「人といると疲れる…」ストレスや苦痛から解放される方法&今後の対策

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人といるのが苦手…人疲れする…

「相手のことが嫌いなわけではないのに、誰かと長時間一緒に過ごすと疲れてしまう」「会話のときに気を使いすぎて、1人になると疲れがドッと来る」などの悩みを抱えている人は、少なくないのではないでしょうか。

人とコミュニケーションを取ることで心身の充実を感じられる人もいれば、人と関わるほどストレスがたまってしまう人もいます。社会で生きる限り最低限のコミュニケーションは必要不可欠であるため、周りに合わせることで疲れを感じてしまう人もいるでしょう。

今回は、人といることでストレスを感じる原因や、自分を苦しめない人付き合いの方法などをご紹介します。無理やり人に合わせてやりすごすのではなく、自分らしさを尊重する付き合い方やライフスタイルを見つけていきましょう。

苦痛を感じるのはなぜ?人といると疲れる心理と特徴

人といるときに苦痛を感じる理由は人それぞれです。もともとの性格が人見知りの人もいれば、過去のコミュニケーションがきっかけでトラウマを抱いてしまった人もいるでしょう。

ここでは、人といると疲れる心理や、疲れやすい人の特徴などをご紹介します。悩みを解決するためには、原因や背景を知るステップが必要です。過去の出来事や思考パターンを省みながら、自己理解を深めていきましょう。

1.他人の反応を気にしすぎる

他人の反応を気にしすぎる人は、人と話しているだけで疲れてしまいます。自分の発言や行動が相手にどのような影響を与えるかばかりを気にしてしまって、素直に意見を言えません。相手の心理を先読み・深読みしてしまい、ネガティブな反応をされることを不安に感じてしまうのです。

自分が言いたい内容よりも、相手に喜んでもらう内容を言ってしまいがちです。悪いイメージを持たれたくないと思っていて、陰口や悪口にも敏感なタイプだといえるでしょう。相手の表情や雰囲気の小さな変化も敏感に察し、嫌な思いをさせないようにと臆病なコミュニケーションを取ってしまいます。

2.自己主張が苦手で、周囲に合わせてしまう

自己主張が苦手で周囲に合わせてしまう人は、人と話していてもストレスがたまるばかりです。自分の意見を強く主張することに大きなエネルギーを使うため、他人の意見に合わせているほうがストレスが少ないと感じています。

一見すると上手に空気を読んでいるように見えますが、実際は自分の気持ちに蓋をしているだけです。本音を言える関係性の人がいないまま孤独を感じ、ネガティブな思考になってしまうことも。また、周りに合わせて悪口や陰口などの思ってもいないことを言ってしまう可能性もあります。

3.人に認められたい

承認欲求が強く、人一倍「人に認められたい」と思っている人は、会話の中でストレスをためがちです。自分をよくみせたい願望があり、自分がどうありたいかよりも人にどう見られたいかを優先して振るまいます。自分の価値を自分で決めることが苦手で、周囲からの反応によって自己価値を測ります。

そのため、自分が理想とする反応が返ってこないとストレスをためてしまい、焦燥感を抱きがちです。他人から羨望を集めていないと嫌われてしまう・飽きられてしまう・馬鹿にされてしまうと焦り、自分の価値や魅力をアピールします。結果的に日常会話ですらも必要以上のエネルギーを使い、疲れを感じてしまうのです。

4.本当の自分ではない「キャラ」を演じている

本当の自分の性格とは違うキャラクターを演じている人は、人と話すほどに疲れを感じてしまうでしょう。キャラクターを演じる理由は、場を盛りあげるためであったり「いい人だと思われたい」という願望だったりとさまざまです。

常に嘘をついているかのような感覚になり、コミュニケーションを取るだけで多くのエネルギーを消耗します。また、演じている自分が本当の自分だと勘違いさせてしまっている周囲に罪悪感を抱くことも。演じる期間が長くなるほどに「本当の自分を見せたら嫌われてしまうかも」と不安が大きくなり、打ちあけるタイミングを逃してしまいます。

5.真面目で責任感が強い

真面目で責任感が強く、人付き合いにおいても誠実さを重要視する人は、コミュニケーションにストレスを感じてしまいがちです。人は誰でも小さな隠し事や建前を持っているものです。本音を言いすぎないように気をつけつつ、会話の内容のバランスを考えながらコミュニケーションを取っています。

しかし真面目な人は「相手に誠実でいなければ」「絶対に嘘はつかない」などの意識が高く、よくも悪くも真摯なコミュニケーションを求めます。愛想笑いに罪悪感を抱いたり、不誠実な相手の態度に必要以上に怒りを覚えてしまったりと、会話の中でストレスを感じるタイミングが多い傾向にあるのです。

まずは人疲れのストレスをリセットしよう

人と関わることにストレスを感じていると、普段のコミュニケーションの節々にイライラがあふれてしまうことがあります。心に余裕がなくなると言わなくてもいいことを言ってしまったり、必要以上に冷たく接してしまったり……。

円滑なコミュニケーションのためには、心の余裕が不可欠です。まずは人疲れのストレスをリセットして、心を穏やかな状態に戻すことを心がけましょう。また、ストレス発散方法は周囲を巻きこまずに1人でできる方法をおすすめします。

たとえばドラマや映画を見たり、漫画や雑誌を読んだり、ゆっくり温泉を楽しんだり。カラオケで大きな声を出したりジムで汗を流したりするのもおすすめです。できるだけストレスをリセットしてから、今後の人との付き合い方について改めて考えていきましょう。

人疲れのストレスや苦痛から解放される方法

ここでは、人疲れのストレスや苦痛から解放されるための方法を3つご紹介します。自分の感性や美意識を尊重し、心を守っていきましょう。人疲れを癒すことは、自分のペースや感受性を愛することから始まります。

1.ひとりの時間をつくる

人疲れのストレスから解放されるためには、ひとりの時間をつくることが大切です。心の健康を保つためには、ストレスの原因から離れることが基本です。コミュニケーションを苦痛に感じている人は、まずは人との関わり自体から距離を置き心の平穏を保ちましょう。

プライベートの時間が圧迫されると、自分は何が好きなのか・何に喜びや幸福を感じるのかがわからなくなってしまいます。自分らしい時間を過ごすことで、他人に合わせるストレスから解放されましょう。

2.苦手な人とは距離を置く

苦手な人とは距離を置き、一緒にいて楽しいと思える人とだけコミュニケーションを取ることで心の平穏が保たれます。とはいえ、職場やチームの関係上、苦手な人とコミュニケーションを取らなければいけないシーンもあるでしょう。

会話をしなくてはならない場合は、あくまでビジネスライクに接して必要以上のコミュニケーションを取らないように努めてください。表面上の関わりにとどめることで深入りされる機会も減ります。ストレスを感じる相手に無理に近づく必要はないのです。

3.一人旅に出かける

人に合わせることに疲れたら、周りを気にせずに過ごせる一人旅に出かけてみてはいかがでしょうか。行く場所や食べるもの、入るお店、ホテルのクオリティ、移動手段、会話の内容も何もかも、他人に合わせる必要がない時間を過ごせます。

他人の意見に影響されない時間を過ごすことで、自分らしさを取りもどすきっかけになるでしょう。自由気ままに過ごせる快感に気づければ、日常に戻っても自分の意見を伝えやすくなる可能性もあります。

人といると疲れる自分を変えるために!人付き合いの6つのポイント

ここでは、人といると疲れてしまう人のために「人付き合いのポイント」を6つご紹介します。大切なのは、自分の価値観を尊重することです。自分らしさを否定せずに肯定し受け入れることで、相手と対等な目線で話せるようになります。フェアな関係性は、人付き合いにおけるストレスを軽減するための重要な要素となるでしょう。

1.自分の意見を言うようにする

今よりも自分らしさを正直に出すため、自分の意見を素直に言うように心がけてください。周りの反応ばかり気にしていると、本音を出せずに偽りの自分で接することになります。

自分の心に嘘をついた発言をしていると、その発言を信じた人たちを引きよせてしまい、本当の自分とのギャップを感じて苦しくなってしまいます。今日からでも、周りに合わせずに自分の意見を言うことを少しずつ試してみてください。本音を出すほど、本当の自分を好ましく思ってくれる人が周りに増えていきます。

2.「一緒にいる人」は自分に合う人を選ぶ

好みや感覚が合わない人と、いつまでも一緒にいる必要はありません。自分とまったく違った価値観を持っている人との会話は疲れてしまいますし、相手の気を悪くさせないように気を使いがちです。

友達の数で人間の価値は決まりません。無理に友達を増やしたり影響力のある人と仲よくしたりはせず、自然体でいられて楽な気持ちで会話ができる人と付きあいましょう。気の合わない人と過ごす時間はストレスの原因になりますが、話し方のニュアンスや話題の内容に気を使わなくていい相手との会話は、ストレス発散にもなるものです。

3.ありのままの自分を受け入れてあげる

人に合わせて疲れてしまう人は、まずは自分ならではの感性を受け入れてあげましょう。たとえば自分が好きなものを、相手は「嫌い」と言ったとします。人付き合いに疲れてしまいがちな人は、相手に合わせて自分も「嫌い」と言ってしまうかもしれません。

もちろん、自分に素直になって「好き」と言えるのが1番です。しかし、正直に言うのが難しい場合でも「自分は好きだと思った」という気持ちを忘れずに、認めてあげてください。感受性や感性は、世界に1つの自分だけのオリジナルなものです。相手に合わせて否定する必要はありません。

4.「人から嫌われたくない」の意識を変える

「人から嫌われたくない」と思うのは自然な感情です。誰であっても、無闇に敵を作りたいとは思いません。しかし、嫌われたくないあまりに自分の心に蓋をして、相手に合わせてしまうのは健全なコミュニケーションとはいえないでしょう。

嫌われないためのコミュニケーションを、愛されるためのコミュニケーションに変える意識が大切です。相手に媚びずに素直に気持ちを表現できる人はポジティブなパワーを持ち、周りに人を引きよせます。

また、以下の記事では人から嫌われたくないと思う人の特徴や対処法をご紹介しています。人からのイメージが気になってしまう人は、ぜひ参考にしてくださいね。

人に嫌われたくない人の心理・特徴とは?「嫌われたくない」をやめる7つの習慣

5.人に期待するのをやめる

人に過度な期待をしていると、期待に応えてくれなかったときに失望をしてしまいます。相手へのネガティブな感情はストレスになり、人付き合いに疲れを感じる原因になるでしょう。

より心地いいコミュニケーションのためには、いい意味で人に期待するのをやめることです。決定権や判断を他人に依存せずに、自分の意思で物事を考えていきましょう。

6.深い人間関係を築いてみる

表面的な人付き合いは何かとストレスがたまるものです。愛想笑いをしなくてはいけないシーンも多く、相手によっては社交辞令も必要です。ときには、思ってもいない褒め言葉を言わなければいけないことや、悪口や愚痴に付き合わなくてはいけないシーンも。

ストレスのいらないコミュニケーションのためには、建前や嘘のいらない深い人間関係を築いてみましょう。お互いに気を使う必要のない関係性では、お互いの人間性を尊重した会話ができるため、疲れを感じづらいものです。

ありのままの自分でいられる関係を目指そう

今回は、人といると疲れる原因や対処法などをご紹介しました。コミュニケーション能力が高い人は周りに人が集まりやすい傾向にあります。しかし、コミュニケーションという行為自体に向き・不向きがあるのも事実です。

苦手な人には苦手な人なりのコミュニケーション方法があるものです。無理をせずに、自分らしいやり方で会話をしてみましょう。自分が自分らしくいられる相手を見つけられたら、お互いに尊重しあいながら大切に関係性を育ててくださいね。

※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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