「人に気を使いすぎる…」気を使いすぎてしまう理由&考えられる病気とは?

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人に気を使いすぎてしんどい…

「ありのままの自分で生きていきたい」と思っても、周囲に気を使って自分を押し込めてしまうことがあります。特に心が優しい人は、自己主張をすることによって相手に不快感を抱かせる可能性を恐れ、本音を言えない場面が多いのではないでしょうか。

人に気を使える人は、自分よりも周囲の人を優先できる素敵な人です。しかし気遣いが原因でストレスをためてしまうと、精神的に余裕がなくなってしまいます。自分の気持ちを大切に生きるためには、素直に思いを伝えることも大切です。

今回は、人に気を使いすぎてしまう理由や考えられる病気、気を使わないコミュニケーションのコツなどをご紹介します。今の自分らしさや優しさはそのままに、より生きやすくなるための考え方を身に付けましょう。

気を使いすぎて疲れてしまう人の特徴

周囲の人への気遣いは精神的な余裕があってこそできるものです。無理して気を使っているとストレスがたまり、優しくすることが困難になってしまいます。そんな自分に自己嫌悪をしてさらにストレスがたまる……という悪循環を断ち切るためにも、まずは自分の心の状態を把握することが大切です。

ここでは、気を使いすぎて疲れてしまう人の特徴として挙げられるものを4つご紹介します。気遣い自体は周囲を幸福にする行為ですが、そのためには先に自分が幸せや余裕を感じていなくてはいけません。普段の自分の性質を振り返りながら照らしあわせてみてくださいね。

1.周りをよく見ていて観察力が高い

気を使いすぎて疲れてしまう人は、周りを良く見ていて観察力が高い傾向にあります。周囲への気遣いをするためには、「何に気を使えばいいのか」に気付く必要があります。たとえば、観察力が高ければ普段の相手より少し元気がないことに気付け、優しい言葉をかけることも可能です。

観察力が高い人は空気を読むことも上手で、ちょっとした変化も敏感に感じ取り「自分に何かできないか」と考えます。周囲からは優しく気が利く人というよいイメージを持たれやすいですが、多くの人が気付かないことでも気付いてしまうため、精神的にも疲れてしまいやすいタイプです。

2.神経質で細かいことも気になる

神経質で細かいことでも気になる人は、気を使いすぎて疲れてしまいやすい傾向にあります。たとえば相手のちょっとした寝ぐせや服装の乱れ、メイクの濃さ、デスクの汚さ、仕事の雑さなどにすぐに目が行ってしまい、自分が直してしまいたくなることも。

気になる点を正直に伝えると「面倒くさい人」「いちいち細かい」と思われてしまうかもしれない、と感じています。そのため基本的に口には出しませんが、内心では指摘したい気持ちでいっぱいです。周囲への思いやりと自分の性格との間に挟まれ、ストレスをためやすいでしょう。

3.自分より周りの人を優先する

自分より周りの人を優先しがちな人は、気を使って疲れてしまいやすいタイプです。自分の意見を伝えるよりも、周囲が嫌な思いをしないことのほうが大切だと感じています。そのためコミュニティの空気には人一倍敏感で、メンバーが不機嫌にならないように努めます。

本当の自分を抑えているとストレスがたまりますが、雰囲気が悪く居心地の悪いコミュニティになるほうが不安なのです。意見を求められても「みんなに合わせるよ」「私もそれでいいと思うよ」などの答えが多く、主体性がない人と思われてしまうこともあるでしょう。

4.周りからのイメージを気にしている

周りからのイメージを気にしている人は、周囲に気を使いすぎて疲れてしまいます。自分がどうありたいかよりも、人にどう見られているかのほうが重要だと考えているタイプです。本当の自分と人前での自分とにギャップがあり、周囲に求められる人物像として振る舞います。

そのため、コミュニケーションでは常に演技をしているかのような感覚になり、1人になったときにドッと疲れが出ることも。自分に自信がない人も多く、自己価値を自分で決められずに周囲からの評価で計る傾向にあります。

人に気を使いすぎる病気は?

人に気を使いすぎる人は、HSP(Highly Sensitive Person)に分類される可能性があります。HSPは病気ではなく、その人の先天的な気質です。そのため治療をするのではなく、特性を理解して上手に付き合っていくことが重要になります。

以下に、HSPの主な特徴を記載します。

  • 感情移入しやすく、共感性が高い
  • 音や味、気候の変化など五感で感じる刺激に過度に反応する
  • 体も心も疲れやすい
  • 他人のネガティブな感情に巻き込まれやすい
  • 自己否定の気持ちが強い
  • 自分より相手のことを優先しやすい
  • ネガティブ思考で自己肯定感が低い

HSPは人口の15~20%の人が当てはまるとされており、他人に気を使ったり必要以上に相手の気持ちを想像してしまったりなどで気疲れしやすい傾向に。しかし、物事に深く共感ができたり人に優しくできたりなど、魅力も多く存在します。

HSPはセルフチェックができるため、より深く知りたいと思った方は以下のチェックリストを参考にしてください。複数の診断を行うことで、自分の特性をより明確に絞ることができるでしょう。

参考:マドレクリニック「HSP(Highly Sensitive Person) ハイリー・センシティブ・パーソン」

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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