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意味もなくイライラする…ストレスの解消法が知りたい…
普段は温厚な人や周囲に八つ当たりをしないように心がけている人でも、ときには無性にイライラしてしまうことがあります。しかし、イライラすること自体は悪ではありません。
人間は物事を考える知性や感情がある生き物であるため、不快感を抱けばネガティブな気持ちになるのは当たり前。そして同時に、人間は「イライラをどうにかして抑えよう」「ストレスを発散して普段通りの自分に戻ろう」と考え、行動できる力も持っています。
今回は、意味もなくイライラしてしまう原因や対処法をご紹介します。「イライラをどうにかしたい」と思えているあなたは、自分のことも周りのことも考えられる優しい心の持ち主である証拠です。自分の感情を理解して受け入れた上で、ベストな対処法を見つけていきましょう。
意味もなくイライラする原因は?
ここでは、意味もなくイライラしてしまう原因として挙げられるものを4つご紹介します。普段は忍耐強い人でも、原因がわからないまま苦しい思いをするのはつらいですよね。イライラの原因が明確になることで、適切な対処法を考えられます。
1.ストレスがたまって心に余裕がない
ストレスがたまって心に余裕がないと、意味がなくてもイライラしてしまいがちです。イライラ自体に理由はなくても、心に余裕がない現状には必ず背景があるものです。根本的な原因を解決しない限りは余裕が生まれず、いつまでも小さなことが気になってしまいます。
一つひとつは小さなストレスでも、心配事や悩みが複数重なると余裕を失いがちに。心のキャパシティは人それぞれであり、抱えられるストレスの量も違います。他の人にとっては問題ないような事柄でも、自分にとっては視野を狭めてしまうほどストレスに感じていることもあるでしょう。
2.PMS
PMSは月経前症候群といい、月経前の3~10日間続く女性特有の症状です。精神的症状としてイライラや情緒不安定、抑うつ感、眠気、不安、集中力の低下などが現れます。普段通りのパフォーマンスが発揮できないことが原因で、さらにイライラをためてしまうこともあるでしょう。
PMSは月経が開始すると症状が軽くなったり、人によっては完全に消失したりします。「月経が始まれば少しは楽になる」とはわかっていても、理由のないイライラにより精神的な余裕をなくし悲観的になってしまうこともあります。
参考:公益社団法人 日本産科婦人科学会「月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)」
3.精神疾患の症状
精神疾患の症状としてイライラが挙げられるものは、主にうつ病や双極性障害、統合失調症、不眠症、強迫性障害などです。挙げた疾患名以外にもイライラが症状として現れるものはあるため、自己判断せずに専門家のアドバイスを求めることが大切です。
精神科や心療内科に通院することで、自分の状態や精神疾患名を知ることができます。人によっては、疾患名がわかることで楽になるという人もいるでしょう。
病院に行かずに自分の力だけでなんとかしようとすると、イライラの原因がわからないままネガティブな気持ちがさらに肥大してしまうこともあります。
4.更年期障害
更年期障害は、性ホルモンの分泌量の低下が原因となって発症する、自律神経失調症に似た症候群です。主に40代以降の女性に現れますが、男性でも発症することがあります。しかし男性の場合は症状が弱いことが多いため、老化の一部として認識され気付かれない傾向があります。
イライラや不安感、うつ、不眠、興奮状態の高まりなどが症状として挙げられ、理由もわからずイライラすることに強いストレスを感じがちに。だるさや寝付きの悪さなどの緩やかな初期症状から始まるため、更年期障害を発症したことに気付かずに対応が遅れてしまうケースも珍しくありません。
理由のないイライラの解消方法
ここでは、理由のないイライラの解消方法を3つご紹介します。ネガティブな感情をため込まないためには、自分の機嫌の取り方を知っておくことが大切です。可能であれば、精神的に余裕が持てているときからストレス発散方法をいくつか用意しておきましょう。
1.体をしっかり休める
理由のわからないイライラを感じたら、体をしっかりと休めてエネルギーを充電することをおすすめします。「体を休めても心が休まるとは限らない」と思うかもしれませんが、心の健康は体の健康と密接に関係しています。
どんなに心が元気でも、体に不調を感じていればメンタルも引きずられて落ち込んでしまうもの。反対に、体が元気いっぱいであれば考え方もポジティブになりやすい傾向にあります。心のケアと並行して体もいたわってあげることで、よりスムーズに自己改善ができるでしょう。