アンガーマネジメントの意味とは?アンガーコントロールする9つの方法

ウェルビーイング

怒りがコントロールできない…

ふとしたときに怒りが込み上げてきたら、あなたはどうしていますか。

もっと怒っていることをうまく伝えればよかったと後悔したり、とっさに強い言葉をぶつけてしまったと反省したり、怒りの感情に振り回されてクタクタになっていませんか。

怒りの感情をうまくコントロールする方法を知って、日常生活をもっと穏やかに過ごしたいものです。

しかし、わかっていてもうまく扱えないのが、怒りという困った感情。お腹の底から湧き上がる怒りのパワーに気持ちが左右されてしまう人へ、怒る感情と向き合う方法「アンガーマネジメント」をお伝えしていきます。

参考:日本アンガーマネジメント協会 はじめての方へ

アンガーマネジメントの意味とは?

アンガーマネジメントは、怒りの感情と上手につきあうための心理教育、心理トレーニングです。

1970年代にアメリカで生まれ、もともとは更生プログラムの一環として使われていました。

アンガー(怒り)をマネジメント(管理)するこの方法は、現在ではさまざまなシーンで必要とされ、企業研修や教育の場でも取り上げられています。

アンガーマネジメントは、怒りを悪いものではなく、自然な感情表現の一つととらえています。怒りの原因を知って、その気持ちを感情的にならず伝え、相手に理解してもらう方法論なのです。

自分が怒りを持つ仕組み・メカニズム

火花がパチンと弾けるように、一瞬で湧きあがる怒りの感情。そのとき自分がどうして怒ってしまったのか、怒りの理由を考えてみたことはありますか。

怒ってしまう原因は人それぞれです。どうしても譲れない「こうすべき」が多い人は、「悲しい」「不安」「さびしい」といったマイナスの感情が怒りにつながりやすいでしょう。

理由もなく怒り散らしている人はいないはずです。アンガーマネジメントに取り組む前に、なぜそこで怒ったのか、怒りの感情が込み上げてきた理由に向き合ってみましょう。

アンガーマネジメントが必要な人の特徴

怒りを感じること自体は悪いことではありません。自分の正直な気持ちの1つであり、自然な感情表現といえます。

けれども、感情表現をコントロールできない人は、社会生活を送る上でマイナスな印象を与えてしまう場合もあることに気をつけなければなりません。

怒りを外に表すことによって人間関係を壊したり、人や物を傷つけたりと思わぬ結果につながります。

周囲との関係がうまくいかなかったり、怒りっぽいことでストレスがたまったりして悩んでいる場合は、一度アンガーマネジメントについて考えてみませんか。怒りの感情が原因となるお悩みについて、一つずつみていきましょう。

1.怒りによって周囲に迷惑をかけてしまう

気持ちのおもむくままに怒りをぶつけてしまう人は、人間関係の中で損をしているかもしれません。

お店のスタッフの態度が気に入らず文句を言ってしまう人や、駅でけんかをしている人をみると、誰もが近寄りたくないと感じてしまうものです。また、いつも不機嫌な人や文句ばかり言っている人、口数が多い人も要注意です。

小さな怒りも周りの雰囲気を悪くしてしまいます。さらに、状況をわきまえずに怒りを発散してしまう人は、感情をコントロールできない印象を周囲に与えてしまいます。

2.一度イライラすると物事に集中できなくなる

カッとなって頭に血がのぼると、そのことばかりを考えてしまい、ほかのことが手につかなくなることはありませんか。

気持ちを変えようと別の作業をしていても、怒りの原因が頭から離れずに、今に集中できなくなることもあるでしょう。その結果、思わぬケガやミスにつながりかねません。

また、怒りの気持ちが収まるまで体がこわばった状態が続き、本来のパフォーマンスが出せなくなる場合もあります。

3.イライラする頻度が多い・短気で困っている

すぐにイライラしたり、小さなことで腹を立てたりと、怒りはとても悩ましい問題です。

思い通りにいかないときや、考えていた結果と違うときなど、そのたびにムッとして眉間にシワが寄っていませんか。怒りを感じるたびに嫌な気持ちになり、発散させても、我慢しても後味が悪く、スッキリしないでしょう。

また、怒りを感じるたびに体が緊張し、疲れ果ててしまいます。

4.自分の怒りを我慢してストレスを溜めやすい

怒りの感情をストレートに出してしまうと周りの人間関係や職場環境に影響するかもしれない。そんなふうに考えて、怒るのを我慢している人も多いのではないでしょうか。

怒りは自然に沸き起こる感情の一つです。我慢したとしても怒りはなくなるわけではありません。ふと感じた怒りを表現できず内面にため込んでしまうと、少しずつストレスがたまっていきます。

小さな怒りのきっかけも、ためすぎると体を壊したり、さらに大きな怒りとなって爆発することもあるのです。

5.普段から怒りっぽく部下に距離を置かれている

1日のうち多くの時間を過ごす職場。怒りのコントロールが苦手な人は、仕事面でも損をしている可能性があります。

真剣な姿勢で仕事に向き合うからこそ、職場には怒りのポイントが山積みです。怒りを感じるたびに怒ったりイライラしたりしている人には、周りから人が離れていくために、仕事の進み具合にも影響が出ることがあります。

また、たとえ仕事ができる優秀な人であっても、怒りをうまく表現できないだけで、評価を落としていることもあるでしょう。

 

つるまゆ

つるまゆ

フリーランスライター。長く会社勤めを続けるうちに、心の中で大きくなった違和感を放置しないと決めて、毎日好きな文章を書いています。人生はこんなにも変わるものだ。

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