらかすことで浅はかな人間に見えてしまう可能性があることを理解しています。また自己価値を自分で認識できているため、他人を使ってまで優越感を抱く必要がないのです。
見栄っ張りな人は、実は自己肯定感が低いことが多い傾向にあります。自分で自分の価値を認識できていないからこそ、分かりやすい能力や学歴、経験などのステータスをアピールすることで「こんなに価値がある自分ってすごいでしょう?」と見せつけたがります。
つまり見栄を張る本当の目的と心理は、「自分の話を聞いてほしい、チヤホヤしてほしい」ではなく、「自分の価値を認めてほしい、自信を与えてほしい」だといえるでしょう。
見栄を張る人と上手に関わる方法
ここでは、見栄を張る人と上手に関わるために取り入れたい方法をご紹介します。見栄を張る人への接し方は、プライドが高い人への接し方と基本的に同じです。もしも「これは見栄だな」と気付いてもあえて指摘せず、優しく見守るような大人の対応も大切です。
1.下手に出る
見栄を張る人と上手に関わるためには、相手より下手に出るようにしましょう。例えば相手が見栄を張って自慢話をしてきたら、対抗せずに「なるほど!勉強になります」や「自分なんて〇〇さんと比べたらまだまだだなぁ」などのように、自分が相手より下の存在であるかのように振る舞うことをおすすめします。
見栄っ張りな人にとっては、自分が相手よりも上であることをアピールできれば満足感を得られます。あえて下手に出ることで相手の優越感を誘い、気持ちよく話せる相手として振る舞うことで、相手の攻撃対象から外れるでしょう。
2.褒めるコミュニケーションを取る
見栄っ張りな人とトラブルを起こさないためには、褒めるコミュニケーションが大切です。相手の話に「さすが〇〇さん!」「やっぱり〇〇さんは違うなぁ」などのような相づちを打ち、気分を高めてあげましょう。
プライドが高い人は承認欲求がある程度満たされるとひとまずは満足できるため、気分がよい状態であなたの元から去ってくれます。ただし褒めすぎには要注意です。見栄っ張りな人は媚びを売られたりチヤホヤされたりするのは好きですが、明らかにゴマをすられていると感じると不快感を抱く人もいます。何事もバランスが大切です。
3.程よい距離感を保つ
自分の心の平穏を守ったまま見栄っ張りの人と付き合うためには、程よい距離感を保つことを優先しましょう。見栄っ張りの人は、自分の承認欲求を満たしてくれる人や自己肯定感を高めてくれる人との会話を求めています。距離感を保つことで関わり合いが減り、自慢話ばかりの会話にうんざりする回数も減少します。
精神的な距離感だけではなく、物理的な距離感を保つことも大切です。会話はビジネスライクな内容に絞り、雑談をする機会を減らすために勤務時間や勤務場所をずらしましょう。自分のプライベートな情報を与えるとマウントを取られてしまうため、業務に関わる会話以外は控えることをおすすめします。
4.相手を否定しない
見栄っ張りな人は、自分の価値観を否定されることが嫌いです。自分が尊敬されたり敬われたりする状況を求めており、相手から否定されると見下されたような感覚になってしまうのです。そのため、見栄っ張りな人との会話で違和感を抱いても指摘しないほうがよいでしょう。
「否定しなければチーム全体の効率が悪くなる」と感じた場合でも、「それは違います」のように真っすぐ否定するのは避けるべきです。相手のプライドを傷つけないために、「〇〇さんの考えはとても素敵ですね!△△の要素も入れてみるともっと素敵になる気がしませんか?」のように肯定的なニュアンスを入れてあげましょう。
5.相手のいいところを見るようにする
見栄っ張りな人と話していると、常にマウントを取られるのでストレスがたまります。しかしこの世界に完璧な人間がいないように、短所しかない人間もいないはずです。見栄っ張りな部分以外の相手の性格に着目し、長所を探してみましょう。
「この人にもいい所はある」と思えるだけで、見栄っ張りな人と会話することによるストレスも軽減されます。もしも長所が見つからない場合は反面教師として捉え、相手の見栄っ張りな言動から学ばせてもらいましょう。
笑顔でかわせるようになろう
今回は、見栄っ張りな人の原因や心理、上手な付き合い方などをご紹介しました。
見栄っ張りな人は「この人が相手なら自分の承認欲求が満たせる」とターゲットした相手に執着する傾向にあります。相手が自分の話を聞いてくれなくなると感情的になり、悪口や陰口を言うこともあるでしょう。まずは精神的・物理的に距離を取り、相手にターゲティングされない工夫が必要です。
もしターゲットにされてしまったら、相手を怒らせないように下手に出て話を聞いてあげましょう。それと並行しながら人間関係を広げ、見栄っ張りの人以外の人たちと過ごす時間を増やしていくことが大切です。相手にとって手軽な存在から脱却することで、自然と関わり合いは減っていくでしょう。
※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。