2.心配性で考え込みやすい

心配性な性格をしていて、何事も深く考え込みやすいタイプの人は、人を信頼することが苦手です。相手のことを信用したいと思っていても、「本当は自分のことなんてどうでもよいのではないか」、「社交辞令で仲よくしてくれているだけでは?」と不安に感じてしまいます。

相手は心から友好的に接してくれているのにもかかわらず、自分ばかりが悪い想像をしてしまい距離を置くことも。人の心や本音は目には見えないため、1度悪い方向に考えてしまうと後ろ向きなイメージがどんどん膨らみ、心の扉を閉めてしまいます。

3.他人に興味がない

自分以外に興味がなく、他人との関係性を築く意識が低い人は、人を信用する機会も少ない傾向にあります。「他人に興味を持ちたいけれど持てない」という悩みを抱えている場合であれば何かしらの改善が必要ですが、他人に興味がないことに問題意識や不便を抱えていない場合は、1つの価値観・生き方として尊重するべきだといえるでしょう。

たとえば、卓球に興味がない人に「卓球に興味がないなんてもったいない。興味が持てるように努力しよう。興味がなくてもまずは卓球を始めてみよう」とは言いませんよね。卓球に興味がないことにより当人が困っていないのなら、その価値観は否定するべきものではないのです。

人間関係も同じです。興味がないこと自体は決して悪いことではありません。信用できなくて悩んでいるわけではない場合は、無理に解決しようとせずに自分らしい生き方をするほうが幸せな人生といえます。

自分以外の人を信用できなくなる病気(精神疾患)は?

他人を信用できなくなる精神疾患として挙げられるのは、社交不安障害(SAD)という不安症の一種です。一般的には対人恐怖症の名前で知られている精神疾患ですが、社交不安障害が医学的な名称となります。

社交不安障害では他人とのコミュニケーションに問題が生じることが多いことが特徴です。以下に具体的な例を挙げます。

  • 人前で何かを行う場面で強い不安や恐怖を感じる
  • 自分が不安であることを他人に知られたくない
  • 自分が恥ずかしい思いをすることに強い不安や恐怖を感じる など

また、身体的には以下のような症状が現れることが特徴です。

  • 動悸・息苦しさ
  • 声・手足の震え
  • 赤面・発汗
  • 吐き気や腹痛 など

社交不安障害の人は、相手が自分をどう思っているか・どう見ているかを重要視し、ネガティブにとらえられていないか心配するためストレスやプレッシャーを感じます。

また心的外傷後ストレス障害(PTSD)も、過去に対人関係に関する大きなトラウマがあると人を信じられなくなることがあります。他人のちょっとした言動がトリガーとなり、周囲の人が自分を脅かす存在になることを恐れます。

人を信用できないだけでなく、精神的・身体的に苦痛を伴う場合は精神疾患の可能性もあると考え、心療内科や精神科への早めの受診を心がけましょう。

参考:LITALICO仕事ナビ「対人恐怖症(社交不安症)とは?症状や原因、治療法や仕事上での対策、日常生活での工夫まとめ」
参考:医療法人東横会 たわらクリニック「社交不安障害(SAD)」

最初はみんな赤の他人。信じられなくて当たり前

人を信用できないことに悩む人は、「人を信じられるようにならなくちゃ」と自分を追い詰めてしまう傾向があります。しかし、私たちがみんな心や知能を持った個人である以上、完全に信用することは難しいものです。

1度信用した相手を信用できなくなることもあれば「仕事の面では信用できるけれど、プライベートの面では信用できない」という相手もいるでしょう。0か100かで考えず、相手の信用できる面を少しずつ見つけていく意識が大切です。

赤の他人の状態から出会い、距離感を縮めて関係性を深めていく中で、相手のことを知っていきましょう。相手への理解が深まるほど「この部分は信用していいな」「この発言は信用できるな」という見分けが付くようになっていきます。

相手を信じたい。人を信用するために試したい5つの方法

ここでは、人を信用するために試したい方法を5つご紹介します。人への信頼は、無理に持つものではありません。大切なのは自分の心のペースと相手との関係性です。すぐに信じられない自分を責めずに、新しい価値観や考え方を取り入れて視野を広げてみましょう。

1.信頼できる相手をまずは1人作る

他人を信用したいときには、1度に多くの人を信じようとする必要はありません。周りには、誠実な人やお節介な人、親切な人、卑屈な人などさまざまなタイプの人がいるでしょう。その中で、まずは1人だけでも構わないので信頼できる人を作るように心がけてください。

該当の相手にも100%の信頼をする必要はありません。「この人の〇〇な部分は信用できる」という限定的な捉え方でいいのです。誰1人のこともまったく信用できない状態から、「ほんの少しだけなら信用できる」と思えるだけでも大きな進歩となります。

2.自分の知識を疑うことを心がける

他人を信用するためには、相手の発言内容や行動への興味や尊敬が必要です。自分の価値観だけが正義と思い込んでいると、他人の価値観を受け入れる余裕がなくなります。自分の知識や思い込みを疑い、相手の意見に耳を傾ける姿勢を持ちましょう。

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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