感情がなくなる原因はストレス⁉︎無感情になった時のおすすめ対処法

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ストレスが限界で感情がなくなる…無感情な自分から脱却したい…

忙しい毎日を送っていると、「最近、感情がなくなってきているかもしれない……」と感じるときはありませんか?普段なら楽しめることでも心が動かなくなり、無感情な自分にショックを受けてしまうこともあるでしょう。

感情の起伏は、心の状態を知るためのバロメーターです。精神的に不安定なときには、すぐに悲しくなったり怒ったりしてしまいがちです。しかし人によっては、ストレスがたまるほど感情が動かない状態になってしまうこともあります。

今回は、感情がなくなる原因や対処法をご紹介します。無感情になってしまったときには、自分らしい感性を取り戻すことが大切です。何が自分を苦しめているのかを理解した上で、自分のペースで少しずつ日常を取り戻しましょう。

「何をしても無感情…」感情がなくなる原因は?

感情がなくなる原因はさまざまですが、背景には強いストレスが関係しています。人はストレスを感じても、自分なりに心をコントロールして平常心に戻るように心がけられます。しかし、心のキャパシティが限界を超えてしまうとストレスを制御できなくなり、無感情を始めとするメンタルの不調を起こしてしまうのです。

ここでは、何をしても無感情になってしまう原因をご紹介します。自分らしさを取り戻すためには、ストレスの原因を理解することが大切です。今まで心を疲弊させてきた原因や出来事を振り返り、解決方法につなげていきましょう。

1.強いストレスやプレッシャーを感じている

強いストレスやプレッシャーを感じていると感情が失われがちです。豊かな感情や感受性を保つためには精神的に余裕を持つ必要があり、ストレスが多い生活をしていると心のキャパシティがいっぱいになってしまいます。

目の前の課題や問題を解決することに必死になり、自分を労わってあげる余裕がありません。無意識的に心を封じ込めることで、一定以上のストレスを受け取らないように自分をコントロールしています。

2.情報の多さに溺れて感受性が鈍くなっている

さまざまな情報が入り乱れている現代社会では、自ら情報を求めなくても勝手に受け取ってしまうことがあります。暇つぶしになんとなくスマートフォンを見ているだけでも、バラエティー豊かな広告や友達の近況、芸能人のゴシップ、世界情勢のニュースなど、処理しきれないほどの情報量を受け取っている状態に。

普段から多くの情報を受け取りすぎていると、頭が情報を処理しきれなくなり感受性が鈍くなってしまいがちです。感情の起伏が緩くなり、小さなことでは心が動かなくなってしまいます。

3.精神疾患を患っている

精神疾患の症状の中には、無感情を特徴とするものがあります。感情がなくなる代表的な精神疾患が統合失調症です。統合失調症は考えや心がうまくまとまらなくなってしまう病気で、症状には陽性と陰性があります。

陽性症状では幻覚や妄想などが現れやすく、陰性症状では無感情や意欲低下が現れやすいとされています。陰性では集中力や持続力も低下し、何事にも心が動きづらくなることが特徴です。この状態を感情の平板化と呼びます。

気持ちが落ち込んでいるわけではないのにもかかわらず、喜怒哀楽の表現ができなくなったり、自分が今までどのように感情を表していたのかがわからなくなったりします。無感情と併せて周りの人たちへの関心も示さなくなり、はたから見ると無気力状態に見えることも。

参考:統合失調症ナビ「感情表現が乏しくなったり、意欲が低下したりする「陰性症状」とは」
参考:厚生労働省「統合失調症」

感情が希薄になる「失感情症(アレキサイミア)」とは

感情が希薄になる原因の一つに、失感情症が挙げられます。失感情症はアレキサイミアとも呼ばれ、性格の特性であり精神疾患ではありません。以下に、失感情症の特徴をご紹介します。

  • 感情の言語化が困難である
  • 自分の感情への気付きに鈍感である
  • 内省(自分の心の中で反省すること)が乏しい
  • 葛藤を感じるたときに、対処するのではなくストレスの原因から逃げる行動を取る

とくに「自分の感情を相手に伝えるための言葉を見つけることが困難である」という点が大きな特徴です。ボキャブラリーが少ないわけではないのに、「この感情は怒り?悲しみ?虚しさ?どれに当てはまるのか自分でもわからない」と感じ、なかなか言語化できません。

ストレスを感じる出来事に直面した際も、その出来事を受けて自分がどう感じたかより「なぜその出来事が起こったのか」という事実ばかりに着目します。感情の変化自体に興味が薄い、もしくは感情と向き合うことを無意識下で避けています。

失感情症は長らく心身症の仕組みの説明に用いられてきた概念です。昨今ではストレス対処やコミュニケーションにおけるトラブルとの関連性が研究されており、人間が内側に秘めた衝動性や共感能力の欠如を紐解くために必要な要素として認識されています。

失感情症はあくまで特性であるため、治療を行う対象ではありません。しかし失感情症に至るまでに経験した出来事や、その出来事に応じて発症している可能性のある精神疾患との関連性は無視できません。

自分の特性を理解することで、よりスムーズなトラウマ克服や治療へつなげていけるでしょう。無感情であることは、自分をよりよくするヒントにもなるのです。

参考:e-ヘルスネット「失感情症(アレキサイミア)」

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フリーランスwebライター/ボーカリスト。パニック障害やうつ病を患った経験を活かし、悩みを抱える方の心を暖められる記事をお届けします。得意分野はメンタル/恋愛/ペット。月と星と花と猫が好き。

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