引きこもりでも仕事はできる!おすすめの仕事7選&仕事選びのコツ

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社会復帰したい…引きこもりでもできる仕事はある?

長年社会問題となっている引きこもり。厚生労働省が定めた定義によると、引きこもりとは勉強や労働をせずに6ヵ月以上家から出ず、家族以外との交流をほとんどしていない状態を指します。

引きこもっているすべての人が労働の意欲を持っていないわけではありません。中には「働きたいけれど過去のトラウマがあって行動に移せない」「自分には何ができるのかわからない」と悩んでいる人もいるでしょう。

今回は、引きこもりのままでもできる仕事や引きこもり脱出におすすめの仕事、引きこもりの人が仕事を選ぶ際の注意点などをご紹介します。人生をリスタートするのに遅すぎることはありません。小さなことでも自分にできることを探し、一歩ずつ進んでいきましょう。

仕事選びにおいてひきこもりが抱えている問題点

ここでは、仕事選びにおいて引きこもりの人が抱えている問題点をいくつかご紹介します。引きこもりになる理由は人それぞれですが、対人コミュニケーションへの恐怖心や自己肯定感の低さに悩まされているケースが多いものです。自分が何に不安や恐怖を感じているのかを明確にした上で、適職を探していきましょう。

1.過去に人間関係でトラブルを抱えている可能性がある

引きこもりの人は、過去の人間関係でトラブルを抱えている可能性があります。いじめやハラスメントなどの明確な悪意にさらされたり、信じていた人から裏切られたりなど、つらい出来事がトラウマとなっているため社会復帰が困難です。

社会で活躍するためには、どのような形であっても最低限のコミュニケーションが必要です。たとえ同僚と直接顔を合わせない仕事であっても、業務上のやり取りは発生します。人と関わること自体に不安を感じているため、どの仕事も自分にはできないと思ってしまうのです。

2.意思表示が苦手になっている可能性がある

長年引きこもりの生活をしていると、家族以外とのコミュニケーションがほぼない状態になります。人によっては家族とすらほとんど話さない人もいるでしょう。コミュニケーション量の減少に伴い、意思表示や自己主張が苦手になっている可能性も十分考えられます。

頭の中で考えたことを言葉にして相手に伝える能力は、コミュニケーション量が減っているとどんどん低下してしまいます。他人とスムーズに会話をすることすら難しいと感じている人は、実際の労働以前に面接にも恐怖心を抱いてしまうでしょう。

3.体力が落ちている

引きこもりの状態では外に出ることがほとんどないため、自分が思っている以上に体力が落ちているものです。人によっては、駅の階段の上り下りをするだけでも息がゼエゼエと切れてしまうことも。実際に動いてみなければどれだけ体力が落ちたのか分かりづらいのも、体力低下を軽視してしまう要因です。

当然ながら、どの仕事でも基本的に体力は必要です。建築作業のような明らかな肉体労働ではなくても、一日の労働時間を全うするためには最低限の体力を取り戻さなくてはなりません。せっかく勇気を出して仕事を見つけたのに体力的に続かなかったということも珍しくありません。

4.自己肯定感が低い傾向にある

家に引きこもっていると社会との関わりが減少するため、自己価値を見失ってしまいがちです。自己肯定感が低下し「自分が働ける場所なんてない」「どうせどの仕事でも役に立たない」と悲観的になってしまいます。

もちろん、どの仕事でも最初から完璧にこなせる人はいません。みんな新人から始まり、失敗を重ねながら少しずつ成長していくものです。しかし根本的に自己肯定感が欠如していると、挑戦意欲さえ失われてしまいます。最初から諦めている状態では、仕事を見つけることは難しいでしょう。

引きこもりが仕事を選ぶ上で注意したいポイント

ここでは、引きこもりの人が仕事を選ぶ上で注意したいポイントについてまとめました。前提として「働こう」「仕事を見つけるために行動しよう」と思えたことは素晴らしい第一歩です。その勇気を無駄にしてしまわないためにも、今の自分が必要以上にストレスをためない仕事選びをしていきましょう。

1.特別に体力が必要な仕事は避ける

引きこもりの状態から仕事を探すにあたって、特別に体力が必要な仕事は避けるべきです。代表的なものは、建築関係や引っ越し、宅配便などの重い荷物を扱う業務です。また炎天下や寒空の下で働く仕事も、できれば最初は控えるべきでしょう。

引きこもりの生活を続けていると、以前と比べて体力が格段に落ちています。日々の仕事を続ける中で体力は付いてきますが、やはり慣れるまでは大変です。どの仕事でも一定の体力が必要であることに変わりありませんが、いわゆる体力勝負とされる仕事は避けるのがベターです。無理のある選択は、怪我や事故の原因にもなりかねません。

2.自己主張の強さが必要な仕事は避ける

引きこもりの人の中には、対人コミュニケーションに大きな不安を抱いている人も多いでしょう。どの仕事でも最低限のコミュニケーションは必要になりますが、自己主張の強さが成果につながるような仕事は避けるべきです。

例えば人前でのプレゼンテーションが多い仕事や販売職、営業職などが当てはまります。人と関わる仕事や注目を浴びる仕事が好きであればもちろん構いませんが、周りの視線や人との会話にプレッシャーを感じる人は、積極的に選ぶ必要はありません。

3.自分のペースを尊重できる働き方を選ぶ

引きこもりの人が仕事を選ぶにあたっては、業種だけではなく働き方も大切です。今までの生活では、自分の時間を自由に使えました。アルバイトやパートでない限り、一般的な仕事の拘束時間は約8~9時間です。慣れるまでは、この拘束時間そのものに大きなストレスを感じるでしょう。

もちろん決められた拘束時間に慣れていくことは大切ですが、最初から無理をする必要はありません。まずはアルバイトやパートで短時間労働から始めたり、在宅でできる仕事や出来高制の仕事を始めたりなど、自分のペースを尊重できる働き方を選ぶのもひとつの手段です。

4.報酬の高さだけで選ばない

引きこもりの人が社会復帰をしようとする際、今まで無収入だった分を取り返そうと報酬が高い仕事を求める場合があります。しかし高収入の仕事には必ず相応の理由があります。責任の重い仕事だったり、特定の資格が必要だったり、肉体労働がつらい仕事だったりと理由はさまざまです。

自分に特別なスキルや資格があり、それらを生かせる上で好待遇な場合は基本的に問題ありませんが、そうでない場合は注意が必要です。長時間の残業代込みの月収であったり、人材不足で最初から役職に就かなくてはならなかったりすることも。報酬と自分の能力・体力・精神力がかみ合っているかを吟味して選ぶべきでしょう。

5.興味があることや得意なことを仕事にする

好きなことや趣味を仕事にするのはメリットばかりとは限りません。しかし引きこもりの人が労働への意欲を取り戻したり、精神的に無理なく社会復帰をしたりするためには、趣味や興味があることを仕事にするのもよいでしょう。

自己分析をした上で、周りよりも得意なことを仕事にすると自己肯定感も上がりやすくなります。何よりも、まったく興味がない仕事でお金のためだけに働くより、少しでも興味があることや得意なことに携われたほうがモチベーションが高まります。

6.研修がしっかりしている職場を選ぶ

引きこもりの人が仕事を選ぶ際には、研修がしっかりしている職場かをチェックしましょう。募集要項には「未経験者歓迎」と書いていても、実際には即戦力として求められている場合があります。企業の口コミを確認しながら、自分に合った職場かを調べることが大切です。

もちろん、実際に中に入ってみないとわからないことも多いものです。求人情報の裏側に恐怖心を抱きすぎる必要はありません。社会経験のない高校生やアルバイトも募集している職場であれば、丁寧な新人研修があることが期待できます。

7.就労支援を利用するのも手

引きこもりから社会復帰を目指すためには、就労支援を利用するのも手です。就労支援とは引きこもりが就職するために必要な訓練やサポートを提供してくれるサービスで、ただ就職するだけではなく安定した生活を送り、経済的に自立することを目的としています。

自己分析・生活改善・職業訓練・求職活動・職場実習・定着支援と手厚いサポートを受けられるため、社会に出る不安が大きい人はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。地域若者サポートステーションでは、コミュニケーション講座やビジネスマナー講座なども展開されています。

参考:厚生労働省「ひきこもり支援推進事業」

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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