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自分のミスじゃないのに、責任を押しつけられた…
人生は思い通りにならないことばかりです。努力が報われなかったり、誠実な人ほど苦労をしたり……。私たちは日々、世の中に理不尽さを感じながら生きています。特に社会に出て仕事をしていると、理不尽な人や物事に直面することが多いでしょう。
社会に感じる理不尽な出来事の一つが「自分のミスではないのに責任を押しつけられること」です。立場が上の人から責任を押しつけられると自分の力ではどうしようもないケースが多く、ストレスをためて一人で抱えこんでしまう人もいます。
今回は、何でも人のせいにする人の心理や特徴、対処法などをご紹介します。世の中は理不尽なものですが、理不尽さに屈する必要はありません。自分の心を最優先に守れる方法を探していきましょう。
人のせいにしてしまう人の心理とは
自分のミスを人に押しつけてくる人を見ると「いい大人なのに……」とあきれてしまいますよね。本人に罪悪感があれば改善の余地があるかもしれませんが、責任転嫁の癖は性格や価値観に染みついていることが多いため、相手を変えることは難しいでしょう。
ここでは、人のせいにしてしまう人の心理をご紹介します。相手の心理を知ることで適切な対処方法が浮かぶケースも多いものです。考えていることを先読みして対策を考えていきましょう。
1. 間違いを認めたくない
人のせいにしがちな人は、間違いを認めたくないタイプが多い傾向にあります。完璧主義者の一面が強く、ミスや失敗は「恥ずかしいこと」「格好悪いこと」だと思っているタイプです。人は誰でも失敗をするもので、大切なのは失敗をどう活かすかなのですが、失敗をすること自体に恐怖心を覚えています。
また、幼少期に両親から厳しい教育を受けた場合もあります。どんなに努力をしてもテストの点や成績表の評価でしか褒めてもらえなかった人は、大人になっても「失敗しないこと」に人一倍価値を感じている可能性があるでしょう。
2.人から評価されたい
人から評価されることに強い価値を感じている人も、自分の失敗を人に押しつける傾向にあります。ミスをして周りからの評価が下がることを恐れていて、常に「仕事ができる完璧な自分を見せたい」と思っているタイプです。
しかし実際は、責任転嫁をする癖を周囲も認知している可能性があります。自分のミスを認められない人というレッテルを貼られて評価はどんどん下がっているのですが、本人だけが気づかずに、自分の責任を放棄するための言い訳が上手になっていくばかりです。
3.怒られたくない
大人になっても「怒られる」という行為自体に大きな恐怖心を抱いている人がいます。また面倒臭がりなタイプも怒られることを避けようとして、人に責任を押しつけがちです。特に直属の上司が話が長いタイプや嫌味をいうタイプの場合は、怒られる機会を最小限にしたいのは自然な感情です。
とはいえ、起こしてしまったミスはなくなるわけではありません。せめて自分の責任を軽くしようと、周囲にミスを押しつけます。または「どうせ怒られるのなら周りも巻きこんだ方が、個人的に責任を追求されることは少ないだろう」と目ろんでいることも。
人のせいにする人の特徴
他人に責任を押しつける人は、いくつか共通点があるものです。常に誠実で相手のことを優先的に考えられる人であれば、自分のミスの責任は自分で負います。しかし、人のせいにする人は常に自分のことばかりを考えていて、相手を思いやる想像力が足りていません。
ここでは、人のせいにする人の特徴をご紹介します。責任転嫁をする人は自己中心的な性格が多く、周囲を振りまわしがちです。相手をよく分析し、どのような対応が正解かを見きわめる力を身につけましょう。
1. プライドが高い
人のせいにする人は人一倍プライドが高く、自分のプライドが傷つけられることを恐れています。「人からどう見られているか」を常に意識しており、人前で恥ずかしい姿を見せることに大きな抵抗を感じているタイプです。
見くだされたり馬鹿にされたりすることが大嫌いで、周りの文句をいわせないような働きを見せたいと望んでいます。そのため少しのミスにも敏感に反応し、「他人に押しつけることで自分の非がなくなるなら」と考え、相手の気持ちを考えずに自分のプライドを押しとおします。
2.責任感がない
人のせいにする人は、大人としての責任感が欠けてしまいがちです。特にビジネスシーンでは仕事への意識が低く、自分に課された業務の本質に気づけず表面的なタスクとしてしか見れていません。育児や家事においてもどこか他人事のような印象を受けます。
「この業務は自分がしっかりやり遂げる」という意識を持っていれば、責任もすべて自分にあると考えます。責任感が低いからこそ「仕事の楽な部分だけをもらいたい」「ミスや面倒なことは適当に他人に任せたい」と思ってしまうのです。
3.思い込みが激しい
思い込みが激しい人は、事実と妄想を混同させてしまう傾向にあります。相手がいった言葉を妄想で広げて、自分にとって都合のいい内容に仕立てあげるタイプです。そのため他人に責任を押しつけるときも、本人は本気で「自分は悪くない」と思っている可能性があります。
どんなに事実を伝えても「私は知らない」「そんなこといった?」と話しが通じずに、押しつけられた側が根負けしてしまうケースも。ボイスレコーダーや監視カメラの映像などの確固たる証拠を持ちだしても、いかに責任逃れをするかばかり考えます。