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人前で素直になれない…すぐに意地を張ってしまう…
「素直に気持ちを伝えたいのに、つい意地を張ってしまったり、心にもないことを言ったりしてしまう……」。そんな悩みを持っている人は多いのではないでしょうか。自分の気持ちを素直に表現できる人を見ると、羨ましさを感じてしまいますよね。
素直になれないと相手から誤解をされてしまうだけではなく、納得できない決断をしてしまうと後悔が残ります。また周囲に嘘をついているような罪悪感も感じてしまうでしょう。素直に気持ちを伝えたほうが、自分にとっても相手にとっても気持ちのよい人付き合いができるものです。
今回は、人前で素直になれない原因や対処法をご紹介します。つい本音と違うことを言ってしまう自分を改善し、モヤモヤした気持ちを抱かずに済むコミュニケーションを学びましょう。
人前で素直じゃない人の原因・心理
ここでは、人前で素直になれない人の原因や心理として挙げられるものを5つご紹介します。自分の性格や性質を変えるためには、まずは自分自身を客観的に見ることが大切です。普段の言動や思考のパターンを振り返りながら、改善点を探してみましょう。
1.本当の自分を見せるのが怖い
人前で素直ではない人は、本当の自分を見せるのが怖いと思っている可能性があります。人は誰しも二面性を持っており、人前では大人として振る舞っていても内心では精神的に幼い自分を持っている場合があります。
未熟な精神性を人前で見せることが怖く、強気な振りをして本当の自分を隠そうとするのです。また他人に警戒心を高く持っている人は、本当の自分を見せることにより「弱みを握られる」という感覚になる場合もあるでしょう。
2.プライドが高い
プライドが高い人は素直になれないことが多く、本音とは違う発言をしがちです。周囲よりも精神的に優位に立ちたいと思っていて、弱い自分を見せることを嫌います。他人の目を気にしているタイプで、いつでも完璧に近い自分をアピールしていたいと思っています。
プライドが高い人にとって、本音を見せることは自分の完璧さを崩す行為です。とくに必要以上に強気な発言をするケースが多く、相手を嫌っているわけではなくても挑発的・攻撃的な発言をしてしまいがちです。
3.本音を言って嫌われたくない
本音を言って嫌われたくないと思っている人は、本当の自分を隠す傾向にあるためなかなか素直になれません。コミュニティから孤立することを恐れており、本心を伝えて嫌われてしまうくらいなら自分に嘘をついてでも平和に過ごしていたいと思っています。
相手に合わせるような言動が多く、自分で意思決定をすることも苦手です。シチュエーションごとに最も正解に近いと思われる言動を考えます。周囲への変化に敏感で、相手の態度が少し冷たいと感じただけで「嫌われてしまったかもしれない」とビクビクしてしまいます。
4.ミステリアスな人だと思われたい
周囲からミステリアスな人だと思われることを望んでいる人は、素直になれないことが多いでしょう。本当の自分は素直で明るい性格をしていても、本音を見せることで「思慮が浅い人だと思われるかもしれない」と不安に思っています。
そのように考えるのは「この人は何を考えているかわからないけれど、実は色々深く考えているんだろうな」と思われたいからです。本音を隠してわざと遠回しな表現をしたり、物事を俯瞰的に見た発言をしたりします。本当の自分の性格が好きではなく、「他人には違う自分を見てほしい」と望んでいます。
5.構ってほしい・注目してほしい
周囲に構ってほしかったり注目してほしかったりする人は、素直な発言が少ないでしょう。相手を困らせてしまうような我儘を言ったり自己主張をしたりすることで注目を得て、承認欲求や自己顕示欲を満足させたいと思っています。
自分がコミュニティの中心にいないと不機嫌になり、注目を得るためにその場の雰囲気を悪くする発言をすることも。自己中心的な性格をしている人が多い傾向にありますが、心の中に寂しさや虚しさを抱えているタイプもいます。
素直じゃない人は周りから人が離れてしまうかも
人はみんな、本音と建て前を持っています。TPOによって2つを使い分けることで円滑なコミュニケーションを行うものです。そのため、いついかなるときも本音で生きることのみが正解というわけではありません。嘘も方便という言葉があるように、ときには言葉の裏に本音を隠すことでよい結果を招くケースもあるでしょう。
しかし、「本当は素直になりたい」と思っているのにもかかわらず素直になれない人は、コミュニケーションにおける改善が必要です。気持ちとは裏腹の発言ばかりしていると周りに不快感を与え、信頼をなくしてしまいます。
周りから人が去った後に「もっと素直になればよかった」と思っても後の祭りです。人と素直に接せられない原因を分析し、今日からでも本音をしっかりと伝える訓練をしていきましょう。