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やりたいことがないことで生じるデメリット
ここでは、やりたいことがないことにより生じるデメリットをご紹介します。やりたいことがないこと自体は責められるべきではありませんが、目的意識のない人生ではもったいない時間の過ごし方をしてしまうかもしれません。
1.限られた時間を無駄に過ごしてしまう
やりたいことを持っていないと、人生で与えられた限られた時間を無駄に過ごしてしまう可能性があります。とはいえ、やりがいがない状態で働いていてもお給料はもらえてスキルも伸びます。厳密には、人生には「完全に無駄だ」といえる瞬間はありません。
ここでいう無駄とは、自分らしくない人生を送ってしまうという意味です。自分がやりたい仕事をやっているわけでもなく、将来に向けた貯金をしているわけでもない状態は、納得感のある自分らしい人生とはいえません。時間は有限であるため、漠然と目的を持たずに過ごしてしまっても取り返すことはできません。
2.劣等感を抱きやすくなる
やりたいことがない状態で生きていると、やりたいことをやっている人に劣等感を感じやすくなります。人は誰しも、自分が持っていないものを持っている人を羨ましく思うものです。ましてや、夢や生きがいといった人生の幸福に関わるものであればなおさらです。
夢に向かってポジティブにがんばっている人にネガティブな感情を向けるのは苦しいもの。素直に応援したい自分と応援できない自分の間に挟まれて、自己嫌悪に陥ってしまうでしょう。生きがいを持てないせいで感じるコンプレックスは、生きがいを持つことでしか解消されません。
3.スキルアップや昇給が遅れる
やりたいことがない状態では、仕事や学業へのモチベーションが上がりません。自分と同じ程度のステータスで向上心を持っている人と比べると、成長速度に差が付くのは当然だといえます。
「自分がやりたいことではないのに」という気持ちで仕事をしていても、なかなか自己成長にはつながりません。気持ちを割り切って「仕事は仕事だ」と思えればいいのですが、「お給料がもらえれば何でもいい」という気持ちで漫然と働いていると、スキルアップや昇給が遅れてしまいます。
夢を持っていない人は、今から夢を持てる人でもある
自分と同年代を比べると、目的意識を持っている人とそうでない人で人生に違いがあるように見えます。実際に、生きがいや夢をしっかり持っている人は時間の過ごし方に無駄がありません。やりたいことがない身からすると、置いていかれてしまうような感覚になり焦ることもあるでしょう。
しかし、やりたいことを見つけるタイミングに個人差があるのは当然のことです。私たちはみんな生まれた場所も性格も違い、育った環境や親からの教育も違えば、習い事や学校の環境も違います。一人ひとりがまったく違う人生を送ってきたのですから、みんなが同じタイミングでそれぞれのやりたいことを見つけられるわけがないのです。
子どもの頃からやりたいことを明確に持っている人もいれば、定年退職をした後に夢を持つ人もいます。今やりたいことがわからない人も焦る必要はありません。夢を持っていない人は、言い方を変えれば今から夢を持てる人なのです。
やりたいことを見つけるために取り入れたい4つの価値観
やりたいことを見つけるためには、今とは違う価値観を取り入れることが大切です。今までの自分のやり方に疑問を持つのは勇気がいりますが、過去の自分を否定する必要はありません。新しい考え方もプラスしていく意識で取り組んでみましょう。
ここでは、やりたいことを見つけるためのヒントになる価値観をご紹介します。ポイントは自分の心や感性に正直になることです。先入観や苦手意識を取り払い周囲に目を向け、自分自身と今一度向き合ってみましょう。
1.フットワークを軽くしよう
やりたいことを見つけるためには、フットワークを軽くすることが大切です。周囲からの誘いは前向きに考え、さまざまなことに興味を持ちましょう。もしも興味がない分野の誘いを受けてもすぐには断らず、「新しい価値観に出会えるかもしれない」とポジティブに受け取ってください。
フットワークを軽くすることで、さまざまな人生や知識と出会え、見識を深めることができます。知らないことを知るほどに人生の選択肢が広がり、自分が何をしたいのかを考えるための力になります。知識を応用してアイデアを出すためにも、元となる経験の数が必要です。
2.ペースは人それぞれだと認識しよう
やりたいことを見つけるタイミングは人それぞれです。生きがいを見つけるために必要なことは、自分のペースを見失わないこと。焦れば焦るほど視野が狭くなり、小さなきっかけを見逃してしまいます。
とくに、最初から大きな物事を成し遂げようとすることはやめましょう。焦っているときほどすぐに結果が欲しくなるものですが、どんな目標を達成するためにも努力をコツコツ積み重ねる過程が必要です。自分には自分、他人には他人の人生があることを忘れないでくださいね。