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気持ちが落ち込みやすい…打たれ弱い性格を克服したい…
「周りの人は気にしていないようなことでも、すぐに落ち込んでしまう…」「小さなことで落ち込んで、いつまでも引きずってしまう…」。そんな悩みを持っている人は少なくないのではないでしょうか。
打たれ弱い性格は、社会においてはネガティブな評価をされがちです。しかし、精神的に弱いこと自体は個性のひとつであり、自分を責める理由にはなりません。自分の性格や特性を理解し、改善したい点を見つけながら個性と共存していくことが大切です。
今回は、落ち込みやすい原因や対処法をご紹介します。なぜ落ち込んでしまうのかを振り返りながら、今後の生活をポジティブに生きていくために過去の体験を活かしていきましょう。
「落ち込みやすい=悪」ではない
落ち込みやすい性格自体は、決して悪いことではありません。あらゆる性格において長所と短所は表裏一体です。人一倍精神的に弱い人は、同じように精神的に弱い人の気持ちを理解できます。理解は優しさにつながり、相手に安らぎを与えることも可能です。
とはいえ、人一倍落ち込みやすいと社会生活が困難になるのも事実。「落ち込んでいるのを周りに悟られないようにしなければ」「すぐに落ち込むと周りに気を使わせてしまうかも。面倒くさがられてしまうかも」と不安な気持ちも大きくなります。
まず、「落ち込みやすい性格自体は自分の個性である」と前向きに受け入れましょう。今の自分の性格をすべて変える必要はありません。個性や魅力はそのままに、より生きやすい人生になるように新しい価値観や考え方を取り入れていく姿勢が大切なのです。
精神的に落ち込みやすい人の特徴
精神的に落ち込みやすい理由はさまざまです。もともと繊細な性格である人もいれば、過去の人間関係がトラウマとなりネガティブな思考パターンが染みついてしまった人もいるでしょう。
自己理解を進めることで、自分に合った改善方法がわかります。ここでは、精神的に落ち込みやすい人に当てはまる特徴をご紹介します。普段の自分の行動や考え方と照らし合わせてみてくださいね。
1.物事を深く考えすぎる
物事を深く考えすぎる癖が付いている人は、精神的に落ち込みやすい傾向にあります。例えば、朝出社をして同僚に挨拶をしたとします。しかし、偶然相手には聞こえていなかったため、返事をされませんでした。
相手に無視をされるような心当たりがなければ「もう一度声をかけよう」と思えますが、気にしやすい人は「知らないうちに不快な気分にさせてしまったのだろうか」と不安を抱えててしまう状態に。思慮深いことは素敵な個性ですが、必要以上に考えすぎてしまうと自分で自分を追い詰めることになります。
2.感受性が強い
感受性が強い人は、日々の小さな幸せに気付きやすい反面、ネガティブな出来事にも過敏に反応してしまう傾向にあります。相手の発言や行動から本音を察知してしまい、本来抱える必要のない悩みを抱えて苦しみがちです。
涙もろい人が多く、精神的に不安定になりやすい一面も。映画やドラマなどの創作物で人一倍感動できたり、相手の小さな変化も敏感に感じ取って優しさを与えられたりといった長所もありますが、些細なことでも傷ついてしまうため精神的に落ち込みやすいといえます。
3.嫌われるのが怖い
周囲に嫌われることを恐れている人は、精神的に落ち込みやすいでしょう。周りからの評価やイメージばかりに捉われ、本当の自分を出すことができません。相手に好印象を与えるために自分を偽り、常に自分に嘘をついているような感覚に陥ります。
「仲間外れにされないだろうか」「悪口を言われていないだろうか」と普段から心配事が多く、嫌われないために相手に媚びてしまうことも。人間関係に臆病なタイプで、慢性的にストレスを抱えているため心が不安定になりがちです。
4.自分と他人を比較する癖がある
自分と他人を比較する癖がある人は、精神的に落ち込むことが多い傾向にあります。相手のいい面を見つけて自分の目標にするのは悪いことではありませんが、物事を勝ち負けで判断しがちな人はストレスをためやすく、心に余裕がなくなります。
収入や業績などの数値化されやすい要素はもちろん、容姿や幸福など人によって評価基準が変わる要素も比べてしまうため、いつまでも心が満たされません。自分で自分の幸せを決めることが苦手で、周りからの評価や勝ち負けの結果でしか安心できないタイプです。
5.理想が高い
理想を高く持っている人は、現実とのギャップに苦しむため精神的に落ち込みがちです。自分の中でしっかりと目標を立て、逆算して努力をしていく姿勢は素晴らしいものです。しかし、高すぎる理想は今の自分を否定する要素となってしまい、心を病む原因になります。
どんなにがんばっても「理想にはまだまだ遠い」「もっと努力しないと」と自分を追い詰め、自己肯定感が下がりがちに。「今は休むべきタイミングだ」とわかっていても休息の時間すら惜しいと感じ、心身の疲れがどんどんたまってしまいます。
6.考え方がネガティブになっている
精神的に落ち込みやすい人は、考え方そのものがネガティブな思考パターンになっている可能性があります。ポジティブな出来事が起こっても「どうせすぐになくなってしまう」「嬉しいことを素直に喜べない自分はひねくれている」などのように思ってしまい、常に後ろ向きな感情を抱えがちです。
ネガティブになると心に余裕がなくなり、さらにネガティブな考え方に……という悪循環に陥ってしまいます。自分以外の幸せを妬んでしまい、自己嫌悪に苦しんでしまうこともあるでしょう。