「自分には何もない…」何もなかったと感じたときに取り入れたい3つの習慣

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自分には何もない…人生に意味がほしい…

子どもの頃は周りとの差を感じる機会が少なかった人でも、大人になるにつれて自分と周囲を比較することが増えていきます。同年代がどんどん出世をしたり夢に向かって歩んだりする様子を見ていると、「自分には何もない」と感じてしまう場合もあるでしょう。

本来は、毎日真面目に働き社会に貢献するだけでも、社会人として立派な姿です。しかし、ときには働いて帰るだけの毎日に虚無感を抱いてしまいます。「自分の人生は何のためにあるのだろう」と考え始めると、ネガティブな想像が膨らんでしまうこともありますよね。

今回は、「自分には何もない」と感じてしまったときに取り入れたい習慣をご紹介します。今以上に充実感や幸福感のある人生を歩むためにも、自分の欲求に素直に耳を傾けましょう。

「人生、何もなかった」と感じてしまう瞬間

長い人生の中では、虚しさを感じるシーンも多いものです。毎日充実した時間を過ごしている人でも、ふとした瞬間に「自分の人生、本当にこれでいいの?」と立ち止まってしまうこともあるでしょう。

ここでは、「自分の人生には何もない」と感じてしまう瞬間として挙げられるものをご紹介します。ときには立ち止まり、自分が今まで歩んできた道を振り返ることも大切です。何に悩んでいるのかを自覚し、より豊かな未来につなげていきましょう。

1.同年代と自分の現在を比べたとき

同年代と自分の現在の姿を比べると、自分の人生には何もないと感じやすくなります。新卒で入社したときは同年代と足並みが揃っていますが、社会人として活躍する中で経験やスキルに差がついていきます。ふと周りの同年代を見ると、背中が遠くに感じることもあるでしょう。

とくに友人が明確に出世をしていたり、夢に向かってキャリアアップをしていたりする姿を見ると、今の自分は現状維持でいいのかと疑問を持ってしまいがちです。「なんとなく働いて給料をもらうだけの人生でよいのだろうか」と、虚しい気持ちになってしまいます。

2.大切な場所や人を失ったとき

大切な場所や人を失うと、自分の人生には何もなくなってしまったと感じやすくなります。人生はさまざまな要素が絡まり合って存在しており、その中でも重要な要素のひとつが家族や親友などの身近な人たちです。所属しているコミュニティや趣味なども、人生を構築している大切な要素だといえます。

これらのピースを失ってしまうことで、心にぽっかりと穴が空いてしまったような感覚に。まるで自分が自分ではないように思え、空虚さを抱いてしまうでしょう。

3.長年努力していた物事が報われなかったとき

長年の努力が報われなかったときには、深い虚しさを感じてしまいます。今までの時間がすべて無駄になったかのように思え、「自分の人生には何も意味はなかった」と思ってしまう場合もあるでしょう。

失敗や挫折は決して無駄ではなく、努力の分だけ自分の知識やスキルになっているはずです。しかし、挫折をしたばかりの状態では物事をポジティブに捉えることは困難です。報われなかったという事実ばかりに意識が向いてしまい、自分の存在が無価値のように思えてしまいます。

何もなかった人生。「どう変えたいか」を現実的に考えてみよう

今までの人生に何もないことでコンプレックスを感じている人は、向上心を持っています。「このままじゃ駄目だ、なんとかしないと」と思っているからこそ焦り、今の自分に失望をしている状態です。

まずは虚しさを感じている今の自分を肯定し、受け入れましょう。現状と正面から向き合うことで、具体的な未来のビジョンを考えられます。今の人生で不満な点を挙げた上で、どの要素をどのように変えていきたいのかを明確にすることから始めます。

納得感のある人生のためには、目標やビジョンが必要です。現実的に可能な範囲内で、理想の自分を設定しましょう。大きな目標まで到達する過程に小さな目標を置き、期間を決めた上で一つひとつタスクを消化していきます。

現実的な目標を定めることで、小さくても確実な成功体験を得ることができます。成功体験は自信となり自己肯定感につながり、自分と周囲を比較をしても引け目を感じない強い精神力を身に付けられるでしょう。

「自分には何もない」と感じたときに取り入れたい3つの習慣

ここでは、「自分には何もない」と感じたときに取り入れたい習慣をご紹介します。今までの自分の考え方や価値観は否定せずに、新しい物事の見方を増やすつもりで取り入れてみましょう。

1.ひとつだけでも「好き」や「得意」を見つける

言われたことをやるだけの人生は主体性が薄く、自分らしい生き方をしているとはいえません。ひとつだけでも構わないので、「好き」や「得意」を見つけて能力を伸ばしてみましょう。満遍なく何でもそつなくこなせる人も素敵ですが、ひとつの物事に特化している人は存在感があり、個性を発揮できます。

特技や趣味が見つからない人は、SNSでひとつのジャンルについて投稿するだけでもいいでしょう。自分らしさがわからない人は、まずは日記を付けてみると自分が何にときめきを感じるのかを客観的に知ることができます。

2.ずっとやりたかったことを始める

人生に虚しさやコンプレックスを感じている人は、自分が本当にやりたいことを我慢している可能性があります。心の声に耳を傾け、押し込めていた本音を解放してみてはいかがでしょうか。現状への不満を感じたタイミングこそが、「やりたかったこと」を始めるチャンスです。

「いまさら無理だ」と思うかもしれませんが、大きな夢をそのまま実現しなくても自分らしい人生を歩むことは可能です。例えばカメラマンに憧れていた人は、スマートフォンで写真を撮り専用のアカウントで投稿するだけでも自分だけの世界を作れます。

イラストレーターになりたかった人の場合、今は無料の動画サイトで初心者向けの練習方法が公開されています。まずは上手ではなくても一枚描き切り、インターネットを通じて公開することで達成感を得られます。もちろん、誰にも見せずに自分だけの宝物にしても構いません。

世界旅行をしたい人は、今月からでも少額の貯金を始めてみてはいかがでしょうか。歌手になる夢を抱いていた人は、数万円で自宅録音の機材を購入できますし、やり方によってはスマートフォンのみで録音作品を完成させられます。さまざまなオンラインサービスが普及している今の時代では、少しのお金とやる気さえあれば誰でも自分らしさを発信できるのです。

まずは、気持ちを行動に起こすことが大切。何事も始める前が一番不安を感じるものです。いざ行動をしてみると「なんだ、こんなものか」「もっと早く始めればよかった」と思うことばかり。勇気を持って、まずは小さな一歩を踏み出してみましょう。

3.夢や目標を人に話す

何もない人生を変えたい人は、夢や目標を人に話して共有することをおすすめします。自分の中だけで抱いている夢は、モチベーションが下がると実現が遠のいてしまいます。しかし夢を人と共有することで、周りからの目を気にするようになるのです。

夢の実現への努力を怠っていると、実際は思われていなくても「周りから諦めたと思われるかもしれない」と不安を感じやすくなります。自分をよく見せたいと思う意識が背中を押し、自らを行動へと導いてくれます。

プレッシャーがかかる方法ですが、夢は言葉にするほど実現しやすくなるものです。周りと共有することで、チャンスが舞い込んでくる確率も上がります。何より、毎日コツコツと努力をする自分自身に肯定感を感じられるでしょう。

人生にコンプレックスを抱いたときにやってはいけないこと

人生にコンプレックスを感じているとき最もやってはいけないことの一つが、冷静さを見失うことです。例えば、人生を一発逆転しようとしてギャンブルに走ったり、夢のような美味しい話に乗ってしまったりなどが挙げられます。

人は焦っているときほど、現状を打破しようと大きな決断をしてしまいがちです。努力を積み重ねる時間と手間のリスクを恐れ、すぐに結果を求めてしまいます。しかし何かを成し遂げるにあたって、一歩ずつ歩む以上の近道は基本的にはないのです。

奇跡を祈るよりも、堅実な努力のほうが現実的です。「人生を変えたい」と望むときこそ冷静になり、現状把握と将来設計を行いましょう。同年代の成功者も、コツコツと努力をしてきたからこそ今があるのです。自分だけに特別なラッキーが舞い込むことはありません。

また、非現実的な目標はモチベーションを低下させ、理想と現実とのギャップに苦しむことになります。目標はあくまで現実的な範囲内とし、自分の成長とともに目標値を少しずつアップさせるよう心がけてくださいね。

なにもない人生を変えるために、今より早いときはない

今回は、人生に何もないと感じる原因や対処法をご紹介しました。

やりたいことがある人も「もう若くないし……」「いまさら夢を追っても恥ずかしいと思われるかもしれない」と自らを封じ込めてしまうことがあります。しかし、夢を追うのに年齢は関係ありません。何かを始めるのに、今この瞬間より早いときはないのです。

あなたの人生の中で最も若い瞬間は、今です。明日より明後日、明後日より一年後と時を過ごしていると、今よりも残された時間が少なくなってしまいます。また、行動を笑う人を気にする必要はありません。なぜなら、彼らがあなたの夢を叶えてくれるわけではないからです。

あなたの背中を押してくれる人やポジティブな言葉をくれる人を大切にしながら、自分らしい人生とは何かを考えてみましょう。人生を充実したものにするためには、自分にとっての幸福の形を明確にすることが大切です。

※この記事は、悩んでいる方に寄り添いたいという想いや、筆者の体験に基づいた内容で、法的な正確さを保証するものではありません。サイトの情報に基づいて行動する場合は、カウンセラー・医師等とご相談の上、ご自身の判断・責任で行うようにしましょう。

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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