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人に期待してしまうことで、疲れてしまう…
人と人は支えあって生きています。時にはすれちがいながらもお互いを助けあい、思いやることで信頼関係を育みます。しかし、どちらか一方の期待が大きくなってしまうことでストレスがたまることも。
「信頼している相手だからこそ期待するけれど、期待を裏切られるのが怖い」と悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか。どれだけ信頼をしているとはいっても、他人は他人です。自分以外の人間にどこまで期待をしていいのか、わからなくなってしまうこともあるでしょう。
今回は、つい人に期待をしてしまう人の特徴や、人に期待をせずに済む方法などをご紹介します。どちらかに寄りかかる関係性ではなく自立した1人の人間同士として付きあえるように、人間関係への考え方を変えていきましょう。
他人に期待しないようにしたい!
「他人に期待をするのが嫌だ」と悩む人は少なくありませんが、期待をしあえる関係性自体は素敵なものです。一定以上の信頼関係があるからこそお互いの能力を理解でき、物事を任せることができます。
しかし信頼をしているからこそ、期待に応えてもらえなかったときには裏切られた気持ちにまってしまいます。相手を責めたくなってしまう気持ちと「自分が勝手に期待したのだから、責めるのは間違っている」と思う自分に挟まれて、苦しんでしまうことも。
最初から他人に期待をせずに済めば、傷つくこともありません。とはいえ、相手のことを信じられない関係性は寂しいものです。自分が落ちこまず相手にも失望をしない関係性を作る為には、まずは関係性から見なおすことが求められます。
なぜ期待してしまうのか?人に期待してしまう理由
まったく信用をしていない相手には、最初から期待をしません。相手に期待をする理由は、一定以上の信頼を抱いているためです。しかし、必要以上に期待することにより関係性が崩れてしまう可能性もあるでしょう。
ここでは、人に期待をしてしまう理由として挙げられるものを3つご紹介します。他人に期待しては失望感を抱いてしまいがちな人は、自分と相手の関係性を見なおしながら、対人関係における心のあり方を振りかえってみましょう。
1.相手に対して関心を抱いている
相手に対して興味や関心を抱いている場合は、必要以上に期待をしてしまう可能性があります。まだ相手のことをよく知らない状態でも「なんだか面白いことをやってくれそう」「期待以上の結果を残してくれそう」と勝手に想像してしまいがちです。
お互いをある程度知っている関係性の場合では「普段と同じくらいのクオリティでやってくれたら十分」と、説明を省略して一任してしまうことも。また、相手の向き不向きを加味せずに苦手分野を頼んでしまった場合も、頼んだ側が一方的に失望感を抱きます。
2.相手を信用している
相手に期待をしてしまうのは、信頼関係があってこそです。相手を信頼していると「普段通りの仕事をしてくれるだろう」「この人だったら期待に応えてくれるだろう」と過信をし、実際の結果よりも大きな期待をしてしまいがちです。
期待に沿う結果が返ってこなかったときには「信用していたのに」と失望してしまいます。最初から相手を信用していなければ、大きな期待をしません。信用をしているからこそ相手に幻想を抱いてしまい、本来の能力を見きわめられていない状態です。
3.相手に依存してしまっている可能性も…
相手の能力や性格に依存をし、相手を自分の一部のように感じてしまっている場合も、過度な期待をしてしまう原因になります。相手がなくては生きていけないような精神状態であり、冷静な判断ができていません。
相手の能力を冷静に見きわめる視野が失われ、実際の能力よりも高いと認識してしまいます。思考や行動の基準が相手中心になり、盲目的に信頼している状態です。そのため、期待に応えてもらえないと裏切られたショックが大きく、憎しみの感情に変化することもあるでしょう。
期待しない生き方に変えたい
人に期待をしてしまう人生はつらいものです。うまく行っても他人のお陰、失敗したら他人の責任。自分の人生なのに、自分が脇役になったかのような感覚になってしまいます。
とはいえ、他人に期待をするからこそ、失敗しても「自分の責任ではない」とショックを減らせるという側面もあります。また、他人に一切期待しないのは少し寂しさを感じることもあるでしょう。
信頼できる友達や仲間に期待をすること自体は、決して悪いことではありません。大切なのは、期待をするときの心構えです。他人に責任転嫁をしないという強い気持ちを持ちながら、過度な期待をして相手にプレッシャーを与えないようにするべきでしょう。
また、他人に期待をしなくても済むように自分に自信を付ける意識も大切です。「自分の力だけでも何とかできる」という気持ちが、他人への過度な期待を和らげます。