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自分の心と向き合いたい!「書く瞑想」って何をする?
忙しい毎日を過ごしていると、ふと立ち止まりたくなる瞬間がありますよね。「自分の人生は本当にこのままでいいのだろうか」「自分にとっての幸せって何?」……そんな悩みや不安を感じ、自分に自信が持てなくなってしまうこともあるでしょう。
人生に不安を感じたときに試したい方法のひとつが、瞑想です。瞑想は自分の内面に意識を向けるため、今まで気付かなかったような本音を発見できるきっかけにもなります。そして今注目されている瞑想の方法のひとつが、ジャーナリングです。
今回は、「書く瞑想」とも呼ばれるジャーナリングの特徴や魅力、具体的なやり方などをご紹介します。仕事や育児など毎日のやるべきことに追われていると、つい自分のことが後回しになってしまいがち。ジャーナリングを通して、ありのままの自分を取り戻してみましょう。
ジャーナリングの意味とは?
ジャーナリングとは、頭の中で考えていることを文字化することで心を整理するための方法です。語源となっている「ジャーナル(journal)」は個人の日記や日誌、会議の議事録などを表す単語であり、ジャーナルの形式を残したメンタルコントロールの方法だといえるでしょう。
ジャーナリングは「書く瞑想」とも呼ばれます。瞑想とは、自分の内面に意識を向けることで自分自身を見つめ直す習慣を指します。瞑想はさまざまなやり方があり、その数は実に500種類以上もあるのだとか。
数ある瞑想の種類のひとつがジャーナリングであり、文字を通して自分の本音と対峙することで心身によい効果があるとされています。ジャーナリングをきっかけとして、瞑想やマインドフルネスの奥深い世界に触れる入口にもなるでしょう。
「書く瞑想」ジャーナリングに期待される効果
ここでは、ジャーナリングに期待される効果をご紹介します。明確な悩みがある人はもちろん、日々を過ごす中でなんとなくモヤモヤした気持ちを抱えている人もぜひ試したいジャーナリング。メリットを理解し、乱れた心のバランスを取り戻していきましょう。
1.悩みや心配事を整理できる
ジャーナリングをすることで、悩みや心配事を整理できます。私たちは日頃からさまざまな悩みやストレスを抱えていますが、頭の中だけで解決方法を考えようとすると思考がまとまらなくなってしまうこともあるでしょう。
「今、自分は何に悩んでいるのか」を文字にすることにより、抱えている問題を視覚化できます。ストレスの原因を把握しやすくなるため、根本的な問題や解決方法をスムーズに考えられるようになるのです。
2.今の自分の状態を客観的に見れる
ジャーナリングは、今の自分の状態を客観的に見るのにも役立ちます。心は目に見えないため、自分では「まだ大丈夫」と思っていても想像以上にストレスがたまっている場合も。気付いたときには心身ともに限界が近い状態であることも珍しくありません。
ジャーナリングで思考を文字化すると、心の状態を把握できます。ストレスの状態はもちろん、人生における持続的な幸福度を表すウェルビーイングの状態も観測しやすくなります。自分を俯瞰することで、次にどのようなアクションが必要なのかを考えるきっかけになるでしょう。
3.自分でも気付かなかった本音を発見できる
自分の悩みの本質は、意外と理解できていないことが多いものです。例えばあなたに苦手な人がいるとします。表面的には「あの人が嫌い」ということが悩みですが、原因を深く探ると「自分が欲しいものをあの人が持っているから、劣等感やコンプレックスを抱いてしまう」ということが悩みの可能性もあるでしょう。
さらに探ると「なぜ自分はそれが欲しいのか」「それを持っていると自分の何が満たされるのか」など、より深層心理や過去、トラウマ、価値観に迫った内容になっていきます。本音を深堀りし続けた先にある本音こそが、ジャーナリングで見つけたい答えです。
普段は無意識に目を背けていたり、気付けなかったりする自分の本音。ありのままの感情と向き合うことで、新しい自分を発見できます。それは自己成長につながるだけではなく、よりストレスのない毎日を過ごすためのきっかけにもなるでしょう。
4.ストレスが軽減され、心がリフレッシュできる
ジャーナリングは、ストレス解消の方法としても役立ちます。心の中で思っていることを何らかの形で外に出す行為は、それだけで気持ちがスッキリするものです。文字を通して本音を吐き出すジャーナリングでも同じ効果が期待されます。
ジャーナリングは人に見せる文章ではないので、人によっては赤裸々で乱れた言葉遣いになってしまうこともあるでしょう。しかし、普段は絶対に使わないような、外面を気にしない言葉で気持ちをアウトプットするからこそ心はリフレッシュされるのです。