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責任感が強い自分でいることに疲れた…
責任感がある人は、多くの人から信頼を寄せられます。重要な仕事だけではなく、教育係やチームリーダーなどさまざまな役割を任されることが多いでしょう。信頼は、普段の努力や仕事での結果が評価されているからこそ培われます。
しかし、ときには責任感が強い自分に疲れ「少し休憩したい」と思ってしまうこともあるのではないでしょうか。責任感が強い人は自分に厳しい性格であることが多いため、上手に息抜きができずにストレスをためてしまいがちです。
今回は、責任感がある人の特徴や、責任感の強さによって自分がつぶれてしまわないための方法などをご紹介します。今の自分の魅力はそのままに、より精神的に余裕が持てるように改善していくことが大切です。
「責任感が強い」の意味とは
まずは「責任感が強い」の意味を確認しておきましょう。そもそも責任感とは、自分の仕事や行為、発言についての責任を重要視する気持ちを指します。責任とは、自分がなすべき務めとして引き受けなければならないものです。
つまり責任感が強いとは、自分に任された仕事をしっかりと引き受け、最後まで投げ出さずに向き合う力が強いことを指します。「これは自分の役割だ」という意識を強く持っていて、他人に任せずに自分の力でやり遂げます。
責任を他人に委ねることはありませんが、仕事を成功に導くために周囲の力を借りることはあるでしょう。責任感が強い人の中には、思考が柔軟な人もいれば頑固な人もいます。自分の思考パターンや性質を理解して対応することが大切です。
責任感が強い人の特徴3選
ここでは、責任感が強い人の特徴として挙げられる要素を3つご紹介します。責任感が強い人は基本的に自分に厳しく、自らを甘やかしません。ときにはその厳しさがあだとなり、メンタルを落ち込ませてしまうこともあるでしょう。
1.真面目で向上心がある
責任感が強い人は、真面目で向上心がある人が多い傾向にあります。自分に任された仕事に真摯に取り組み、妥協をせずに最後までやり切ります。仕事の中でさまざまな困難にぶつかっても、問題を乗り越えることで自己成長につなげていけるタイプです。
基本的には真面目で誠実な性質を持っており、仕事を早く終わらせるためにずるい方法を使うことはありません。ときにはその真面目さが頑固さにつながってしまうこともありますが、常に学びを得ようとする精神を持っており、周りからの信頼は厚いでしょう。
2.完璧主義者
責任感が強い人の中には完璧主義者が多く、自分なりの美意識やモットーを強く持っています。「何事も最後まで完璧に、手を抜かずに仕上げてこそ素晴らしいものになる」と考えており、隅々までミスがないかチェックをします。
自分に厳しいため、たまに精神的に追い詰められてしまうことも。しかし心が疲れることよりも途中で投げ出すほうが嫌だと感じるため、毎回の作業をしっかりと仕上げます。なかには他人にまで厳しさを強要する人もおり、周りが思い通りに動かないことにイライラを募らせてしまう場合もあるでしょう。
3.情に厚く面倒見がいい
責任感が強い人は、情に厚く面倒見がいい人が多い傾向にあります。仕事に責任を持つのと同じように、部下や後輩の育成や指導にも責任感を持って向き合っています。とくに自分の直属の部下や慕ってくれる後輩には真摯に対応し、プライベートの時間を省いてでも面倒を見がちです。
自分の発言や行動の一つひとつに責任感を強く抱いているため、相談をされると相手の立場になって真剣に考えてアドバイスをします。「自分の助言次第で相手の人生が変わるかもしれない」と真面目に考えており、適当な受け答えはしません。
仕事に責任感があることによるメリット
ここでは、仕事に責任感があることにより生じるメリットをご紹介します。ビジネスの場において、責任感の強さは信頼の厚さと直結します。信頼感を得ることで物事がポジティブに動き出し、自己成長や周りへの好影響につながっていくでしょう。
1.人間的な信頼を得られる
仕事に責任感を持つことで、社会的な信頼だけではなく人としての信頼を得ることが可能です。責任感がある人は人からの頼まれごとをしっかりと完遂させるため、本人にとっては普段通りに仕事をしているだけでもどんどん印象がよくなっていきます。
責任感がある人は、それだけで「誠実な人だ」という印象を持ってもらえるのです。実際は仕事への責任感と人間的な誠実さはイコールにならない場合もありますが、少なくとも仕事を適当に誤魔化しながらやっている人よりは信頼できる人材として扱われるでしょう。
2.チャンスが回ってきやすくなる
責任を持って仕事に取りくむことで上司からの評価が上がり、昇進や昇給のチャンスが回ってきやすくなります。例えば複数人の中からリーダーを選ぶ場合、特別な条件がなければ普段から勤勉で責任感が強い人物を指名するのは自然なことです。
仕事で正しく結果を出せていればもちろん、うまく結果が出ていなくても「あいつは普段からがんばっている。チャンスさえ与えればもっと伸びるかもしれない」と評価をしてもらえることもあるでしょう。また責任感が強い人は周囲にもいい影響を与えられると考えられ、リーダーに選ばれやすい傾向にあります。
3.経験を成長につなげられる
一つひとつの仕事に責任感を持って取り組めば、あらゆる経験を自分の成長につなげられます。責任感がある人は意思決定を他人に委ねず自分でしているため、もし失敗をしてしまっても責任転嫁をしません。
「自分の選択の何が間違っていたのだろう」と考えられ、未来の成功に活かすことができます。責任感が弱い人は失敗すると他人のせいにすることがあるため、自己成長につなげられません。責任感が強い人は「失敗は悪いことではない」と理解した上で、しっかりと責任を取る懐の深さも兼ねそなえています。